◆リピーティングの進捗具合◆
・・・・出来なさすぎる。
そして、出来るまでやろうとするから時間がかかり過ぎる。
◆出来なさすぎて探したアドバイス◆
ハッ、としました。シンプルですが、ありがたいお言葉です。慰められました。
そうです、始めから完璧にできたら成長できる幅がない、ということを意味するのです(無理やりそう思いたい)。
もしくは、使う素材が自分には簡単すぎる、ということで、結局この場合も同じく、負担がないので能力が伸びない、ということに繋がりそうです。
初め、出来なければ出来ないほど、出来るようになった暁には、なにかしらの技能が上達しているはずです。
だから、
もともと、いくつかのサイクルに分けて(例:25個の音声素材を約1ヶ月かけてやってそれを3回[3か月]繰り返す)繰り返しやっていって徐々に完成度をあげて行くつもりだったのですが、でも毎回やっぱり、ほどほどの完成度を求めてしまって、なかなか、今日はここまでで良し、が気分よく出せません。
でも、気分がよかろうが悪かろうが構わず、次やった時に今よりうまくできればいいや、という感じに変えます。
あと、このアドバイスにある段階とは、先に書いたような大きな意味のサイクルのような段階以外にも、もっと細かい段階もあります。
例えば、やはり、最初からテキストを見ないで全リピーティングするのは難しめだから、基本テキスト見ないけど、初めの内だけチラ見を自分に許す。とか。
あとは、大体、文の出だしあたりを忘れてしまう場合が多いから、文の最初の2~3語だけ見えるようにして(他の部分は隠しておく)、その最初部分を思い出すきっかけにしてやっていく。そして徐々にテキスト離れできるようにもっていく。最終的には絶対見ないリピーティングを目指す。とか。
まとめると、
テキスト随時ちら見⇒文の最初の2~3語だけ見⇒絶対見ちゃダメ
というような段階を踏む。
実は、テキスト随時ちら見は、すでに自分に許可出してました。
そして、そういえば意識してなかったけど、いつテキストを盗み見したくなるかといったら、大体、数秒前に聴いたばっかりの文の出だしがスカッと頭から抜けてしまってキョトンとなっている時でした。
そうか、今まで、劣等生気分で少し後ろめたいぐらいの感じでやっていたけど、この段階系アドバイスのおかげで、「私は単に段階を踏んでいるのだ、ズルをしてるわけではないのだ」と思えるようになって楽になれて良かったです。
◆今一番ホットな頭痛の種◆
個人的には、ここが、すごい難関所です・・・
現段階では、いろいろな区切りの長さを試しているところです。
そして現在、自分なりに持っている区切りの長さ目安としては:
●5~6秒ならなんとかできる(14~15語※)
●8~10秒になると非常に難しい(28~30語※)
(何度も繰り返せばできるようになるけど、なんか暗記してしまってる感じがしないでもない)
※ざっくり計算方法(音声素材のスピード170~180wpmとして計算:詳細は下の方参照願います)
そして、こんな目安をみつけました。
やっぱり、こういう一般論は、科学的に実証されてるか否かに関係なく、暗闇を手探り状態で歩を進めているような独学者には、なにかしらの目安になります。
そして、安心感を得られます。あ~、そうか、自分だけではないんだな、この大幅低下に愕然としてるのは・・・という安心感です。
また、たとえば、まさにこのリピーティングにおいては、今の自分に適した区切りの長さをみつけるためのなにかしらの目安になります。
自分自身の場合は、現時点では、5~6秒を超えると再生率が大幅に低下するという状態ですが、数年前に初めてリピーティングを一定期間やっていた時には、まさに2~3秒あたりが境目だったような気がします。
あと、素材作りにおいても、今一番の難関どころは、その最適な区切りの長さを決めることです。ゆるすぎてもあれだし、きつすぎてもあれだし。
そして、そのくせ、慣れてきてもう少し長い区切りにしたくなったりしたときに、素材を作り直す、とかいやだし。そんなこんなと欲張っていると、さらに難しくなるのです。なんかいい方法ないかな・・・と考えてばかりです。
せっかく自分に最適の素材ゲットのために自作してるのに、自分になにが最適かがわからない状態なのです。これは・・・まあ模索するしかないのですが。
そんなこんなで、試行錯誤を繰り返すしかないことはわかっていても、愚痴らずにはいられません。
◆音声テキストの秒数と語数◆
ところで、上の目安で、“2秒 ” といわれても、ぼんやりしているので、その中身について考えてみます。
自分が最近使っている音声素材は、C1とC2レベルのものです。
それらの素材の、話者の話すスピードは大体、170~180wpmです。
この音声素材のスピードに関しては以前にも書いたのですが(「語学におけるナチュラルスピードとは」にて詳細記述)、ここに一部分抜粋再掲します。
話すスピードは、『wpm』(1分に話される語数:words per minute)という単位で表されています。
英語の場合なのですが、CNNなどの主要ニュースでは、180~200wpm程度だそうです。
(自分の過去記事より)
追記:ちなみに、NHKスペイン語ニュースでは、普通のニュースは大体180~185wpmで、時事解説コーナー(Comentario)では、160wpm前後でした。この番組、基本は日本在住のスペイン語ネイティブスピーカー向けのものみたいだから(もしくは日本に興味のある海外在住ネイティブ、多分)、そんなに手加減されてないだろうけど、にしても、感覚的にスペイン語圏現地のニュースはもうちと早口なような気がします。英語の主要ニュースと同じぐらいで、180~200wpmぐらいは行ってそうです。←追記終わり
つまり、自分が使っている音声素材では、1分間につき170~180語が話者の口から発せられているのですが、そこから単純計算すると:
2秒⇒5~6語
5秒⇒14~15語
10秒⇒28~30語
てことです。
しかし、頼まれてもいないのに勝手に秒数を語数に変換しといてなんですが、ここで気を付けたいのは、秒数と語数の曖昧な関係です。
例えば:
●「no sé si él me lo da」⇒7語だけど1秒もない
●「son consecuencias negativas que provocan efectos contraproducentes」⇒同じく7語だけど5秒ぐらい
文章自体の見た目からも一目瞭然だけれど、同じ語数なのにぜんっぜん秒数が違います。
ま、こんな語数感を言い出したら、スピードの単位のwpm、をはじき出す意義とかが揺らぎだすのですが、でも、長い文章の平均的なスピード、と一部抜粋された短い部分での語数と秒数の関係は、また違うものかと思われます。
で、結局、ここからわかることは、リピーティングにおいては、語数でなくて秒数を目安にするのが良いみたい、ということです。
◆まとめ
とにかく、10秒ぐらいの区切りのものを楽々できるようになりたい!!
・・・からリピーティング続けます。
ところで、リピーティング素材手作りに関して言い忘れてた一番大事なことがあります(「リピーティング其の二」):
という一番どうしようもないわがままな、でもそうでもなけりゃ負担のかかる学習自体継続できない、というような重要極まりないポイントです。
あと、どーでもいいけど、どーでもよくない話なのですが、風邪や栄養不足に要注意です。なぜなら、風邪で喉にきたら、大げさでなく音読などできません。あと口内炎できたら、口を動かすといちいち痛いので、音読もはかどりません。
「スペイン語のリピーティング4」へ続く