スペイン語上級者をめざす為の勉強法2

以前、スペイン語上級者をめざす為には、現状維持の壁を越えてジュワリジュワリだとしても上達していけるように、負担のかかる学習をするのがよいらしい、 そして、その上達過程をジリジリしつつも楽しみながらそれを原動力とすることが目標達成には大事そう、ということに納得しました。しかし、それよりもなに よりも必要不可欠なことがあるようです。きっと誰もが、うすうす、というか、いやでも、というか、勘づいていて、当たり前すぎて口にしない、あれでしょう。(以前の記事「スペイン語上級者をめざす為の勉強法其の一」の続きです)

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めざせスペイン語上級者2


あれ“ながーく辛抱強く、やめずに継続すること”

・・・

あぁ↓ちくしょうまたそれか・・・

正直、聞き飽きた、とうんざりな反面、やっぱりここが一番の乗り越え所な気がしてなりません。もう、頼むから、何度も言わないでよ、となりがちなことですが、もしこれが出来ないのなら、どーにもこーにもどうしようもない、というレベルの最優先事項です。残念です。

では、その辛そうなイメージしかない、“ながーく辛抱強く、やめずに継続すること” は、どのようにすれば可能なのか、が知りたいところです。

まず、すべての事柄と同じく語学学習にも波がありすぎるぐらいにあります。まあ、なんらかの刺激が原因で、なんだかやる気があってのりのりな時は、勉強の仕方を間違えて空回りさえしなければ、否、なにが正しいやり方かすらよくわからないのが語学学習の醍醐味(きっと)なくらいだから、なんであれ、やる気がある時には、自分のやる気に身をまかせるだけでよいのでなんの葛藤もジレンマもありません。

やっかいなのは、そのやる気がまったくない時です。モチベーションだったり、目標の設定だったり、が継続に大事なのはわかった上で、それでも、例えば、なんか、わけのわからないややこしい複雑で難しいことばっかり言ってる文章とか講演とかに心底うんざりして、ふんっ、顔も見たくもない、あっち行け、とむくれたくなる時もそらあります。

なので、そんな気分の乗らない時期にこそ効果的な対策について考えを巡らせてみます。

まず初めに、次の点について考察をします。

●継続するために “やる気” は必要か?え?必要か?●

ちまたでは、”やる気” を過度に賞賛する声をよく耳にしますが、他人から賞賛されるからといってそんなに簡単に持てるものでもありません。やる気は個人の精神的な問題に関わってくる案件で、やる気を持続させることはそんな簡単なことでないことは誰でも知ってます。

だから、ここで重要になってくるのは、やる気なくとも継続できる仕組みの構築である、という意見に個人的に賛同します。ましてや語学学習という長い闘いにおいては、やる気皆無でもできることたくさんあると思います。もちろんやる気がなければ、検定試験の準備をしたり作文書いたり会話練習したりのかなりの集中力と創造力を要するものは難しいかもしれません。

でも、例えば、興味のあるものをだらあぁ~んとしながら読んだり、好きな噺家さんの話や音楽を聴いたり、映画やドキュメンタリーやテレビ番組やドラマやバラエティー見たり(もちろんスペイン語ものという範囲内で:吹き替えや字幕でもよし)、自分の興味に関連したサイト上で自発的にスペイン語でコメントしてみたり、はたまた、惰性の筋トレ=音読だけをする時期があったり、かと思えば、行き詰まりや滞りを感じ新しい勉強法を探すのに没頭したり。

そして、極めつけの、まったくなにも手に付かないケース。この危機は、自分なりに “これ以上なにもしない状態が続くと継続すらやばい日数” のリミットを決めておくことで、乗り越えます:個人的にはそのリミット、1週間(←これでもかなり読んだり口の動きの滑らかさなどの能力は落ちるし、勉強のリズムも取り戻すのすごく大変)。

ところで、やる気喪失時、スペイン語学習を始めた頃の、キラキラした思い(☆ときめき☆)を思い出してみる、つまり、初心に帰ってみる、のも効果があるやもしれません。

実のところ、スペイン語がよくわからずにコミュニケーションとっている頃が一番楽しかったような気がしないでもないです(半分・冗談、半分・本気)。初めて出会って一瞬で、このひと嫌い、とか思えてしまう今とは違って、どんな悪人でもスペイン語ネイティブさんならウェルカム、みたいな純粋な(或いは無知からくる怖いもの知らず)スペイン語専用ハート♡でもって何事にも対処できた時代です。

とどのつまり、危機管理が甘い、だけ、のことで、なんら褒められたことでもないし自分で振り返ってみてもそのころの自分のあれこれには心底あきれますが、幸い大きな悪いことは起こらなかったから(小さいのは多々)、自己採点では、まあよし、です。

結論、「継続するために “やる気” は必要か?え?必要か?」という質問に対して出した個人的な答えは:

やる気あるに越したことはないけど、別にいつもずっとは必要じゃない。

常時やる気維持は無理だし、強迫観念に押しつぶされて柔軟性を失うはめになった結果、学習自体をぷっつりきれいさっぱりやめてしまう結末を迎えるくらいなら(←ちなみにすごく簡単)、やる気のない時期があるのも当然だと受け止めて、そんな時にも、あ~やる気がでないダメだズーンとさらに落ちずに、この期に及んでそーきたか私、と開き直り、余裕をもって対処するほうが得策なのは間違いありません。

逆に、やる気がないなら継続できないのか、という質問にすり替えてみたら、できるかできないか、ははっきりいって知らないけど、ただ、希望として、やる気なくともやめたいわけじゃなく継続したい、というのがあります。なぜなら、継続できなくてやめてしまうことが、一番避けたい結末で、上級者レベル到達失敗の致命的原因となるのは明らかだし、その上、望もうが望むまいが、やる気が途切れることがあるのも、ごく当然のことだからです。

ここで唯一必要なのは、こんなやる気喪失時に備えて、普段から、やめてしまわないように継続できる仕組みを作っておくことです。

まとめ

つまり、

上級者になりたいなら、

避けようのない学習の浮き沈み、そして、やる気がない未来の自分の頻繁な登場をも想定内とするような寛大な姿勢でもって、自分なりに工夫し、

惰性の法則と好奇心と興味という刺激

を最大限に利用した学習継続を可能にするシステム構築やプラン作成に力を注ぐべき、

みたいという話です。

また、誰に遠慮することもなく、逃避行するのも手だと思うのです。

いわゆる、息抜き、リフレッシュ、もしくは、さぼり。

ただ、一定期間勉強をさぼると、その分しっぺ返しくるよ、という危機感を持ちつつの逃避行になります。

そんな時に、自分でもどーにもならない自分の気分と現実問題との折り合いをつけることができるのが、

「なにもしないよりは千倍1万倍まし勉強法」(スペイン語中毒部オリジナル)

でしょう、多分。

次回は、そんなものがあるのかないのか、や、その詳細について深く掘り下げてみます。