スペイン語漬けライフ研究(其の四)

スペイン語能力底上げの鍵は、“スペイン語ライフの質向上”にあり、そして、“スペイン語ライフの質向上”は、どんだけスペイン語まみれになってどんだけスペイン語経験値を上げることができるか、によってくると考えられます。ということであれば、スペイン語まみれになれる環境であればなんでもいいはず。とはいえ、前回も書いたように、こんにちでは、“自分を放り込むべき最適なスペイン語漬け環境”やその漬かり方も多様化していろいろあるので、今回はそこらへんをみていこうと思います。
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スペイン語漬け環境いろいろ

前回記事でも軽く触れるつもりが結構がっつり書いてしまったのですが、ちょっと前までは、〇〇語漬けといえば海外語学留学、みたいな一辺倒な図式が一般的だったような気がするけど、情報通信技術の発展によって世界的規模で進んだ情報流通の利便化の影響により、現状で、“漬け環境”として考えられるものとしては大きく2つにわけることができます(注:個人的分類と命名)。

(※空間的な意味での)

  1. 従来の:リアル漬け(現地で暮らす、現地で学ぶ)
  2. IT時代の申し子:バーチャル漬け(ネットを駆使した学習:どこに住んでても可能)

そして今回は、ひとつ目の、異国の空気感や生の経験というような面からみて“ぶっちゃけそりゃいいに決まってる”リアル漬けに関してはあえて掘り下げず、

留学(=リアル漬け)に近い環境は自分で作れる

というコンセプトを基に、

ふたつ目の、自分で自由自在にプログラムできる“バーチャル漬け”

の方に重点的にスポットを当てたいと思います。

“バーチャルスペイン語漬け”詳細振り返り(前回記事からの一部抜粋)↓↓

“バーチャルスペイン語漬け”詳細

そしてその中でも、

“バーチャルスペイン語漬け”の代表格

どこでもスペイン語漬けに焦点をあててみます。

(※注意:名称などはすべて個人による創作物です)

どこでもスペイン語漬け(日本含む)

◎時間的空間的融通面ですばらしい、の極み

最近、ばかにできないなあ、と心底思うのは、インターネットです。ええ、今さらです。

まあ、実際今までばかにしたことも軽視したこともないし、多少の弊害は当然としても、いまやネットパワーを否定する人も少ないだろうけど、語学に関していえば、“ネット利用”は、ちょっと前まではなんやかんやいってもあくまで“補助的なもの”の域を超えてこなかった部分もあったような気がします。

でもいまや、工夫次第では堂々としたメインツールとなりうる、と言っても差し支えないんじゃないかと思います。

とにかく、このインターネット出現のおかげで、

労力的な面でも経済的な面でも効率の面でも

そして特に時間的空間的融通面ですばらしい、

どこにいようともできるタイプのスペイン語漬けライフ

が実現可能になったわけです。

この時間でないとできない、とか、どこかに行かないとできない、などの時間的そして空間的な縛りを超えて、自分の都合に合わせて、世界と繋がったデジタル端末さえあれば、じぶんちに籠ってでも外出先ででもできます。

そして、『どこでも』というからには、母国日本はもちろんのこと、さらにいえば、日本でなくてもいい。というのも、最近じゃ海外に住むこと自体もそれほど珍しいことでもないし、外国に住みながらにして別の国の言語を学ぶ人も多いはずです(例:イタリアに住みながらスペイン語を学ぶ)。

ところで、調べてみたら、こんな『どこでもスペイン語漬け』にも、「長期的なもの」と「短期集中型」の二パターンあるようでした。

パターン①(長期型)日常的スペイン語漬け

〇〇語漬け、と聞いて浮かんでくるイメージは、一般的にはこのパターンが主流なのではないかと思われます。

長期的に腰を据えてスペイン語にクタクタになるまで漬かる。それでこそ自分のスペイン語に深い味が出てくる。という流れです。“所詮又はなんてったって、言葉”というものの性質上、深い味というのは無理に出そうとして出るものでもなさそうだし。

そして、ここのポイントは、後で説明する短期集中型のように“非日常な空間”を演出するのではなく、“普段の日常空間”を根本的なところから変えていく、というところです。

普段の日常生活のあちらこちらの隙間に、戦略的にスペイン語を忍び込ませることによって、根本的なところから自分の日常空間をスペイン語に染めていく、というか。

でも、裏を返せば、

身近なところから変えていける。

今日からでもすぐ始められる。

というお手軽さもここでの利点であります。

そして、

日常の隙間をスペイン語でいかに埋めるかがカギ

になります。

◎戦略:スペイン語を『使う化』»それを『ルーチン化』

ここからは、スペイン語漬けライフでできることについて具体的に書いていきたいのですが、できること、といっても、いわゆる机上の勉強、だとか、学習法、だとか、一日に10時間勉強する時間をつくるべし、とかそういう話ではありません。

それ以外の日常生活レベルのところで、ストレスフリーにできるスペイン語にまつわる身近なことを増やしていって続けることによって、気付いてみたらいつのまにかうざったいぐらいにスペイン語が染みついてた、つまり、スペイン語力がついてた、というような自然な変態過程が理想的です。

とはいえ、意図的に戦略的に、その自然な過程を生み出そうとするわけです。

で、その戦略

戦略①スペイン語を『学ぶ』から『使う』にスイッチ

『スペイン語を使う』ということは、つまり、

現時点で知っているスペイン語を駆使して、見る、聴く、読む、話す、書く。

すなわち、

スペイン語を、何かを新しく知る、知識を深める、表現する、人とコミュニケーションをとる、などの手段とする。

ということであります。

なのでここでの第一歩は、生活のあらゆる場面での使用言語を日本語からスペイン語に切り替える、ということになるのだけど、別にはじめからなにからなにまで一気に同時スイッチする必要はなく、徐々に身の回りをスペイン語化していく、という感じでもよさそうです。

そして、スイッチしたあとはこれで決まり。でもこここそが一番の難関所。

戦略②偉大なる『ルーチン化』

(=ルーティン化)

つまり、

いい意味で機械的に反射的につまりストレスフリーで実行できるようになるように、日課として習慣付けること。

そしてそのコツ

コツ:

  • インターネットやデジタル機器の駆使・酷使
  • スペイン語を日々の情報収集のツールとして使う
  • スペイン語を日々の娯楽で使う言語とする
  • 要は、日本語禁止ゾーンやタイムを増やしていく

あたりです。

さて

さて、それではここからいよいよ具体例です、

と続けて入っていきたかったのですが、

ちょっと長くなりそうなので、まさにこれからって時に、一旦ここで区切ります。

『スペイン語漬けライフでできること例8つ』につづく。

次記事↓↓

前回からの続きです。IT技術の賜物:土地を選ばない『どこでもスペイン語漬け』のひとつ目のパターン:長期的かつ日常的スペイン語漬けライフにおいてできることの具体例を2部に分けて見ていきます。今回は、『【長期型】“どこでも”スペイン語漬けライフでできること8つ』のうち前半4つについてです。

回記↓↓

今回は、スペイン語まみれになればなるほどスペイン語との関係もこじれにこじれるのだけど結局それがかえってスペイン語への情がより深まる刺激剤となって最終的には全体的に新陳代謝や血行がよくなるという結果しか生まない“スペイン語漬けライフ”における心得的なことについてです。

初回記事↓↓

自分のスペイン語を発酵させたい熟成させたい洗練されたものにしたい、味沁み沁みでコク深い味わい深いものにしたい、と望むなら、“スペイン語漬けライフ”に意を決してドボンッと勢いよく、でもいいし、体の末端部分からソロリソロリと、でもいいから飛び込んでみるのも悪くないかもしれません。


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