◆リピーティング再開◆
リスニングの底力がつく、だの、
スペイン語力を確実に底上げする、だの
驚くほどの進歩がみられる、だの
・・・またこんなさまざまなついついすがりたくなるようなフレーズに多少つられて、リピーティングを再開したのですが、とにかくすっごい難しい・・・・
ということは、ここを超えるとなんかしら能力アップするということに違いないとしても、
なに、これ、難しすぎます。
以前半年間くらいやっていたのに、初めてやったみたいに難しい、という点は、まあ感覚を忘れてしまっているのと、使う音声素材のレベルが以前と比べて上がっているということから説明できたとしても、難しいことには変わりありません。
でも、もともと自分の短期記憶力のなさに自信があります。
例えば、もう文章を3つぐらい立て続けに並べられて質問されると、一番初めに訊かれたことなんかなんも覚えてません。自分の脳にはなにか欠陥があるんではないかと思うほどです。
ここ、つまり、“短期記憶保持力=リテンション能力” 不足を克服さえできればなんか楽になりそうだわなあ、と夢見て久しいです。
そして、リテンション能力向上には、リピーティングとディクテーションが効果的、といわれています(詳細⇒「リテンション能力向上について3」)。
ここで、リテンション能力向上目的のいままでの学習履歴です:
リテンション能力向上目的の個人的独学学習履歴 | |
第1段階目(約6か月間) | リピーティングのみ(日々の音読メニューに組み込んで) |
第2段階目(約1年間) | ディクテーションのみ(音読前の音声テキスト素材を) |
第3段階目(現在) | リピーティング(日々の音読メニューに組み込んで)+ディクテーション(随時理解しにくい箇所だけ) |
結局、常にリテンション能力向上によいと言われている学習法は継続してやり続けてきてはいるのですが、以前はリピーティングだけで、最近はディクテーションだけをしていました。
でも、時間がかかるディクテーションに替わる学習法の模索の中で、さらなるリテンション能力強化を求めて、わけあって中断していたリピーティングを再開することにしました。(中断のわけ詳細⇒「スペイン語音読」や「リテンション能力向上について3」)
◆リピーティングの評判
そこで、再開するにあたって、色々リピーティングについて情報収集していたところ、こんなまぶしい経験者の声の数々が:
¡¿ De verdad ?!
まあ・・・そら、3年もやったら・・・と思う反面、生半可な覚悟ではできないだろうとビビリつつも、やってみたい・・・と思った人ここにいます。
また、こんなことも:
ーいいことばっかり!!ただし!!
という人もいる・・・
え。え? は!? なんてなんて!?
そんなこと言われると、ぐるぐるしてしまって、じゃあ、どう手を付け始めればいいのかさっぱりわからなくなります。
でも、こんな混乱の中にあっても、とにかくとりあえず試してみるほかないと思われます。
“う~ちっともできないッ” というストレスが、自分の脳にいい刺激や影響を与え、無意識的に、自分の支配が及ばず操れない器官(脳とか反射神経とか?)が解決してくれるのを待つ、という他力本願的な戦略でいきます。他人ではなく自分の一部だけど・・・
あとは、
ともあります。
具体的には、例えば、通訳をする時などの話だと思うのですが、そのほかにも語学検定のリスニング時などにも同じことが言えると思います。
◆「リピーティング」の具体的な中身
まぶしいフレーズにクラクラしてるだけではダメっぽいので、具体的に、リピーティング(リプロダクション)に関して調べたものをまとめました。
リピーティング(リプロダクション) |
リピーティングとは |
●音読法のひとつで、ある程度まとまった文を一通り聴き終えてから、聴こえた通りに口頭で再生・発音する練習法 :つまり、音声を一度記憶してから声に出す、というトレーニング |
具体的な方法 | ●音声テキストを、例えば1センテンス又は1フレーズ(学習者のレベルによって変わる:ピンキリ※注1・2)ごとに停止させて、停止させた後に今聴いたものを発音する |
目的 |
●完璧なリスニングには必要不可欠な、文章を理解した上で記憶する力(リテンション能力)を養う ●どんな音声を聴いてもスクリプトを見ずにリピーティングできる=高度なリスニング力を身に付けることを目指す |
要求される能力 |
高度なスペイン語の運用能力 ●まとまった文を記憶するためのリスニング力と集中力 ●文章の正確な理解力 ●文章を再構築する為の知識 ●文章をイメージとして捉える能力 :つまり、発音やリズムを真似る以上の能力が必要 |
大事なポイント:区切り方 |
●学習者のレベルによっては、長さは短くてもよいけど、単語ごとではなく、意味のかたまり(チャンク)で区切る :慣れてくるに従って、区切る範囲を長くしたり、音声テキストの再生速度を上げたり、徐々に難易度を上げていく(例:1フレーズ→複数フレーズ→1センテンス→2センテンス→3センテンス→・・・・・一段落→複数段落→・・・・全部) |
※注1:1フレーズ=2つ以上の単語が連なってある意味をあらわすもの。一つの意味のまとまり。/1センテンス=一文。句点によって分けられた一続きの言葉。
※注2:ピンキリ範囲は広し:学習者のレベルによっては、複数のセンテンスや一段落や複数段落ごとのかたまりにまで及ぶ。
◆まとめ
リピーティングという学習法では、長ければ10秒以上の長さの文章を一気に頭の中に入れて、それを一気に再構成(リプロダクション)することになります。
そして、そんな長い文章を一定時間頭の中に留めるには、リスニング力の基となる文章をイメージとして捉える能力や十分な理解力や集中力が必要で、そしてそのちゃんと聴き取れて意味を把握できた文章を一気に再構成するためには、十分な文法などの知識が必要。
つまり、
というわけだけど、
でも、そしたら、そもそもこの「高度なスペイン語運用能力」が欲しくて、いろいろと試行錯誤してやっているわけだけど、まず、これがないとできないトレーニングって、じゃあ、一体なに?
などと変なところに絡まってしまっている状態で今回は終わりにします。
とにかく、時間かけて調べたりして一度再開してしまったものは、とりあえずは、続けてみないことには効果のほどを測りようがありません。
なので、
とりあえず、毎日(※)、半年間、続けてみます。
※毎日する気持ちで、です。1週間のうちの一日やそれ以外たまに出来ない日があっても、ちっとも気にしません。
最後に素朴な疑問:
◆リピーティングとリプロダクションとに違いはあるの?
ところで、「リピーティング=リプロダクション」だとよく言われてますが、やっぱ名前が違うのだからなにかしら違いがあるのかな、と思うのだけれど、調べても調べても、同じようなもん、という意見ばかりで、違いをスッキリ説明してくれているサイトを見つけることができません。
唯一これが違いなのかな、と思ったのは、
けど、
という点です。
ちなみに、リプロダクションという言葉は、通訳者をめざす為のトレーニングに関するサイトとかによく出てくるような気がします。
ちなみに、通称「リプロ」。かっこいー。
追記:3時間後ぐらいに、このリプロとリピーティングの違いが急にわかりました。
上に書いたことからそう遠くはないけど、基本的な違いを見過ごしていました。
つまり、ヒントは、リプロダクションは通訳トレーニングのひとつであるというところにあって、通訳というのは、外国語の文章を聴いて、その内容を頭の中で一瞬にして噛み砕いてから大意が同じ文章を母国語で再構築して、口から母国語で発する、又はその逆、というプロセスのことだから、リピーティングのように、耳から入ってきた外国語の文章をそのまま繰り返すのとは結構違うプロセス、ということになります。
でも、もしかしたら、通訳トレーニングの流れとして、まずリピーティングのようなことができるようになってから、そのあとに、瞬間的に母国語に訳す、という別の技能の習得に移る、という過程があるのかもしれません(勝手な想像)。←追記ここまで
次は、調べた結果みつけて実際使ってみた、こんなくらいの手間なら、結構近い未来(数か月後とか:ひとつの同じ素材を使い続ける期間)の自分自身の為にほんの少し時間をかけて素材作りに励むのも悪くない、と思わされた、リピーティング素材作りのためのアプリケーションに関してです。
⇒「スペイン語のリピーティング2」へ続く