◆実際のスピーチ内容の振り返り◆
口頭試験でどうやるべきか、や、なにが正しい方法か、とかいうことはよくわからないので、唯一出来る、今年の5月に実際に自分が受けて合格点(ザ自慢:23.25/25=93/100点)をもらったC1レベルの口頭試験はどんなだったか、について振り返る、ということをしてみたいと思います。
まず、その時2つの内から選んだのが、Mario Vargas Llosa氏(マリオ・バルガス・リョサ:ペルーのノーベル文学賞作家)が書いたテキストでした(見つけた抜粋元の記事は前記事に掲載、参照願う)。
手にしたテキストの題名は、記憶に間違いがなければ、『¿La informática nos hace menos inteligentes?』(情報科学は我々の聡明さを奪う?)でした(抜粋元の記事名は:『Más información, menos conocimiento』)。
ちなみに、テキストは内容をしっかり掴むために本当は2~3回読みたいところです。でも、知ってたけど、そんな時間は私にはやっぱりありませんでした。1回じっくり読むのと、きったないメモとも言えないメモを取るのでもういっぱいいっぱいで時間切れです。速読訓練の必要性をまたもやひしひしとひりひりと感じた瞬間でした。
ところで、こんなに自分の記憶力が頼りにならないものか、というくらい自分の話したことなのにほとんど覚えていません。
そして、最近つくづく思います、あ~実際の口頭試験時の音声を録音しておけば良かった・・・と。スマートなインテリ電話でこっそり録音したって何の問題もないはずなのですが、そんなこと思いつきもしませんでした。
だから、絞りに絞りだした記憶のちっぽけな欠片達をベースに+テキストを何度か読み直した上で、今度C2レベル試験で同じようなお題に当たったら、こんな風にしようかな、という修正を加え3割増しくらいの量にして、自分の為にまとめました。
Tarea1:お題:『¿La informática nos hace menos inteligentes?』(情報科学は我々の聡明さを奪う?)ー著者:Mario Vargas Llosa |
スピーチの内容 |
|
導入 |
まずこのテキストは、どんなテーマについて話してるかをざっくり言った。 El texto habla sobre la importancia de ser conscientes del peligro que conlleva nuestra manera de hacer cosas dependiendo de manera exagerada del mundo de la informática. |
現状 |
Estamos en la era de la informática, donde hay diversos tipos de aparatos de las nuevas tecnologías con conexión a Internet, tales como ordenador personal, teléfono inteligente, tableta, lo que es fruto de nuestro desarrollo tecnológico espectacular. |
良い面 |
Y sin duda, es algo útil, práctico, eficaz y beneficioso, ya que nos facilita el acceso a mucha información con una rapidez y inmediatez sin precedentes, lo que nos posibilita ahorrar el tiempo y energía en gran medida. Además, por la actualización constante de las noticias podemos saber todo lo que ocurre en cualquier lugar del mundo y en tiempo real. |
悪い面 |
Sin embargo, el texto nos recuerda que simultáneamente hay peligro que conlleva este mundo de las nuevas tecnologías y de Internet. Según el autor, hay posibilidad de que el exceso de la información o del uso de este medio nos quite diversas capacidades de nuestro cerebro tales como la de concentrarnos, de memorizar, de analizar, de reflexionar. Es consecuencia de la dependencia de la facilidad del acceso a la información con la consiguiente pérdida del hábito de usar dichas capacidades. Por ejemplo, ya no hace falta que se esfuerce tanto en memorizar algo, porque ahora se puede acceder a cualquier información cuando quiera y dondequiera con mayor rapidez a través de la Web. Tampoco hay que mantener la memoria fresca y activa, o tratar de aguzar la atención, puesto que con un clic uno puede obtener o recordar los datos que necesita. |
引用例に触れる
|
Y, para una mejor explicación, el autor cita un ejemplo de un escritor estadounidense, Nicholas Carr, que vivía inmerso en el mundo de online como todos, e incluso llegó a ser un experto en este ámbito, y que un día se dio cuenta de que estaba perdiendo algunas capacidades de su cerebro de concentrarse, memorizar y reflexionar a la hora de leer. Entonces él ante esta crisis preocupante se decidió a irse de la ciudad y llegó a vivir en el campo donde no había casi nada relacionado con las novedades tecnológicas, como móvil, Internet… Y, allí experimentó la diferencia entre un mundo lleno de información y el otro contrario y escribió un libro de un tema relacionado con esta experiencia, el que lo ha hecho famoso. Pero, por otro lado, aclara que no es que el escritor rechace el avance tecnológico, ya que reconoce muy bien los beneficios, la utilidad y la comodidad que ofrece este medio. |
自分の意見 |
En mi opinión, estoy de acuerdo con el autor, es verdad que no podemos negar que hasta cierto punto es tremendamente útil y práctico, pero al no saber manejarlo de forma adecuada ya uno puede caer en dependencia y adicción, que generan el deterioro de ciertas capacidades de nuestros órganos pensantes, y también otro tipo de problemas, por ejemplo, aislamiento, pérdida de capacidad de relacionarse con otros cara a cara, de cooperación, de tener empatía por otros, etc. Sin embargo, gracias a esta gran revolución informática, en nuestro tiempo disponemos de algo bueno, que es “la democratización de la información”, la que supone la igualdad de oportunidades de obtención de la información. O sea, hay aspectos negativos y positivos como cualquier asunto. |
結論 |
En conclusión, lo que se pretende en este texto es advertirnos de que existe la posibilidad de que este medio sea algo que pueda modificar nuestra manera de ser, de pensar y de actuar, pero de forma negativa, comentando así : “cuanto más inteligente sea nuestro ordenador, más tontos seremos”. Pero, como dice también el autor, ya vivimos en un mundo donde el Internet ha pasado de ser una mera herramienta y se está convirtiendo en una parte prolongada de nuestro propio cuerpo y cerebro, donde la inteligencia artificial cubre la inteligencia humana, y su desarrollo es ya algo imparabre. Por lo tanto, ahora lo importante es saber manejarlo bien, conociendo sus ventajas y desventajas, todo para sacar mayor provecho de este medio, pero de forma más inteligente y para no caer en ser su esclavo. |
テキストの内容とびったりフィットした感じでない部分も多いのですが、実際の試験時の準備時間内で、びったりフィットできるほどに理解はできないだろうから、大体こういう「情報化社会における弊害」っぽいテーマの時はこれ言おう、と決めといてるものを、結構フィット感無視しして言ってしまおうとしてます。
実際の5月試験の時は、上記の内容よりも、半分以下ぐらいのフィット感で合格点をくれているので、よっぽど、とおおおおおくかけ離れてなければ、良いみたい、と勝手に思っています。ただ狂ったようにしゃべりはしましたが。
でも、C2試験では、そうはいかないかもしれないので、フィット感強化はしていきたいと思っています。それよか、理解が伴った速読力の向上が個人的最優先事項であります。
あとは、なんか同じこと表現変えて繰り返し言ってる気がします。もうよくわからない、というのが正直なとこです。
へ~、この半分のフィット感とぐだぐだ感程度でC1は合格できた前例があるのだな、ぐらいの参考になれば幸いです。そして、C2はこれではまだ無理だね、とつぶやいていただければ幸いです。
ちなみに、ここに出てくる Nicholas Carr氏(ニコラス・G・カー)の著作で、元のテキストで取り上げられている本の日本語訳された題名は「ネットバカ:インターネットがわたしたちの脳にしていること」(アマゾンジャパン参照)です。
レビューをちらっと見たところ、別にネットばっかやってると馬鹿になるよ、ていう内容ではなく、莫大な情報量を処理するために表面的な浅目の思考をすることに慣れて、深く掘り下げたり熟考したりする機会が減りがちでない?てことを研究結果とかと共に論じてる様子です。
◆出題されるテーマの事前予測は可能か?
可能かどうか、わかりません。
唯一できることとしては、試験に頻出するテーマを知っておくこと、だと思います。そして、あとは運に任せる。それ以外に裏ワザあったら教えて下さい。
テーマのネタとしては、ひと段落ついた又は決着のついた話題や問題が扱われやすい、とのことです。
なぜなら、問題発生・解決策適用の具体的な前例があったり、多種多様な反対賛成意見や、または反省点・改善点・背景・原因などの情報が既に世間に広まっているもので、それゆえ記事などにし易いからです。
そして、社会問題に疎くない受験生なら、意見しやすい。
つまり、話題沸騰真っ只中なものや渦中の人や事件は扱われにくいということになります。
こんなこと、得意そうに書いても、範囲が絞られるわけではまったくないです。
残念です。
次は、「スピーチの出来がボロボロでも、後の質疑応答で挽回は可能なのか?」について考察してみたいと思います。
⇒「DELE口頭試験の詳細3」へ続く
コメント
初めてまして。11月にC1受験する者です。
DELE初受験に備えて(焦って)情報を探していたところ、こちらのHPに出会いました。いつも楽しく読ませていただいています。
独学者にとって最もハードルが高いと感じているのが口頭試験ですが、実際の経験をシェアしていただいて、とってもとっても勇気づけられる思いで拝読しました。残りひと月と少し、頑張りたいと思います。
次の更新も楽しみにしています。
初めまして。コメントありがとうございます!
11月にC1受けるんですね。
こんなこというのもなんですが、C1試験、すごく難しいですよね。私自身も、もう一度違う内容のC1試験受けて、必ず合格できる自信はないです。口頭試験なんて特に、当たるテーマと試験官の採点の甘さ厳しさによりけり過ぎます。
でも、その分、合格できた時の “突破感” は格別です(まだまだその先も長いことを知りつつも格別)。
あと1ヶ月ちょいですね。頑張ってください!
私も7月受験の時この問題でしたよ~。点数はもっと悪かったけど。。。試験問題、使いまわしなのかしら。とにかく内容を理解するのにいっぱいいっぱいでロクなメモもとれず、最悪でしたよ。汚いメモと頭の中に残った残像イメージを元に苦労して適当につくろった記憶がまざまざとよみがえりました・・・。よく合格にしてくれたもんですよ。やっぱり良い点を取るにはそれなりの準備が必要なんでしょうね~。いつもながらAdictoさんの分析力、考察力、すごいと思います!
コメントありがとうございます。
ほんとですか!同じテキストだったんですね!なんか知らないけど嬉しいです。
口頭試験では、全部じゃないと思うのですが、使いまわされているテキストあるみたいですよね。小耳にはしてたけど、今回の7月試験受けたPalanteさんと5月試験の私のケースで、使いまわし確定ですね。
ところで、点数自慢しといてなんですが、実は自分でもこの点数はくれすぎだと思いました。きっと当たった試験官と採点係が比較的甘かったのだと思います。試験官次第とか・・・いいのやら悪いのやら・・・
こんなに正確に再現して、驚きましたよ!Dele対策学校ですよ!
C2ですが、燃え尽きた感がひどいので、しばらく(どんだけ?)は勉強もせずAdictoさんのブログを見て勉強した気になって楽しく過ごしたいと思いますw
すごいわかります!その燃え尽きた感!待て待て、まだ駄目だ、まだ燃え尽きるには時期尚早だ、って知りながらも、スペイン語の勉強でも興味のある楽しいのしかしたくない、なんてわがままになってしまってきてて、自分で自分が手に負えない状態。ふふ。
今さら昔の記事にコメントすみません。GWは試験対策に集中しようとしてもできず、うんうんと唸ってはadictさんのブログを読んで、ああ今この人しか私を理解してくれる人はいない、と無駄な時間を過ごしています。昔の話ですが2014年5月、11月とc1受けましたが、同じ素材を渡されましたよ。選ぶ時に馬鹿正直に前回と違うのにしてしまいましたが、選んだ方も他の受験者から聞いてたテーマでした。おそらく1年間同じものを使うんでしょうかね。だとしたら今月だめでも11月には…
コメントありがとうございます!
奇遇です、私も最近ウンウン唸り気味です。いまさらもがいても。が最近自分の中で大流行の言い訳です。最後のもがき、が想像以上に試験本番の為に力になったり勢いになったりすることも重重知ってはいながら。
お、やはり素材使いまわしの事実は確かみたいですね。証言ありがとうございます。それに、これは勝手な想像ですが、DELE運営側にとっても、C2レベルの口頭試験用の課題作成自体が一個一個いちいち大変そうだし、その上、その割には世界中で見てもC2受験生の数自体がかなり少なそうだから、用意する素材の数自体も非常に少ない可能性が高く、つまり、次の試験で同じものに当たる可能性も非常に高そうです!!
同じ素材に当たれたからと言って実際うまくいく保証もないけど、有利は有利です。が、半年後の試験時にも内容がしっかり頭に残っているがゆえ読み解く時間をスピーチ準備にまわせる場合のみ有利、という話になってくると思われます。なので、そういうケースに備えて今回のおためし気分強めの試験後は忘れない内に本番で読んだ資料の内容をしっかりと記録することにします!