独学とはいえ、誰かが書いた文章を読んで、誰かが発した会話や行った講演を聴いて、だれかが研究した文法書や辞書をヒントとしたり参考にしたりしている以上、最早、独り、ではない気がします。
しかしながら、先人達の努力の賜物から恩恵を、ありがたく、且、こっそりと受けることができる時代に生まれたことをラッキー事項だと認識した上で、それでも間違いなく独りであることをギリギリ噛み締めます。
まず、独学者がすべきことは:
- 自分で自分にあった的確な学習プランを立て
- それを実行すべく時間を確保し
- さらには、継続できるような自分なりの仕組みを作り上げ
- そして継続するのに必要不可欠なモチベーションを維持する為の工夫をする
あたりだと思います。そして、どれもいちいち強敵なのです。
1.自分で自分にあった的確な学習プランを立てる
ここ!!がすごく難しい・・・‘自分にあった??的確な??’ 実際いつも、今のこのやり方でうまく進んでするのか??と疑問疑惑をもちながらやっています。この名言が怖い↓
毎日の小さな積み重ねが人を強くもするし、そしてまた、弱くもする
(ある漫画の主人公の師匠のセリフ)
はっ。それでも、勝手に的確っぽいものを自分で決定するしかないから決定して(もちろん色々な語学学習サイトを参考に)、一日決まった時間これとこれとあれとあれをすると決めて、その日その日で目の前のものをこなしていけば、決まった時期に例えば1冊の参考書が終わる、とか、1冊の参考書を10回繰り返しやったことになる、とかの小さな目標を用意して、その小さな目標クリアを次々積み重ねていくしかないと考えます。
2.それを実行すべく時間を確保する
時間確保に関しては、個人の現状と事情と覚悟によってくると思います。ただ、どれほどの時間を確保できるかが、学習プランと成長速度に大きく関わってくるのは間違いないと思います。
3.さらには、継続できるような自分なりの仕組みを作り上げる
これは、度々起こりうる、ちっともやる気がない場合に多いに役立ちます。初めのうちは習慣付けることに根気よく力を注いで、ついに習慣付いたらこっちのもので、あとは惰性の法則の最大限利用です(実際いつでもやめようと思えばやめれる、という自信がいつまでもなくならないのが個人的には恐ろしいところです)。
4.そして継続するのに必要不可欠なモチベーションを維持する為の工夫をする
あぁ、これも難しい、これが難しい。なぜならどんな形であれ継続できなければ達成不可能だからです。モチベーション維持の為には、スペイン語を極めて思うままに操れるようになってそれから何をしたいのか、を明確に自覚することが大事だとよく言われます。その自覚があるのとないのでは上達速度も違ってくるとは思います。
ただ、そんなに重く考え込む必要もない感じもします。個人的には、”スペイン語を極めて思うままに操れるようになる”ことを望むこと自体がモチベーション維持に有効ならそれでよいはずです(有効なら)。上等な能力獲得後、その能力を何に使うかはどこまでも自由です。
あと、語学検定試験の賢い利用も工夫のひとつだと思います。検定でいい点を取るためだけの勉強に対する色んな疑問・批判意見があるようですが、試験合格や高得点取得を最終目的ではなくて学習過程の通過点・自分のレベル確認の目安とするならば、ある程度までは、大いに有効活用できるものだと思います。他の検定はわからないですが、国際スペイン語能力検定であるDELEに関して言えば、実際に万遍なく各レベル相応の読む聴く書く話すの全ての能力がちゃんとないと合格できない試験(まぐれで合格できない)なので、試験合格を目指すことはレベルアップの足掛かりになると思います。あと、資格があれば、他人に自分の語学能力を知らしめる必要があるときにも手っ取り早いし(職探しとかで:実際初対面の他人には他に知るすべがない)。
真の語学能力に、資格や検定結果なんて大して関係ないかもしれません。以前、上級者(英語検定TOEICかTOEFLで満点とかそんな感じ)の学習体験のサイトで見かけた、『検定で満点を取って初めて、そこから先が本当の闘いの始まりだったのだということに気付いた』という言葉に、ゾクッというかブルッというか、違うな、ザワッというかクラッが近いか、とにかくなんとも言えない感じを味わったのを覚えています。
自分も、できれば実際に資格(DELEC2最上級レベル合格)を手にしてから、その上で、こんな資格持っててもほんと意味ないよ、と、言いながら、そこからさらに新たに広がっているであろう別世界を見上げたり斜に眺めたり色々したいなと思うのです。遠そうだけど・・・
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