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【簡単】頭の中こんがらがり整理整頓術
◎わけがわからなくなった時
話している時、又は、書いている時、つまり、自分が何かを発信している時その真っ最中に、話の筋を見失い迷子になることは少なくありません。
え?でも言いたいこと事前に準備してメモしたでしょ?
え?メモ?したにはした。したけどグチャグチャで汚くて読めない。
なんてことも起こります。
とにかく、まとめようとすればするほど、考えれば考えるほど、わけがわからなくなります。
テーマに関して総合的に“まとめる”べきなのに頭がこんがらがったら:
まず、一般的なことは言えないのですが、自分の場合は、“まとめる”ということ言葉自体が、頭こんがらがりの原因であるらしいことが最近わかってきました。いまさら。
今になって考えてみると、そういえば、まとめようとするよりも、逆に、分けてしまう方が、(多少だけど)スピーチであれ文章であれ組み立ての際、頭脳への負担が少なく楽だったような思い出が蘇ってきました。
ってことで:
こんがらがりをほどくには、まとめようとするよりも、まず分けるべし。
という作戦といきます。
実のところ、こんなのは単なる言葉のあやみたいなことで、分けることから始めて、それからまとめる、に持って行こうとしているだけなのだけど・・・
でも、そんな言葉や考えのカオスの罠には落ちないようにします。
簡単に言うと、要は、
“まとめよ。”
と言われるより
“メリットとデメリットをあげよ。”
と言われる方が、助かる、という話です。
◎“まとめる”をやめて“ふたつにパックリ分ける”
ザックリいくと:
『+』vs『-』
『Good』vs『No Good』
『良』vs『悪』
『表』vs『裏』
『新』vs『旧』
『得』vs『損』
『正』vs『誤』
『強』vs『弱』
『現在』vs『過去』
などなど
ふたつにパックリ具体例↓↓
- 良い点 vs 悪い点
puntos buenos vs puntos malos
- 長所 vs 短所
ventajas vs desventajas(inconvenientes) - メリット vs デメリット
ventajas vs desventajas(inconvenientes)
- ポジティブな面 vs ネガティブな面
aspectos positivos vs aspectos negativos - 有利な・得な・利益となるような効果・結果 vs 不利な・損な・不利益な効果・結果
efectos beneficiosos vs efectos no beneficiosos(perjudiciales) - 得 vs 損
beneficios vs pérdidas - 良い影響 vs 悪い影響
influencia buena vs influencia mala - 好ましい現象 vs 害のある現象
fenómenos ventajosos vs fenómenos desventajosos
- あるテーマに関する賛成派意見 vs 反対派意見
opiniones a favor vs opiniones en contra
- 好ましい印象 vs 好ましくない印象
impresión favorable vs impresión desfavorable - 正しいこと vs 誤っていること
lo correcto vs lo incorrecto - 新しい様式 vs 古い様式
modelo nuevo vs modelo viejo - 現代的なシステム vs 伝統的なシステム
sistema moderno vs sistema tradicional - 良い特徴 vs 悪い特徴
características buenas vs características malas
- 満足 vs 不満
satisfacciones vs descontentos - 強み vs 弱点
puntos fuertes vs puntos débiles - (人の)長所 vs 欠点
cualidades vs defectos - 味方 vs 敵
amigo vs enemigo - 効果 vs 逆効果
efectos vs efectos contrarios - 真実 vs 噂
la verdad vs los rumores
そして、話の流れ上、『良』⇒『悪』などの切替え時に便利アイテム例↓↓
(前回記事に書いたものを再掲)
物事の説明のプラス面からマイナス面への切替部分の繋ぎとして役立つ
“es algo muy útil y práctico,
sin embargo, al mismo tiempo,
esto conlleva el peligro de que…
/los inconvenientes tales como…”
とても有用で便利なものだけど、同時に、~というような危険も/~というような不都合も必然的に伴う。
“es algo beneficioso en cierto modo,
pero llegando al extremo o con su uso incorrecto,
se pierde el equilibrio
y se producen efectos perjudiciales.
Por ejemplo,…”
ある意味では有益なものだけど、行き過ぎたり間違ったやり方だと、バランスが崩れ良くない結果が生れる。例えば~
(前回記事より抜粋)
ちなみに、順序は逆でもいい。
つまり、上の例は、
良いポイント⇒悪いポイント
だけど
悪いポイント⇒良いポイント
でもいい。
ふたつの点の間柄
そして、ふたつの点が、必ずしも逆のものや正反対のものである必要もありません。
例えば、原因と結果でもいいし、良い面を2種類に分ける、でもいい。
また、両方とも同じぐらいの深さに掘り下げる必要もありません。
良い面を強調したければ、良い面を2種類に分けて言及して、悪い面に関しては、“でもこういう面もあるのは忘れないでいたい”ぐらいの感じについでに触れるぐらいでもいい。
ちなみに、もし、さらに余裕や膨らます必要性がある場合は、ふたつに分けたものを、さらにふたつに分ける、そしてさらにそれをふたつに分け、と望むなら永遠に二分し続けることも可能です。
ところで、実のところ、この、ふたつにパックリスッキリ分けたい気持ちに対抗してくる曲者が存在します。
◎ここで曲者登場⇒『いやあ、もはやこれは良い悪いの問題じゃないんだよね』
両端の代表選手『良』『悪』分別時に、『いやあ、もはやこれは良い悪いの問題じゃないんだよ』とか『いやあ、もはやこれは善悪の問題じゃないんだよ』というような主張をしてくるややこしいテーマってのが人間界には存在します。
『善』と『悪』の両面性を持ち合わせた物事だったり。
ある人にとっては『良』だけど、別の人にとっては『悪』であるものだったり。
または、誰かにとっての必需品が誰かにとって無用極まりないものかもしれなかったり、誰かにとっての得が同時に誰かにとっての損になったり、というようなことであったり。
対策:無理やりにでもふたつに分けてしまえ
例えば、“ある人にとっては『良』”の‘ある人’とはどんな特徴のどんな状況にいる人なのか、他方で、“別の人にとっては『悪』”の‘別の人’とは・・・などと、分けたり。
また、『善』と『悪』の両面性を持ち合わせた物事に関しては、どういう状況で『善』とされ『悪』とされるのか、や、共通点とか矛盾点とか、そういったもので分けたり。
と、とにかく無理やりにでもふたつに分けてしまえの戦略は有効です。
◎そして、最後に両方をミックスさせて出来上がり
実は、わざわざ初めにふたつに分けたのは、あとあと、頃合いを見計らって、そのふたつを混ぜ合わせるためです。
そして混ぜ方にもいろいろあります。
両立させたり、ふたつの融合点や調和やバランスを探ったり。
例えば:
バランスを見出すことが大事系:
“Lo importante es buscar un equilibrio entre ambas cosas.”
てな感じに仕立てあげたり。
または、
両方の面をちゃんと知ることが大事系:
“Lo importante es conocer sus aspectos tanto positivos como negativos.”
てな風に、まとめたのかどうなのかもよくわからない感じに仕立てあげたり。
とにかく、これを付け足すだけで、まとめる気、というか、まとめた雰囲気は醸し出せます。
C1とC2の口頭試験のスピーチ課題
ところで、初めの方で、“まとめよ。”と言われるより、“メリットとデメリットをあげよ。”と言われる方がやりやすい、と個人的な意見をあげましたが、
DELE口頭試験パートのスピーチ課題では、
上級レベルのC1が⇒ “まとめよ。”(主旨やそれに関する意見や書き手の意図を述べよ、という指示はあるのだけど)
最上級レベルのC2が⇒ “メリットとデメリットをあげよ” や “原因がなにか述べよ” などと具体的な指示あり
という感じの内容になっています。
つまり、個人的には、より上のレベルのC2の方が、まとめやすいと感じる部分がありました。
まあ、言ってみれば、C2の方が従わなければならない具体的な指示が多いということでもあるのですが、それが逆に、順を追ってスピーチを進めるための手がかりやヒントとなった、と思います。
もちろん、C1より、まとめなければならない資料の量は倍以上だし、準備しなければならないスピーチの長さも倍で、つまり、話さなければならない量も倍、よって、個人的感触ながら複雑な感じも倍以上・・・、
と、要は、より単純で簡単というわけでは決して、けーーーーーーーっしてない、んですが。
◎致命的な言い忘れがあったことに幸い気付いた時の巻き返し編
個人的には、正直に「あっ。いい忘れてたけど~」で問題なし。と思ってやってきました。
致命的クラスでは、順番へんてこのちぐはぐでも言わないよりまし、としてきました。
ただし、断りのフレーズ↓↓を挟んでから:
- 「あっ。ひとついい忘れてたけど~」:
“¡Ah! Se me olvidaba mencionar una cosa…”
“Y, una cosa más…”
- 「さて、ちょっと話戻すけど~」:
“Y ahora, volviendo al tema anterior…”
“Perdón, pero déjeme volver al tema principal…”
- 「あっ。もうひとつ大変重要な事たった今思い出しました。」:
“¡Ah! Ahora mismo me acuerdo de otro asunto muy importante…”
- 「あっ。いまあなたが言ったことで思いついたんだけど」:
“Perdón, ahora que usted menciona eso, se me ha ocurrido una cosa importante.”
“Escuchando lo que usted dijo, ahora recordé una cosa…”
- 「あっ。ところで、~といえば・・・」(このきっかけとなる“~”は、自分の発言でも相手の発言のものでもどちらでもかまわない):
“¡Ah! Por cierto, hablando de eso, podemos añadir que…”
- 「あ、そういえば言いましたっけ?」:
“No sé si se lo dije, pero…”
“Ya ni me acuerdo de si se lo dije o no, pero…”
こんな風に、
きちんと事前に断りを入れて相手に心の準備をしてもらっておけば、話の流れをギュンっと乱したり又はへし折ったりしても、評価だだっ下がりインパクトを少しでも抑えることができそうです。
◎全体的な〆忘れにご注意
スピーチ全体の、〆は必ずしよう。
どんなに途中経過がしっちゃかめっちゃかでも、きちんと〆れば、実際〆られるし、それらしくなるというか、なんとなくしまるから。
面接などにおいて一番色濃く残るらしい終盤の印象が多少良くなるはずだから。
と昔の自分にしぶとく言いたいです。
なぜなら現に、個人的にも、一度だけ本番で〆忘れたことがあるからです。
ぼや~っと終わることになってしまうので、
もちろん
『え?終わり?』
『え?終わったの?』
と言われます。言われました。
『ええ、終わりですとも。』
“Sí, ¡he dicho!”
と必要以上に強めに答えて、尻ぬぐいとしたことが思い返されます。
幸いその時は合格点をもらえた時だったので、そこが致命的ってわけではないとは思うのですが。
でも、たとえ実際には、それで〆てるつもりか?というような内容になったとしても、“私今から〆ますよ”、あるいは、“今私〆てますよ”、という宣言というか意思表示は、話し手にとっても聴き手にとっても、つまり皆のために大事だと思われます。
そして、その宣言方法はとても簡単です。
そのためのフレーズを口にするだけです。
- “En conclusión”
- “En resumen”
- “Como conclusión, yo diría que…”
などなど。
急に”En conclusión”来たな。
突然〆る気か。
などと相手に思われるとしても、
なんとなくまとまる。なんとか形になる。それらしくなる。
という効果があるのは本当だとおもうので、〆ようとする気持ちの意思表示だけでも忘れずにしたいものです。
そして、スピーチが全部終わったら、
- “¡He dicho!” や
- “Es todo de mi parte.”
など、『以上です』や『終わります』宣言をしとく。
ついでに、
ご清聴を感謝します。
ぐらいのこといっとけば。
週末のお仕事、ご苦労様です。
ぐらいのこといっとけば。
そうこうして、俗語がポロっと出てしまわないように注意だけして、ごみみたいなくだらない中身のない内容だとしても、できる限り自己表現し切ったら、
あとは、試験官の“ポカーン”リアクションの衝撃をスポンジのように柔軟に吸収するのみ
これは主に、目の前で生きのいいリアクションがライブで見られる、口頭試験の面接時の話になります。
作文の採点に関しては、たとえポカーンとされてるとしても、こちらの目の届かないところで人知れずひっそり行われるから、鮮度のいいダメージはそんなにありません。
そして、まあ実際、面接に居合わせる試験官も、ポカーンとしたくてポカーンとするわけでもなくて、こちら側の意味不明な発言が、天然もののポカーンを引き出してしまっているわけで。
(※ここから勝手な想像↓↓)
彼らは、ポカーンとしているあいだ、ただ単にポカーンとしているわけでもなく、こちらに“あぁ、今まさにポカーンとされてるポカーンとされてる目キョロキョロされてる”というようなダイレクトなダメージや動揺や不安感を与えようとしているわけでもありません。
実は、ポカーンの水面下では懸命に考えているのです。理解してくれようとしているのです。
な・・・なんだったんだ?今投げかけられたのは?なにか、なにか切り返さないと。仕事なんだから、と。
これは、試験という言ってみれば非日常的な状況下においてのみ生まれえる親切心です。大方、自分の仕事に対する責任感?プロフェッショナル精神?みたいなものに支えられた親切心です。
(勝手な想像ここまで↑↑)
なんであれ本当は、対話相手の親切心などに頼らずに、己の口頭伝達能力を発達させることに注力すべきなのですが。
個人的経験としては、直近の試験の面接で、3ポカーン、食らいました。
◎間違ったら、ぺろっ+私は間違いに気づいているということを明示する
もう、間違ったんだから、遅いです。
気にせず、ぺろっ、なり、にやっ、なりする以外になにができるというのでしょう。
ただし、ここで重要なのは、
(ぺろっ)+
「自分が間違ったことに私は気付いていてますよ」「頭はクリアーですよ」ということを面接官に抜かりなく示す
ということです。
これ、なにもせずに何事もなかったかのようにしてしまうと、
間違いを間違いだと知らないんだな、知識不足なんだな
という評価を下されてしまうだけでいいことはなにもありません。
それは困るので、間違えたら、
- すぐさま言い直したり
- あ、間違いましたすみません、とあやまってみたり
とミスをカバーする行為が必要になってきます。
つまり、
大いに開き直って間違えまくってもいいけど(避けようがないから)、そのかわり丁寧な尻拭いも忘れずに。
それも相手に見える形で。
くっきりはっきりと。
あとがき
とにかく、自己表現時、話の切り替わりや結論部分などなどのポイントポイントをいちいち強調することで、聴き手や読み手にはっきりくっきりと意思表示をすれば、こちらのグネグネな話の流れにもなんとか乗ってもらえるのではないか、という見積もりです。
それに、自分が迷わないための道しるべともなるし。
特に口頭試験なんかでは、言って見れば、自分のミスすらも強調してしまおう、というぐらい面接官にお知らせすべきことが盛りだくさんですが、それぐらいの勢いでちょうどいい具合になるような気が個人的にはしています。
ところで、各自の作戦がそれぞれあると思うので、ここに書いたことはすべて単なるいち学習者の作戦例ぐらいの感じで目を通していただければ。
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