リスニング課題①(Prueba1-Tarea4)
出題されたリスニング素材は以下の講演動画から抜粋して編集されたものでした。
ありがたいことに動画画面右下の左端ボタン押すとスペイン語字幕がでます。まず何回か字幕なしで聴いてから、字幕表示してみるのもいいと思います。
(字幕ボタンの右横の歯車マークの設定のとこで、速度[遅くするのはいきなり0.5倍からしかなく聴きにくいからあまり使えないけど・・・なんで0.75倍とかないの?]・字幕[ポルトガル語もある]・画質なども変更可能)
(※再生時音量注意)
ざざっと要約すると: ①ここから↓ ②こう↓ ③の、こう↓ ※これらの |
ちょっとざざっと過ぎたから、講演の内容と合わせて 解釈するに: |
①「人生の中で、次のような状況に直面する時が誰にでもあります。」 飛躍的に前進するために跳び越えなければいけないとわかっているしそうしたいと思いながらも、いろいろ想像して迷ってるような状況。 (イラスト:雨降ってるし地面もひび割れています) |
②跳んだ!!羽があった!! 情熱と確信をもってして、恐れや迷いを克服し、コンフォートゾーン(居心地のいい場所・快適な領域・安全地帯・ぬるま湯=快適で危険もないが人間的に成長もない場所)から跳び出してみたならば、いままで眠っていた潜在能力が目覚めて(=羽)。 |
③わお!! 結果、進化した新しい自分に生まれ変わり、今まで見えなかった新しい素晴らしい世界が切り開けたり最高潮に充実した人生を生きる機会が訪れることとなる、 かも、 だから、やってみな! (イラスト:太陽サンサンで魚もいるし花も咲いてます) |
ーみたいな啓発系の話のようです。
●設問内容●
実のところ、自分でもとっても残念なのですが、実際の試験時この課題で提示された12個の選択肢文(5個の正解文を選ぶ)の内容自体を詳細に思い出せないのです。ぼつぼつとは思い出せるのですが。
試験後から数週間経過しているから、とかではなくて、試験直後に忘れないうちにメモしておこうと試みたときも同じでした。不思議です。自分のリテンション能力低すぎ度にはがっかりです。
ただ、以下に挙げた講演内容のキーワードのいくつかに関連する設問内容だったような覚えがあります。
講演内容のキーワードは: |
●el vértigo: (辞書):めまい・[目が眩むほどの]驚き・精神的混乱 (講演者説明):不安とも心配とも苦悩とも違う、ある特殊な恐れ。 自分の飛躍的前進の為に未知な領域に跳び出そうとするチャレンジ精神やポジティブ思考を邪魔するもの。現在の自分となりたい自分との間にある隔たりが生む一連の感情のひとつ。 (自己解釈):断崖絶壁[比喩的な]や未知要素や不確実性を前に目が眩む感じ。心を埋め尽くし精神的混乱を招き物事のよしあしの判断力や的確な決断力を奪うネガティブな感情。 ●superar el vértigo/el miedo: 上のようなネガティブな感情の克服。これなしに自己実現への道なし。 ●la pasión y la fe: (講演者説明):夢の実現のために一番重要な鍵。自分の中の眠っている潜在能力や可能性を覚醒させて自分の成長・進化を可能にするために一念発起し行動を起こそうとする際に障害となる上記のような恐怖や不安や迷いを克服するための原動力となる必要不可欠な感情要素。 (とはいえども、行動時には知識や戦略・計画も必要) ●la pasión: (=el entusiasmo):情熱・熱意・熱狂 (講演者説明):ここでは、自分の夢や自分にとって大切なものや自分の今していることに対する情熱。これがないと、夢の実現過程において不可避的・突発的に起こる数々の問題・困難の克服、失敗からの再起・立ち直りが不可能。 ●la fe: (辞書):信仰・信念・信用・信頼 (講演者説明):まだ見ぬ領域で発揮されうる自分の潜在能力や可能性への根拠なき確信[certeza/convicción]。私にはできる、現時点で準備万端だ、という自信。 ●el intelecto: (辞書):[文語]知力・知性・理解力 (講演の内容上):la pasión y la feとは正反対に位置するものとされている。自分の成長・進化を可能にするための助けになる重要な要素ではあるけれど、必須ではなくそれだけでは十分でないもの。にもかかわらず、今まで、社会や教育界において唯一信頼できるものとする考えが広められてきて、それゆえこの能力の強化に優先的に重点が置かれてきた傾向がある。 (自己解釈):学問的知識や数学・化学的公式や科学的真理などの詰め込みによって形成された、創造力や想像力や直観力の欠けた知的な力。例えば、高いIQ。 “La inteligencia”と似てるけど、ここでは違うもしくは反対の意味で使われてる感じがします。たとえば、”ser inteligente”は、ポジティブな意味(聡明で前向きで創造力や想像力なども持ち合わせたニュアンス)で使われてたりします。 ※本当に、場面場面や様々な状況や文脈における言葉の微妙なニュアンスの違いを正しく把握するのはかなり難しいとつくづく感じます。言葉ってほんと ●La plasticidad cerebral(=La neuroplasticidad): また出てきました、最近DELE界で流行りらしいコンセプト: 「脳の可塑性・柔軟性」 新しいことに挑戦し覚えたり学習したりし続ける努力を惜しまない限り、子供若者だけに限らず年齢制限なしに、人間的・知的前進を可能にする、人間がもつ脳の性質。自分の成長や進化のために、夢見たり内省したり自分の内面を見つめ直したり不確実性や変化を受け止めつつもコンフォートゾーンから出る勇気を持ったりというような能力と深く関係がある性質。 (このコンセプトに関してあれこれした記事こちら→『DELE2016年度5月C2レベル試験コンセプト編』) ●La conversasión negativa: 人を無力にし弱くし委縮させるような、自身の内なる否定的な声やネガティブ思考(おまえはできない、今のおまえには無理だ)。この催眠効果のあるそそのかしの罠にはまらないように注意するべき。 ●salir de la zona de confort: コンフォートゾーン(居心地のいい場所・快適な領域・ 安全地帯・ぬるま湯=自分が楽で居られて危険もないが人間的に成長も前進もない場所)から跳び出すこと。 現状に満足せずこの自分のコントロールの及ぶゾーンやルチーンから思い切って抜け出す危険を冒し、いい刺激となるような新しい物事や適度なストレスや緊張感が常にある環境に自分を置くことによって、常に何かを感じ考え行動し続けることができ、その結果、自分でも知らなかった自分の潜在能力を呼び覚ますこととなり、新しい世界観や考え方を得るに至り、視野もひとりの人間としての可能性も広がる。ってやつ。 |
そして、
“Ni adelante ni atrás, (Miguel de Unamuno:スペインの思想家) |
ということで。
講演者について:
Mario Alonso Puig(マリオ・アロンソ・ブッチ)
スペインの外科医。ハーバード大学メディカルスクールの特別研究員であり、自己啓発本のベストセラー作家でもあり、世界中で講演活動を行う、ストレス緩和の第一人者。 (↑amazonでの邦訳された著書の紹介文より抜粋)
スペインで記録的ベストセラーとなったらしい著書が日本語訳もされている様子。(「ハーバード流自分の潜在能力を発揮させる技術」「ハーバード流自分の限界を超える思考法」など)
まとめ
とにかく、こういったなんらかの機会に出会った素材に関しては、内容の好き嫌いは置いておいて、思う存分こねくり回して色々吸い尽くしたいところです。
例えば、
まず、何度か見て聴いて(字幕なし)
その後、ディクテーションをして(全部でなくても主要な部分だけでも)
または要約してみたりして
次に、字幕を表示させて答え合わせをして
最終的には、シャドーイングの素材へと昇華させる。
とか。
次回は、リスニングパートにおける感想・反省点などについて書きたいと思います。(⇒『DELE2016年度5月C2試験:リスニングパート編其の二』へ)
コメント
これ。私も今読んで記憶を呼び起こすのに時間かかりました。そして12個の文章全く記憶にございませんが、ある程度できたような記憶補正が・・・ここでずっと気になっていたのが採点方法です。絶対番号順に回答しないといけないのか、正しければ回答が番号順でなくてもいいのかということです。対策本では番号順でないといけないような雰囲気でしたが、それでは一個ズレたら全滅じゃないか、とC2の鬼畜さを感じていたのです。
あ!その採点方法の件、私も気になってました。でも、途中で一個でも間違えたら全問不正解ってありえない!て思い直して、順不同でもいいはずと勝手に決め込んでいました。でもマークシートってことは自動採点だから、そんな器用な採点をマシーンができるんだろうか、いや、マシーンだからこそそれくらいのこと可能だろう、とかいう葛藤も残しつつ・・・。もし仮に全滅の刑なら、私、リスニングパート、間違いなくアウトです。