速読能力獲得のための訓練のひとつであると個人的に思う多読用の素材に関しては、
「自分の興味のあるもの、読んでて楽しいものをたくさん読む方がいい、”知りたいから読みたい”以上の読書意欲推進源はない」
という意見があります。
賛成。
しかし一方で、
「自分の興味ないものや、難解なものも読むべき」
という意見も耳にします。
こちらも検定試験受けたり語彙を増やしたり又は上級者を目指す人にとっては、もっともな意見だと思います。
が、難解なものは当然サラサラ読めないので、それは精読の勉強の一環として読むとして、第一、簡単なものもサラサラ読めなくて難解なものなんてさらにサラサラ読めるはずもなく、速読訓練も段階を踏むべきなのだと考えます。まず易しい優しいものから、手をつけるのが良さそうです。
ところで、多読において、”難解なもの””簡単なもの”とは具体的に何を基準にするかですが、
自分のレベル
だそうです。
この多読の場合において具体的にいうと、
現在の自分が読書時に遭遇する未知単語の数
です。
まず、読書時に遭遇する未知単語の数が、一般的な小説などの本1ページ(大体300単語前後)の中で、6~15語以上(2~5%以上)あると、”自分にとって難解なもの”、となって精読向けの素材となるそうです。
次に、”簡単なもの”=”辞書なしでも大体読める自分のレベルに適した読み物”とは、1ページにつき未知単語数が6個以内(2%以内)のもの、といわれていて多読素材に適しているそうです。
表にしてみると:
未知単語数:本1ページ(300単語前後)中※ | |
”自分にとって難解なもの”(精読向け) | 6~15単語以上(2~5%以上) |
”自分にとって簡単なもの”(多読向け) | 6単語以内(2%以内) |
(※)一般的な小説
あと、個人的には、スペイン語の文章の中に未知のコンセプト・概念が出てくると、未知単語がほとんどなくても難解に感じて、グンッと、何いってるかわからない度が上がります。
あとは、世界中の人は皆知っているであろうが自分だけが知らないのかもしれない国際的プロジェクト、とかも、困ります。
なので、少しばかし教養不足を補うことも兼ねて色々な文章に触れ続けていると既知コンセプトが増えていくので、以前は何度読んでも難解に感じ、その原因は書き手がわざと知的さ披露の為に難解にしている、とか、書くのが下手くそ、とか、都合よく決定を下していた文章を、半年後とかに読み直してみると、あっ!ソッチじゃなくてコッチの受け取り側の知識不足の問題だったのか・・・・と、素直に驚けます。
新聞、小説、エッセイ、雑誌、などいろいろ素材はありますが、お好みでいい、という勝手に気に入った誰かの一意見にのっとり、興味あるのものを中心に、ただし、色んな媒体で色んな分野のものを万遍なく読むのも凄く為になることは常に念頭に置いて、多読に励みたいです。
速読5へ続く