アニメでスペイン語

第一弾:映像作品のスペイン語吹き替え版のよさは、アニメで発揮される。と勝手に思っています。対象者:入門~上級すべてのレベルにおける全スペイン語学習者
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息抜き気分転換アイテム


スペイン語学習を末永く継続させるためは息抜きや気分転換は不可欠ですが、個人的には結構な頻度でヤル気カラッポ状態が訪れこの必要性が生じるので、できるだけスペイン語ゾーンからは離れないようにしよう、という気持ちがカケラ程度でも必要です。

スペイン語ゾーン内の息抜き方法は、正に人それぞれです。それぞれ過ぎて想像力が及ばないですが…例えば、スペイン語の音楽を聴くそして合わせて歌うそれも大声で歌う、とか、スペイン語で下世話な馬鹿話に盛大に花を咲かせる、とかなんなりとあります。

今回は、そんな多種多様にあるアイテムの中で、映像作品又は動画の視聴、を採り上げます。が、いかんせん動画と言っても内容に関してもレベルに関してもまたさらに多種多様過ぎるので、その中でも、最大級におもいっきりダルーンとしていてやる気が一ミリもない時にでも、気力に始まり集中力や目力などがゼロもしくはマイナスでも寝転がってでもできること、に焦点をあててみます。

つまり個人差あるので賛否両論あるのは承知の上で、ここでは

アニメ!!

の視聴をピックアップしてみます。それも特に、

スペイン語に吹き替えてあるアニメ。

アニメといえばどーしても日本ものが多くなるのですが、スペイン語圏でも日本アニメに対する支持率・フィーバー具合・ホット度も昔からかなりなものなのは広く知れ渡っている事実だと思われます。いまさら、な話ですが。

アニメの種類も多岐にわたり、アラレちゃんやドラゴンボールに始まり、今や、日本でテレビ放送されたアニメは結構な速さで違法・合法問わず拡散されます。違法なものだと、放送後すぐさま外国語で字幕を付けられ数日後または早ければ翌日には拡散されています。

で、とにかく数えきれないほどあるアニメの中から、今回は:

今までに見た(そんなに多くないけど)スペイン語吹き替えアニメの中で、個人的に、原語ものより良いんじゃないか、と勝手に思っている

『鋼の錬金術師』のラテンアメリカスペイン語(ベネズエラ)吹き替え版

(スペイン語タイトル→el alquimista de acero:英語→Fullmetal Alchemist:日本放送2003年:ラテンアメリカ諸国2005年Animax Latinoamérica()にて放送:吹き替え国:ベネズエラ)

()Animax Latinoamérica:東京は日本が本部のアニメ専門チャンネルAnimax(アニマックス:1998年開局~)のラテンアメリカ諸国向けチャンネル(2005年開局2011年閉局:現地支部→ベネズエラのカラカス・ブラジル)

これは、以前に公式に吹き替えられているのを見て、えらく力入ってんなーと思ったし、かなりのアニメ熱を感じました。ベネズエラの声優達がすべて吹き替えをしているみたいで、くせのないスペイン語で聴き易いです。特に、主人公の弟が良い感じです。

物語の舞台がヨーロッパっぽいところが、スペイン語での吹き替えで見ても違和感なく感じる原因かもしれません(日本が舞台のアニメも別に違和感ないけど)。ちなみに、スペインのスペイン語吹き替え版もあるみたいです。

ただ残念ながら、動画自体は、YouTubeではすぐに削除されがちです。以前見たときにブックマークしていたものを今見てみると、どれもすでに削除されていてありません(清く正しい大人視点からすると当然のことなのですが)。

ということで、(特に意味ないけど第10話目の)冒頭部分だけ載せてみます。

(※再生時音量注意願います)

(始めの電車でのシーン:左→色々あってロボットになってる弟アル:右→兄エドワード)

(↓抜粋:上動画1:10~の弟によるナレーション部分)

“El hombre no puede obtener nada sin dar primero algo a cambio. Para crear, algo de igual valor debe perderse. Esa es la primera ley de la alquimia de la equivalencia del intercambio. En ese entonces, realmente creíamos que esa era la única verdad del Universo.”

オリジナルの日本語のセリフは:

「人は何かの犠牲なしに何も得ることは出来ない。何かを得る為には同等の代価が必要になる。それが錬金術における等価交換の原則だ。その頃僕等はそれが世界の真実だと信じていた。」


次に:

『涼宮ハルヒの憂鬱(La Melancolía de Haruhi Suzumiya)』

2006年に放送された、スズミヤハルヒさんの憂鬱に隠された偉大なる秘密に関する物語です。日本のライトノベル原作の、学園SFコメディもの、あたりです。10年も前のアニメなんですね。そういえば確かに話中誰もスマホとか持ってないし、出てくるPCに時代を感じさせられます。

そして、2話目以降からスズミヤさんヒドイ人度が結構深まるけど。特に、ミクルさんに対して。

以下の動画は、公式な吹き替えではなく様々なラテンアメリカ諸国のファン(※2)による吹き替えです。公式ではないけど完成度高すぎるのでまったくの素人ではなさそうですけど。

(スペイン語吹き替え版)涼宮ハルヒの憂鬱(La Melancolía de Haruhi Suzumiya) :第一話

(※再生時音量注意願います)

公式でないのに、高い完成度にも感心しますが、それよりも、熱、というか、好き、というか、情熱がすごくて、圧倒されます。

主人公の吹き替えやってるのは、メキシコの方かなあ、と思うのですが、確信がもてません。アルゼンチンでないのはわかるのですが。

※2)様々なラテンアメリカ諸国の愛好家たちの参加による営利目的でないアニメ吹き替えプロジェクトのようです(アルゼンチン・コロンビア・チリ・コスタリカ・エクアドル・メキシコ・パナマ・ペルー・ベネズエラ[アルファベット順])。

ちなみに、以下は同じ内容の動画の日本語音声スペイン語字幕版です。

見比べてみたりしてもなんらかの学びにはなるかと思われます。

でも、絶対に上↑の吹き替え版を先に見ることをお薦めします。なんとなく、でもいろんな意味で。

それに、やっぱり、ヤル気ゼロの時には、吹き替え版の方が楽です。個人差あるかもしれませんが、字幕版だと、たとえ内容が簡単でも、話の流れのスピードに合わせて字幕を読んでいくのは結構集中力と目力を要す作業です(ただし、一時停止という高等技術又は反則技行使の自由あり)。

このアニメに関しては、原語が日本語だから日本語ネイティブなら字幕読む必要もないけど、例えば、原語が未知の言語でスペイン語字幕で視聴する場合は、意識がハッキリしている時でないと、字幕のスピードについて行けない場合があります。だー、とマシンガントークなんかされた時には、字幕が3~4行とかになってしまうので、読み切れない内に次の字幕に変わってしまします。あのフラストレーションといったらない!

でも、逆に言うと、結構速読の訓練にはなります。ただし、くそっ理解したい、反則技:一時停止など行使せずにスムーズに見れるようになりたい、という気持ちが自然と起きるような自分にとって興味深い内容である場合のみ、いい訓練となります。さもなければ、字幕読めなくたって内容理解できなくたって心底どーでもいい、てなります。そこに成長や収穫は見込めません。

↓(スペイン語字幕版)涼宮ハルヒの憂鬱(La Melancolía de Haruhi Suzumiya) :第一話↓

(※再生時音量注意願います)

ところが、

うって変わって、たまにぜんぜん息抜き気分などでは見れない部分もあります。

例えば、↓ここ(スペイン語吹き替え版:第3話からの一部抜粋)↓

注意:涼宮ハルヒさんの秘密がばらされる場面の一部なので、知りたくない人は見ないでください。ここにはそんな人いないか・・・)

(※再生時音量注意願います)

(抜粋元→「https://www.youtube.com/watch?v=dpStlH8SJ-g」)

・・・・こんなのぼんやりモードの時には無理です。

↓日本語オリジナルスペイン語字幕版

(※再生時音量注意願います)

(抜粋元→「https://www.youtube.com/watch?v=3lbRhPvdr5w

念のため気分が乗った人の為に続きのURL↓

第二話(スペイン語吹き替え版)→「https://www.youtube.com/watch?v=8mH5eXyRr_c

第三話(スペイン語吹き替え版)→「https://www.youtube.com/watch?v=dpStlH8SJ-g

あと、他にも色々な吹き替えアニメがありますが、また別の機会に。

»アニメでスペイン語:第二弾」)

まとめ

スペイン語吹き替え版アニメ視聴、ヤル気ゼロ時にもいいのですが、難解な内容なものばかり読んだり聴いたり見たりしている日々の中で、頭がガッチガチにもう本当にガッチガチに凝り固まることが多々あるので、そんな時にも、脳みそをフニャーと溶かすというかほぐす効果がなくもないような感じがします。

とはいえ、すぐ上の例のように、息抜き気分で見始めても、結構内容によってはなかなかに多種多様多レベルな使えそうな為になる語彙が出てくるので、気付いたらメモしてたり勉強モードになっていたりすることもあります。あ、しなくても全然いいし。

それに、スペイン語圏での行き過ぎの感がなくもないアニメ好き過ぎ熱がジワジワヒシヒシ伝わってくるところも、目新しい話ではないにしても、ラテン世界の文化的傾向のひとつとして見ると、アニメに興味がない人でも「ふ~ん」程度には感じるものがあると思われます。

»他の色々なスペイン語吹き替えアニメ(大衆路線編)「アニメでスペイン語:第二弾