◆まずEduardo Punset氏て誰ですか?
(※彼に詳しい方がいらっしゃって、内容がしゃくに触っても、無知な人間の個人的解釈以外のなんでもないので、おおらかにお許しください。)
上の写真左側が彼なのですが、念のため、コメディアンではありません。
調べたところ、科学の普及に尽力する人であり、作家であり、政治家であり、経済学者であり、サイエンス番組のディレクター兼進行係、etc.である、スペインはカタルーニャ地方バルセロナ出身の科学者のようです。
具体的には、人間の脳と感情や行動の関係や、近代の経済成長と幸福感との関係、などを科学者の視点から研究・分析して、そしてその結果や新しい発見、人間の幸福感・不幸感などという定義が曖昧なものなどを、科学的に説明して世界に広めようとしている人、という第一印象です。
個人的に初めて読んだ彼の書いた文章(下の資料①)が、あまりにも、とっつきやすそうな題名なのにとっつき難い内容の文章だったため、“くっそぅ攻略してやる” と思い、その攻略法として、まず、だれなんだこの方、と軽く上っ面だけだけど調べてみることにしたのです。
といいつつも、彼の長い人生や周囲の彼に対する評価や噂などを特に詳細に調べる気はないので(大変そうだから・・・)、ただ、他にどんな文章を書いてるのかな、どんな活動してらっしゃるのかな、というぐらいの感じです。
まず基本的なことは、彼に関する記事などを読んで把握して、あとさらに掘り下げるために、ユゥトゥ (Youtube)で検索してみたところ、彼の講演や彼がディレクター兼進行役として出演している結構長ーいことやっていたサイエンス番組(1996-2013)などの参考になる動画がたくさんありました。
サイエンス番組は、「Redes」(TVE:Televisión Española) という番組名の、社会科学・医学・心理学・生物学・天文学・神経学などなどの多様な科学的テーマを扱うものです。
そして、Punset氏、それらを観れば観るほど親しみが湧いてしまう雰囲気(話し方[ちょっとたまに英語なまり?]や立ち振る舞い)を醸し出しています(個人的感想)。
しかし、その親しみやすさにコロッとだまされて盲目的になるのも考え物です。長年生きて活動してきて政治にも絡んでいることから、なにか知らない黒い噂・疑惑・真実があるやもしれません。
しかしながら、そういう黒い可能性を念頭に置きながらも、そういうイデオロギーや政治的なところはきりがないからここでは脇に置いておきます。
◆Eduardo Punset氏の文章
そして、あの親しみやす目の容貌に反して、彼の書く文章の中には、わざと難しくしてる?というような難解な文章があります(例:下の資料①)、もちろん今の自分にとって、という話です。また、そんなでもないものもあるのですが(例:資料②)。
どれも、いろいろな科学的なテーマや問題を科学者の視点から分析しているものです。
だから、現実離れした素敵なことばっかり感情的に書いてあって読んでてシラーっとさせられたり、くさくて読んでられないようなシミッタレた感じはない(個人的感想)のですが、だからこそ、現状の自分の残念なスペイン語力をもってしては、難解に感じるのだと考えます。
つまり、いっそのこと万人向けに書かれた偽善者じみた安易な内容のもののほうが理解しやすい、という域から出られない、残念な自分のスペイン語力なわけです。
その残念な域から這い出たいです。
●DELE試験でのPunset氏の文章
・資料①(2つに分割):クリックすると拡大されます。
題名:「¿Crecimiento económico sin aumento de la felicidad?」(「幸福度向上を伴わない経済成長?」)
内容:ざっくりいうと、人間の幸福感や不幸感について科学者の視点から分析しているもの。
(見にくい場合は引用元のこちらへ⇒「¿Crecimiento económico sin aumento de la felicidad?」[DELE公式レベルC1試験内容の説明と問題例:EXPLICACIÓN Y EJEMPLO DEL EXAMEN DE DELE C1の24ページ目][著作“El viaje a la felicidad”からの一部抜粋])
個人的感想:こちら口頭試験パートのスピーチ前に読むテキストです。ただ読むだけなら読めるし、部分部分で言ってることはわかるのだけど、発表する為にまとめるとなった時、又は彼の主張は何、となった時、めまいがして、わかりません知りません!と言い切って逃げたくなった文章です。
今は、何度も何度も読んだ結果、自信ないながらにも逃げるほどではない、くらいにはなりましたが、こんなのに、実際の試験で当たらなくて良かったと心底思います。
また、自分にとってのこの文章の難解さは、テーマが抽象的すぎるのが原因かもしれません。
いいえ、原因は、自分の読解力・理解力・知識不足です。
・資料②(3つに分割):
題名:「Salud no solo significa curar enfermedades」(「健康とは単に病気からの快復だけを意味しない」)
内容:病気になってから治すことに力注ぐより、運動や食餌などで病気を予防することに重点をおくほうが賢明。
(引用元:DELE試験対策本「El Cronómetro Nivel C1」の読解パートの問題[P120-121])
個人的感想:資料①より具体的な内容で、比較的それほど難解じゃない。でも、これは読解の穴埋め問題だから言えることであって、これも要約して発表となると、“それほど難解じゃない”とは言ってられないかもしれません。
●Punset氏のサイエンス番組「Redes」
(約27分:※音量注意願います)
この番組の兼ディレクターだから当然なのだろうけど、Punset氏、自分の英語のスペイン語への吹き替えを自分でしてるね・・・
(約25分:※音量注意願います)
二人で、あのネジマキ式人形のネジみたいな形のでっかいので遊んでるようにしか見えない・・・
●ほかの番組「21Minutos」
アンダルシア地方のテレビ局 “Canal Sur” の番組
(約20分:※音量注意願います)
なぜでしょうか、左側の司会者のほうがなんか気になります。首に色々巻きすぎだから?マイクがゴールドだから?
◆まとめ
なんか色々観たら、多少はEduardo Punset氏を知ることができ、近寄り難さも攻略できた感じがします。いや、違う、彼に親しみを持つことが目的ではなくて、難解な文章への近寄り難さを攻略するための足掛かりをみつけることが目的でした。
そのためには、本当は、資料①の文章が含まれている著作 “El viaje a la felicidad” を読めば一番いいのだろうけど、あんな文章がずっと続くのかと思うと、選択肢に入ってこなかったという。
なので、ちょろちょろ彼が書いた又は彼に関して書かれた短い記事を読み直したり、上のような番組をいくつか観たりしたのですが、その結果、実際、目的が果たせたかどうかよくわからないけど、彼の使いがちな言葉とかコンセプトとかを知ることによって、なんとなーくうっすーらながら、考え方や方向性を感じ取ることが出来たような気がします。
よし、いつでもかかってこい、Eduardo Punset氏(の書いた文章)!!