DELE試験のレベルC1とC2の内容比較3

前回に引き続き、DELE試験のレベルC1C2の内容比較です。次のリスニングパートに行く前に、読解パートの「Tarea2」(C1C2共通)にピンポイントにスポットライトを当ててみます。というのも、先日コメントでC1の読解Tarea2についての質問をもらって、そういえば、C2でも同じ形式の課題(たまたま同じくTarea2)があるので、いい機会だと思いまとめてみました。「DELE試験のレベルC1とC2の内容比較2」の続きです。

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読解パートのTarea2


まず、実際にいただいたコメントの質問と回答内容を掲載します。

●質問:

・・・・今度DELEのC1を受験する予定なのですが、読解問題のTarea2(虫食い問題)が苦手で解くのに時間がかかる上に中々いい点数が取れません…。

問題を解く際に気を付けていらっしゃることやどのような手順で解いておられるのかを教えて頂けないでしょうか?・・・・

●回答

・・・・あ!!あのC1の読解問題Tarea2ですね!あいつ、難しいです。本当に人それぞれに色々なやり方があると思うので、全員に効果的なひとつの方法、など存在しないという事前提になるのですが、実際自分がやっているやり方を書きます。なにかしら参考になれば幸いです。


私はこの課題を解く時には、勝手に名づけて「急がばまわれ方式」で進めています。

■具体的な手順:

①1回ザッと最後まで本文を読む。

全体の大まかな流れや内容をざっくりつかむ為:空欄が邪魔してよくわからなくてもグッとこらえて焦らずとりあえず最後まで読む←大事。

②2回目の本文読みを始めて、一つ目の空欄にぶつかった時に初めて選択肢を全部ちゃんと読む。

一つ目の空欄に入るものを探しつつ、どんな選択肢があるのかも捉える。この時、後の空欄箇所に入るものとの比較で後々ハッキリ適切な選択肢がわかることもあるから、始めの内の1,2個目の空欄でばっちり選択肢が決まらなくても、気にせず悩み過ぎず、可能性のありそうなものをチェックだけしておいて、とにかく次に進んでみる。

③選択肢を全部読んだあとは、本文と選択肢の内容を照らし合わせながら、選択肢間でも比較しながら、最後まで本文を読んであてはめていく。

※ 個人的には、以前はこの手順の①をせずに進めていたのですが、全体の内容や話の流れが掴めてない中で選択肢をひとつひとつ吟味していたので、ただ時間だけかかって正解率も低かったです。まず1回全体を読む、なんてしてたら時間がよりかかりそうだけど、経験上、こうするようになって、逆に時間短縮させることができました。ほんとはじめのうちは焦る気持ちを抑えこみつつ実践するのが大変だったけど・・・。もし現在こういう風にやったことがなかったら、 試してみてください。


■気を付けている点:

Ⅰ.テキスト本文と抜粋部分の内容には必ず関連部分があるのでそれを血まなこで探す!

そのために注目する点:(例)

①主語・動詞の人称の一致

(例えばひとつの同じ段落内で内容の繋がりがある前後する文では同じ人称が使われる場合が多い)

追記:一般論を述べるときに使われる主語が色々ありますが[我々:nosotros hemos~,tenemos~, etc. ;人は皆:uno, la gente, se, etc. ;あと、君:tú もよく一般論の主語になる]、その人称の一致は、同じ段落内の繋がりのある前後する文では注目すべきポイント。

②指示詞・代名詞・所有代名詞

(eso, esto, ello, dicho~, lo, la, su~, cuyo~, éste~, ésta~, así, など前出の物事を指している語:その性別もヒント:何を指してるか探す)

③冠詞(定冠詞なら初登場でない前出の事柄、など)

④接続語(por ello, en este sentido, por un lado, por otro, pero, sin embargo, no obstante, por el contrario, asimismo, también, además, de este modo, de esa forma, ahora bién, en cuanto a, por último, porque, de ahí que, aunque, a pesar de, mientras tanto, などなど)

Ⅱ.関連性がはっきりと例えば接続語などでわかるようになっているものもあれば、そうでないものもあるので、その場合は内容を照らし合わせるしかありません。

その場合の関連性の種類

抜粋部分が:

テキストにある考え・概念・事柄などの説明をしている
テキストに出てくる考えやコンセプトを別の語彙(同義語)や同じ意味を表す別の表現を使って言い換えている
テキストの内容とは真逆のことを表現している
テキスト内で列挙されてる要素の内のひとつとなっている
テキストの内容が成り立つための条件を示している
テキストのある事柄の結果だったり、ある事柄を証明したりしている
テキストで表現された考えの根拠を説明している
テキストの一般論の具体例を挙げている

などなど。


他に注目点:

段落の中での空欄の位置:

ある段落の冒頭部分なのか最後なのか、それによって抜粋部分の内容も、新しい事柄の始まりや提起であったり、まとめであったり、と変わってくる。

同じ段落の中にそのヒント(関連部分)が含まれていることが多い(たまに2つの段落にわたる場合有):

例えば、前の部分で1回述べた内容を、別の言い方で言ってたり、後に来る文が直前の空欄に入る抜粋部分の内容を具体的に説明したものだったり。

あと、これは実際の試験ではないと思っておいた方がいいけど、対策本に出てくる問題では、選択肢である抜粋部分の文が小文字で始まってたりする時があります(「;」とか「:」とか「,」とかの後に来るしかない)。これ大ヒントすぎてありえない、といつも思います。


※問題を解く手順以外は、ほとんどDELE対策本「El Cronómetro C1」にアドバイスとして書いてあることだから目新しくない事柄だけど、個人的にはこれらのアドバイスが結構為になりました・・・・・

上の質問と回答は、C1のものに関するものだけど、手順や気を付ける点などはC2の読解Tarea2においても同じだと思われます。

課題内容詳細

このCレベル(C1C2)共通の形式の読解課題「Tarea2」、C1でもC2でも求められている能力は同じで:

文中の様々な考えや概念同士の関係性を通して複雑なテキストの内部構造を認識し理解することができるかどうか。

具体的な内容は、

センテンス単位(1文:単文も複文もある~複数文)の穴埋め問題
抜粋部分7個からなる選択肢から本文テキスト中の6つの空欄にそれぞれ当てはまるものを選ぶ。 ポイント:どこにも当てはまらない選択肢が1つある

そして、それでもやっぱり当然C1C2で違う点があります。

まず、C2の本文の長さ(550-650語)は、逆にC1(600-700語)より少し短めな傾向(もしくは同じくらい)があるみたいなのだけど、

その代り、選択肢の抜粋部分の文章が、C2の方がもちろん長めです。パッと見だと、C1の1.5~3倍くらいの長さになっています。そして、一文であっても、単文はほとんどなく、複雑な複文だったり関係節(形容詞節)がずらずら連なっているものだったりします。

あと、又これ当然のことだけど、文章の難解度に十分なほどに差があります。

◆まとめ

もちろん、読解問題どれもこれも難しいのだけど、この機会に良く考えてみたら、やはり、この「Tarea2」が一番面倒くさい(=難易度高い)かもしれません。

C1でもC2でも。

この課題の難解さは、文章の全体的な構造を把握できる能力の必要性からくると思うのですが、この能力は、読んで読んで読みまくり書いて書いて書きまくり色々な構文や文章の組み立て方法にイヤというほど触れて培うしかなさそうです。

では、次はリスニングパートの吟味に進みたいと思います。

DELE試験のレベルC1とC2内容比較:其の四」へ


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