スペイン語表現力ちょこっと向上対策【DELE作文・口述パート共通】①

ほんの少しの戦略と大いなる開き直り。

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【全テーマ・全レベル対応】便利なスペイン語フレーズ使いまわし術

こんなケースに便利:

  • あたりさわりのない対処法で現状を打破したい時なんかに。
  • 言葉につまった時なんかに。
  • 黙るよりはほんとなんでもいいからなんか出てこい!!という時なんかに。
  • 空白や沈黙や気まずさなどを埋めたい時なんかに。
  • 文章の行数稼ぎしたい時なんかに。
  • その場しのぎでもいい、今の今、だれか助けて、という切羽詰まった状況の時なんかに。
  • 頭の中が真っ白になった時なんかに。
  • なにも浮かんでこない危機を切り抜けたい時なんかに。
  • つぎはぎだらけでもかまわない、見掛け倒しでもかまわない、とにかく今はひけらかさなきゃ知識を!という時なんかに。

◎わかったようなことを言いたい編

どんどん、浅いのか深いのかもよくわからない、深いようで浅そうな、わかったようなことを言えばいいのです。

試験官のだれひとりとして、「ちっ、わかったようなこといいやがって」なんて思いません。

彼らにとって、なんでもどーでもいいはずだから。

だれにも何の害もないから。

だから、どんどん、悪びれず、わかったようなことを挟んでいきましょう。

むずがゆくたって関係ありません。

ではスタート(順不同)↓↓

当たり前のことをいかにも意味ありげにいう系

“todo depende”

すべてはよりけりだ(一概にいえることは何もない)

“lo que se va se va”

消えゆくものは消えゆくべくして消えゆく

“la vida es así”

人生とはそういうものだ

“no todo el mundo piensa de la misma manera”

みながみな同じように考えるとはかぎらない

“eso varía según las personas”

それは人によって変わってくる・人それぞれだ

“todo tiene lados positivos y lados negativos”

すべての物事にはプラス面とマイナス面がある

“lo bueno para uno no siempre lo es para otro”

ある人にいいものが他の人にもいいとは限らない

“no hay nada gratis, todo tiene precio y todo se paga”

ただのものはなにもなく、すべてのことには代償がともなう

“lo que ha de suceder, sucederá”

なるようになるさ

“así va el mundo”

世の中とはそういうものだ

“es la relación causa-efecto”

因果関係ってやつだ

“está por encima del bien y del mal”

善悪を超越している

“aquí es el balance lo que se necesita”

ここで必要とされるのはバランスだ

 

前向き系

“el reto es enorme, pero merece la pena intentarlo”

大変な挑戦ではあるけれど、やってみる価値はある

“es una oportunidad más que una amenaza”

脅威というよりは好機だ

“Con intentarlo no se pierde nada”

やってみてダメなら元々だ

 

物事の説明のプラス面からマイナス面への切替部分の繋ぎとして役立つ

“es algo muy útil y práctico,

sin embargo, al mismo tiempo,

esto conlleva el peligro de que…

/los inconvenientes tales como…”

とても有用で便利なものだけど、同時に、~というような危険も/~というような不都合も必然的に伴う。

“es algo beneficioso en cierto modo,

pero llegando al extremo o con su uso incorrecto,

se pierde el equilibrio

y se producen efectos perjudiciales.

Por ejemplo,…”

ある意味では有益なものだけど、行き過ぎたり間違ったやり方だと、バランスが崩れ良くない結果が生れる。例えば~

 

あなたはどっち

“Es mejor no dejar para mañana lo que se puede hacer hoy”

今日できることを明日に延ばさないほうがよかろう

そしてその逆も

“No hay que hacer hoy lo que se puede hacer mañana”

明日できることを今日することもなかろう

 

どんなテーマでも適当に〆れるやつ(結論の段落に便利)

“Es fundamental ser conscientes

de ventajas e inconvenientes de (algo)

y así tratar de sacar el máximo provecho

de su uso.”

(~の)いい面と悪い面を知っておき、そうすることで、それを最大限活用しようとすることが重要である。

“Lo importante es reconocer

que cada uno de nosotros es responsable de esta crítica situación y,

por consiguiente, de hacer esfuerzo en mejorar la situación. “

重要なのは、我々ひとりひとりにこの危機的状況の責任があり、そしてそれゆえ、この状況の改善のために努力する責任がある、ということを認めることである。

 

・・・ほんっと、わかったようなもっともらしいことばっかりいいやがって、のパートでした。

でも、どんなテーマにも使い回せるので、行数や沈黙を埋めるのにはとても便利です。

 

◎うまいこと言ってる風にしたい編

ここも、試験官のだれひとりとして、「ちっ、うまいこといいやがって」なんて思いません。

どんどん、うまいこと言えばいいのです。

“hay uso y abuso”

利用もあれば悪用もあり

“En nuestro tiempo digital, tenemos que aprender a aprender a aprender…”

“En nuestro tiempo de incertidumbre, tenemos que creer en creer en una creencia.”

“debemos saber que no sabemos nada”

◎名言・諺・格言・金言やら挟んで知的なふりしたれ編

巷には数々の名言・諺・格言・金言が存在します。

グッとくるらしいものから、別にこないものまで。

これらも、かたっぱしから使えるものは使えばいいのです。

短め

※事前に『引用しますよ』という前ふりのお知らせを忘れずに:

  • “Hay un dicho que dice:…”
  • “Voy a citar un refrán que dice:…”
  • “Como dice el refrán,…”

“más vale tarde que nunca”

遅くともしないよりはまし

“quien mal anda, mal acaba”

因果応報

“No hay mal que por bien no venga.”

禍福は糾える縄の如し

(幸福と不幸はより合わせた縄のように交互にやってくるということ[デジタル大辞泉]、幸福と不幸はより合わせた縄のように表裏一体であるということ[明鏡国語辞典])

とか、

ここらへんはもう腐るほどあるから、各自お好みでチョイスして溜めておきます。

有名すぎるからこそ通じる使えるやつで長めの例:

かの有名なダーウィン氏のあれ↓

(前ふり:Como dijo Darwin:)

“Quien sobrevive no es el más fuerte ni el más inteligente

sino el que se adapta mejor al cambio”

スペインの詩人Antonio Machadoのかの有名な詩から一部抜粋↓

“Caminante, son tus huellas

el camino y nada más;

Caminante, no hay camino,

se hace camino al andar.”

アニメの↓

“El hombre no puede obtener nada sin dar primero algo a cambio. Para crear, algo de igual valor debe perderse. Esa es la primera ley de la alquimia de la equivalencia del intercambio. ”

「人は何かの犠牲なしに何も得ることは出来ない。何かを得る為には同等の代価が必要になる。それが錬金術における等価交換の原則だ。」

(アニメ『鋼の錬金術師』より)

とにかく、

“La ley de la equivalencia del intercambio”(等価交換の法則)

というコンセプトは個人的に好んでよく使います。どんなテーマにも使えるから。仕事から人間関係から生き方まで。

というか、どちらかというと、こちらがどんなテーマにも放り込める隙間をめざとく狙っている、そして、無理がありそうな隙間にすらあざとく捩じり込んでる、というほうが正しいかもしれません。


*コラム:ただし、俗語・卑語・スラング・下品な言葉取扱い厳重注意

あらたまった場面では使われないような、辞書で以下のように表記されている言葉

【俗】なり【卑】なり【隠】なり【侮辱】なり【軽蔑】なり

自分が言われた時に、又は、誰かが誰かに言ってるのを聞いた時に、その汚さや酷さがわかるように、“汚い言葉”を知っていることも、社会生活上必要です。

ところで、どんなものがあるか、に関してはここではわざわざ挙げません。

なぜなら、スペイン語学習の初期段階から、日常的に耳にするものであるし、良く言えば、アカデミックな表現なんかよりもずっと近しい親しみのある表現たちであるからです。

でも、親しい仲では俗だろうが下品だろうが問題なくても、状況によっては、好ましくない場合もあります。

つまり、ケースバイケース、ってことなんですが、実のところ、けっこう言いたいことをピッタリと言い当てることができる上に吐き出してしまえばスッとするようなものが、下品な言葉にはあったりします。

だから、そのピッタリ感を失わせずに、スッと感の劣化も最小限に抑えたうえで言い換えることができる方法を日ごろから考えておくのも悪くないと思うのです。まあ、やはり多少は、インパクトが薄れるのは避けられないのですが。

言い換え術例:

“La gente habla mierda.”

ちょっとやわらげて↓↓

“La gente habla de temas triviales.”

ほんっと人って、ごみみたいなくだらない話に花を咲かせますよね

言われたことないけど言われたらつらそうな俗語

“malparido”

日本語訳的には、【侮辱・軽蔑表現】ちくしょう、ろくでなし、悪人

となっていて、地域によっては普通に使われるようだけど、単語自体の意味から、

ろくなやつに産まれなかったなこんちくしょう、産まれ損ないが。

という個人的解釈が引き出されるので、

ひどい言葉だ。最高のののしり言葉だな。

しか出てきません。

意味がだいぶ変わるけど、“malcriado”の、育ち、に触れるぐらいで止めとけばいいのに、出生のとこまでさかのぼるなんて。

前世までも絡ませる勢いでののしるなんて。

ひどすぎる。憎しみあふれすぎ。

単なる個人的な感想です。

あとがき

きれいごとや御託を並べたててでも切り抜けたい状況があります。

例えば、テスト。たかがテストです。されどテスト。

なので、けっこう偽善者ぶってしまっても、後味の悪い思いをして精神をすりへらす必要もありません。

ただやりすぎると、自分の中のスペイン語人格が、きれいごとばかり並べたてるような性格を持ち始めてしまうので(←これ本当)、そこのところはほどほどに注意したいところだと思います。

だから、本当は、自分の言いたいことを言えるスペイン語表現能力を持つ、つまり、自分の言葉、自分のスペイン語を確立するのが一番なのは、誰の目にも明らか過ぎるぐらい明らかです。

でも、さしあたって、もちろんそこを目指すけど、まあ、発展途上の学習者だから、そんなに大きい太字で赤ラインまで引いて強調せずに、大目に見てほしい、という話なのです。

ちなみに上記のものは、個人的かき集めであり、そして氷山の一角にすぎません。

潜在意識のエリアまで深く沈み込んで、もう一生出てこないんじゃないかというようなものもたくさんある、たぶん、と思います。潜在意識のはなしだから、自分でも言い切れないのですが。

出てこないなら、知らないのとほぼ同じ、なんですが、そこにあるのは確かなのだから、ひょんなことから飛び出てくるのを待ってみてます。

続き記事↓↓

ほんの少しの戦略と大いなる開き直り第2弾。【簡単】頭の中こんがらがり整理整頓術:わけがわからなくなったら“まとめる”をやめて“ふたつにパックリ分ける”作戦、致命的な言い忘れがあったことに幸い気付いた時の巻き返し作戦、試験官の“ポカーン”リアクションの衝撃をスポンジのように柔軟に吸収する方法、などなど。