◆長文暗唱とは◆
まず、長文暗唱とは、
参考までに、暗唱のひとつである瞬間西作文は、長い文章ではなく、例文や定型フレーズなどの短文暗唱です。
ここで、長文・短文どちらの暗唱にも共通する大事なポイントは:
というところ、です。
そして、調べてみると、この長文暗唱を語学上級者の学習法として推奨している語学上級者が少なくないことがわかりました。
では、
◆よだれが出そうな暗唱効果いろいろ◆
来た。
暗唱できる素材が増えるということは、様々な例文やパターンがどっさりつまった文章やストーリーの脳内ストック量が増えるということで、そして、ある程度の文章やストーリーをストックしておくと、初見の素材でも話の展開の予測がしやすくなる、という話です。
そうして、結局
という憧れの境地に、辿り着けるかもしれないわけです。
そして同時に、
ほれ来た。
なぜなら、その自分の中からすぐにいつでも取り出せるストック素材を、いろんなシチュエーションに合わせて、単語や表現などを入れ替えて使いまわしまくることができるから。
もちろん、そのためには、記憶していることを瞬時に引き出せる瞬発力が必要で。
そして、その秘訣は:
文章を暗唱できるようになるまでの音読過程で、文章そのものではなく、その内容の映像をイメージしながら頭にすりこんでいくようにすること
そうすることで、暗唱時や自己表現時などには、そのイメージを頼りに瞬間的に口から文章を引き出すことができるようになる、とのことです。
そして、そのイメージの効果的なすりこみの為に、音読(リピーティングでもシャドーイングでもオーバーラッピングでもなんでもいいのですが)する際に大事なのは:
話者になりきること
つまり、会話文ならその会話中の状況を思い浮かべて、苦かろうが甘かろうが楽しかろうが悲しかろうがとにかく想像出来得る限りの気持ちを込めて、又は、独り舞台のスピーチならば、聞き手や聴衆に話しかけているイメージで、発話する。
とどのつまり、
“ねえ、聞いてよ、わたしの話!!”
という昂る気持ちでもって普段から音読練習に挑むことが大事だと解釈できます。
これこそが、実際に人と人の間で会話が行われる際や何か発言したい時には欠かせないモチベーションのベース部分であると思われます。この原動力がないとそもそも人とコミュニケーションとる必要性すらありません。
◆なるほど。でも、長文暗唱は必須ではない論も発見◆
上記のようなよだれものの効果に踊らされたふやけた心は、ビシッと締め直しとかないといけません。
ここで、やっぱりあった “長文暗唱は必須ではない論” の登場です。
そして、根拠の説明で一番しっくりきたのが:
文章を暗唱するということは、自分の言葉ではない、他人である一国のいち個人の言葉や思考回路の流れがつまった文章を暗記するほどに叩き込むということで、あまり意味がない。
つまり、結局、長文暗唱絶対反対、というわけではなくて、暗唱するにしても、どんな素材を暗唱するか、暗唱するに値する素材なのかどうか、が大事であるということのようでした。
なので、もしその暗唱努力対象の文章が、自分の言葉のつまった自分で書いた文章なのであれば、大いに意味がある、というわけです。
なぜなら、自分自身の思考回路の流れに沿って繋げていった自分の言葉がつまった一文一文からなっている文章であれば、これから先、何度となく使う機会が訪れるはずだからです。
つまり、他人の思考回路の流れである一文一文のつながりを暗記したり思い出したりして、時間や脳力を長文暗記に使うぐらいなら、単語・定型フレーズ・熟語や、構文などの短文の暗記(瞬間作文)をして体に染み付かせるのに時間を費やして、そしてそれらを自分自身の思考回路の流れに乗せて編み上げた文章を暗唱した方が効率的である、という話でした。
そして、具体的には、
といいとのことです。
お~。そうか。
これはやってみたくなりました。
でも、自分で書いた文章だと、音声がないから、シャドーイングとかリピーティングができないなあ、と思う反面、例えば、自分で自作文を読み上げて録音すればいいか、とも思うけど、その録音した自分の音声に影のように付いていくシャドーイング、とか意味わからないなあ、なんか気持ち悪そうだなあ、とも思います。
じゃあ、別に、音読メニューに絡めなくてもいいか・・・
◆最終目的は、スペイン語を自分の言葉で話せる(書ける)ようになること
誰かが親切にも学習者のために用意してくれた例文やパターンのストックを増やすことが自己表現能力向上のために効果的なのは明らかだけれど、それでも、最終的に目指すのは、
ということです。
個人的には、現状では、スペイン語を自分の言葉で話すことの難しさは半端なく、攻略できる日が来る気がしません。
それでも、同時に、そんな時がやってくるのを期待せずにはいられません!!
『スペイン語の長文暗唱其の二』へ続く