◆かかる時間(スピード)
いまのところ、2分前後の音声素材を書き取るのに、1時間くらいかかります。
他の学習者の具体的に何分の素材にどれくらいの時間がかかるのか、や、どれくらいを目指せばいいのか、のだいたいの目安が欲しくて調べてみても、あまりはっきりとわかりません。
数個ながらにヒットしたものとしては、達人の域の “5分くらいのものを30分” などという、“今の自分には不可能です” で片付けてしまうしかないようなものばかりです。
で、よくわからないから、とりあえずは、3分前後の音声素材を1時間、のスピードで書き取る、を目的地としよう、と独断で決めました。時間のない時は、1分のものを20分で、という感じで。
そして、なぜ、1時間かというと、最低でも一日1時間以上しないと効果がない、という先人の断言に基づいて、です。でも、一日15~30分でも効果はある、という意見もあります。個人のレベルによるのかもしれません。
ところで、その1時間の書き取り集中作業後、さらに、その書き取ったものの答え合わせや単語・不明点調べ、そして締めくくりとして、自分の書き取って訂正したスクリプトを目で追いながら2~3回通して聴く、ということをするので、内容や難易度によってはそこに30分~1時間かかります。
実は書き取った後のここの反省部分が大事、という意見がありそして自分でもそう思うので、ここも省けないとしたら、合計1時間半~2時間かかるのです。簡易版の一日15~30分書き取りでも、この反省部分をいれると1時間はかかることになります。
ご覧のとおり、憎らしいくらいに時間がかかります。
なので、前回も書いたように、語学先人達のなかには、ディクテーションは不必要で、そのかかる時間をシャドウイング(音読)などに充てた方がよい、という意見の人もいます。
もちろん、音読やシャドウイングは基礎の基礎のトレーニングなので、時間の都合上どちらか省かないといけないならディクテーションを省きますが、個人的には、シャドウイングとディクテーションは、まったく違う部分の訓練なような気がします。
でも、まだ、ディクテーション最高!!と言い切れる状態に至っていないところが、残念でなりません。
また、そう言い切れそうななにかを感じたら記します。
◆書き取りの正解率
もう一つの成果の目安としては、書き取ったものをスクリプトと照らし合わせての答え合わせの際の正解率のアップ、があると思います。
例えば、目指すは、全体の8~9割の正解率で書き取れるようになること、という意見があります。
もしくは、個人的には、もっと簡単な正解率アップの確認方法もあります。ノートの赤さ、です。訂正の赤ペンでノートが:真っ赤⇒⇒赤⇒⇒赤少なめ(=正解率低い⇒⇒高い)。自分の場合も、始めた頃のノートは真っ赤で、今は、赤、ぐらいです。
このことから、少しは成果があるのかな、とも思えます。
でもこれは、なんか微妙な目安だな、と思います。なぜなら、素材のテーマ・内容と難易度によっても変わってくるからです。そんなこと言い始めると、書き取りにかかる時間やスピード、も同じく微妙なことになってくるのですが・・・そこは置いとけるとして置いといて・・・
◆なんか他に目安ない?
結局、かかる時間も正解率も、素材のテーマ・内容と難易度によっても変わってくるから、成果の目安として微妙、と思えます。
じゃあ、約1年間やったことでなにか他に見える成果があったか?なんですが、DELE試験のリスニングの得点、も目安になると思います。
例えば、C1レベルDELEリスニングの得点が、前回70%だったのに対し、80%になりました。パッと見成果あるように見えますが・・・
でも、これまた微妙な目安で、DELEのリスニング試験は、どこの国の話者かによって、そして、扱われるテーマによっても出来がだいぶ変わってくると思われます。だから一概に、ディクテーションの成果、と言い切れないとこがあります。他にも色々してたし・・・
◆まとめ
結局、もしかして、リスニング能力てのは、おぉ、聴ける聴こえる!!なんていう劇的な変化の瞬間なんてないのかもしれないと思えてきます。
読解などの他の能力も同じですが、リスニング能力上達は特にわかりにくいのかもしれない、と決めつけたいです。
はっきりしているのは、最終的に到達したいのは、聴いたものを1回で理解できる、という状態です。
いつのことだろう・・・・
次は、ディクテーションの絶妙なやめ時、についての考察です。
⇒「スペイン語ディクテーション3」へ