スペイン語独学 においての不安払拭術

独学、なのだから当然なのですが、この御時世、参考にできるものはたくさんあっても、結局なにかを実行する際には、色々なことをバシバシ独断で選択決断して、独りで自己流アレンジで進めることになるので、常に、『このやり方でよい方向に進んでいるのかな?でなきゃ困る。』とマックスに不安です。

そんな慢性的な不安心配を払拭できる術があるのかないのか、の考察です。

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スペイン語独学時の「相互的共感欲しさ」をコントロールする方法

この慢性的な不安心配を少しでも減らすために、人はさらなる闇へと足を運びます。

勝手に名付けたのですが、それが「相互的共感欲しい症候群」です。『自分も誰かに共感したいしそして誰かに共感もされたい』という相互的共感の欲求に苦しむ心の病、と定義しました。

そういう感情は誰にでも多かれ少なかれあると思うのですが、限界超えて自分の精神が遠くへ行ってしまわないようにコントロールすることが必要だと思います。語学勉強どころではなくなってしまうからです。

まず、思いつくのは、ご存じ、インターネットサーフィン療法です。

ただただ時間と我を忘れてネット界をさまよって、匿名の学びの友たち(と勝手に一方的に思ってる)の語学学習(スペイン語関係はすっくないから大体英語のもので代用)過程においての輝かしい体験談、少し自信が取り戻せる失敗談、素敵な助言、画期的な勉強法、などなどと触れ合って一喜一憂するだけのものです。

このプロセスの中で、時には自分もその学習者達に共感し、そして、どういう仕組みだか、結果的に向こうからも共感されているような錯覚になだらかに陥ることによって、『共感したい共感されたい』という相互的共感の欲求がある程度満たされます。

で、遠くに行ってしまうのをある程度ながら防げます。

そして、たいがい度々訪れる不安マックス到達時に何かを求めて語学学習関係のサイトをさまよっている時は、インターネットの窓から手や顔が出てしまうくらいに向こう側に乗り出して目を血走らせて

『だれか、”このやり方で正解、望ましい方向に進んでるよ、僕私俺もそのやり方でやってうまくいったよ”と言って!!!』

と願っています。

しかしながら、実は、こんなことで不安が完全に解消されることなど当然ほぼないのですが、なんかそのいろんな語学サイトをさまよった時間(気づいたら結構な時間になってることが多い)自体に癒されてネガティブ気分薄れる治まる紛れる忘れる、みたいな効果はあるとおもいます。根本的解決ではなく対処法的なやつです。

そして、大概、目がしょぼしょぼしてきた夜更けのいい頃合いに、ひんやりクールな姿勢の語学学習者のサイトの『いつまでもうろうろぐずぐずお役立ちグッズや素敵な助言探してないで、そんな迷ってる暇あれば勉強せよ起動せよ』風なメッセージに鉢合せする、というような仕組みになっている(気がする)のです。

そうして、何かをあきらめて眠りにつきます。そうやってすべて忘れます。

◎一番の特効薬は学習の成果の表面化

そして、そんな不安も心配もネガティブ気分も不機嫌も停滞感も相互的共感欲求だかなんだか知らないけどすべてひっくるめて吹っ飛ばすのが、

『学習の成果の表面化』

だと思います。

例えば、

  • あるのかないのかよくわからないブレイクスルーの訪れだったり(参照スペイン語のブレイクスルー)、
  • スペイン語検定試験(DELEや西検)の合格やまたは不合格でも点数アップだったり、

なんでもよいけど、要は:

正解か不正解か不明だった自分が選んだ方法での地道な学習継続が実を結んで、

自分のスペイン語能力が上達したことが自分にも他人にも明らかになる「なにか」

を得る時

がまさにその『学習の成果が表面化』する時であります。

でも、これはそんなに頻繁に訪れないし、待ちの態勢に入ってしまうといつまでたっても来ないから永遠なる拷問のようだし、普段はこんな特効薬の存在は忘れていた方が精神衛生上、賢い、とも思うわけです。

個人的には忘れることが出来てないけど。

まとめ

結局、独学においての不安を取り除く方法など、言ってはなんだけど、人ぞれぞれ、であります。でもなにかしらその術を各自持っていたいものです。

ふたつ目の特効薬「学習の成果の表面化」は、その機会がめったにないので一旦潔く忘れて、普段は、ひとつ目の、ネット界の遠くの知らない人だけど独学の友に勝手に仕立て上げるのも嫌うのもの慕うのも自由な対象である存在が近くにあることを自分勝手に最大限に活用、という作戦でいきたいと思います。

そうはいっても、現実問題として、独学体質・独学適齢期・独学向き経済状態、これら3大要素の後押しもあり、独学態勢にあって、そしてそれになんにも不平不満はないのですが、

でも・・・正直なところ、特効薬「学習の成果の表面化」、これなしには独学は続きません。


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コメント

  1. Nieve より:

    DELEの結果発表まだかなあ〜とネットうろうろしてたら、中毒部さんのサイト見つけました。いつも楽しく拝見しています。ついにコメントしてしまいました。共感できるところ大有り、心の叫びを文章化してくださってるので電車の中でにやけてしまうこともしばしば。O sea、私もよく使ってしまいます。あとtal vezも…まあ日本語でも多分とばかり言っている無責任な人間ですが。
    私も現在は独学状態で、C1の結果待ちです。いつかはC2取得!と思ってますが、結果出るまではなかなか勉強が手につかず…
    身近にライバルがいた頃は一生懸命、必死に勉強しているだけで良かったのですが、独学となるとゆっくりのんびりマイペースに学習しているもので、それも楽しいのですが、時間の使い方に不安を覚えます。
    お互い頑張りましょう〜。しかしもうそろそろDELE結果お願いしますという感じですね(._.)

    • adicto_1 adicto_1 より:

      うお!!
      コメントありがとうございます。
      スペイン語中毒部史上、はじめてのコメントです。
      誰にも届いていないと思っていた一方的な戯言を、聞いて(読んで)いただき申し訳ない半面非常にうれしいです。
      結果出るまで勉強が手につかない点、がっちり同感です。
      ほんとうに、そろそろ解放してほしい、合格でも不合格でもいいから次に進ましてほしい、が本音です。
      さすがにもうすぐだと思うので、お互いもう少し我慢してみましょう。

  2. Esperanza より:

    わたしもDELE結果待ちかねてこちらへお邪魔し毎日拝読させていただいているものです。DELE結果チェック前にこちら立ち寄って「うん、うん、分かる!」とまるで私の心を代弁しているかのようなblogで(つまりDELE結果&勉強方法に毎日もがいてます)、スペイン語の独学も楽しいかも!って思えるようになりました。
    といっても私はまだまだB2をうろうろしている身でして、adicto_1さんの勉強方法を読むたびに 私の勉強不足っぷりが恥ずかしくなり、もっと上を目指して頑張らねば!と奮起(ちょっぴりだけど)したりしてます。
    私の一番知りたい勉強方法は、リスニングです。特にキューバの方のentrevistaとか、以前でた試験の時は聞き慣れず(そして聞き取れず)、しばらく固まってしまいました。。。試験中。。。(泣)
    RNEとかのラジオ番組を、ひたすら聞いて聞き慣れないといけないのかしら。 私も独学ラビリンスにしばらく籠りそうです。
    またadicto_1さんの日々の勉強日記を楽しみにしております。(ほんとうに!!)

    • adicto_1 adicto_1 より:

      コメントありがとうございます!
      リスニングの勉強方法、ほんと難しいと私も思います。スペイン語は特に、いろんな国の話者がいていろんな方言があるので格別です。
      DELE試験のリスニング問題の出来は、どこの国の話者のものかによっても非常に大きく命運が分かれるという残酷な事実。そして、キューバ訛り手ごわいです。学習者としては、DELE試験の為にもスペイン語使った仕事の幅を広げる為にも、いろんな国の話し方で話せるようになる必要まではなくても、それぞれの国でよく使われる独特な表現・言い回し・口癖・イントネーションを少しでも聴いて馴染ませておいた方が良いには違いないけど、ちょっと・・ただでさえアップアップなのに、ハードル高めだなあ、といつも思ってます。