スペイン語作文4:DELE試験の文章表現

スペイン語作文において、一貫性・辻褄合致の維持の大事さ、練習方法や注意点などなどについて、考えを巡らしてきました、一番重要そうな問題を避けて。その問題とは、その大事な一貫性・辻褄合致の維持の為に何をすればいいのか、です。そこで、この一貫性のないカオスに慣れきった脳みそをなんとかお手柔らかに矯正する手はないのかな、の考察です。(「スペイン語作文3」の続きです)

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◆一貫性・辻褄合致の維持の為にできること①


一番易しそうなのは:

■いろんなテーマに使いまわせる構文・フレーズの引き出しをたくさんもっておく。

例えば、実際にこのあいだ(今年5月)のDELEC1試験の作文で、ほぼそのまんま使った構文があります。それもに。

瞬間西作文トレーニング(詳細「瞬間西作文」)を通して、身に付いていたものです。これ⇓

Hay muchas estrategias que pueden reducir los gases de efecto invernadero sin que quede frenado el crecimiento económico.(経済成長を減速させることなく、温室効果ガスを減らす戦略はたくさんある。)

(引用:「スペイン語作文の文法 構文編:小池和良/著」のP154の練習問題①)

もちろん、内容に合わせて多少使う単語は変えました。以下のように⇓

No debemos olvidar que hay muchas estrategias que pueden proteger nuestro planeta sin que quede frenado el crecimiento económico y tecnológico.(経済的、技術的成長を減速させることなく、地球を保護できる戦略はたくさんあるということを我々は忘れてはならない。)

構文的には、これの場合たいして複雑なものではなく、「sin que+接続法」を使ったものです。

そして、こないだの作文前に聴かされた音声テキストのテーマは、自分の記憶に間違いがなければ、『moda y ética』(流行とモラル)というものでした。(この講演のソース発見⇒詳細記事は後日書く予定⇒こちら「DELE西作文試験の詳細」へ)

内容は、狂ったような大量生産や消費主義の時代を経て、もっと節度のある消費スタイルや、もっと人間らしくエコロジーで自然と調和のとれたモード・デザイン・ビジネスモデルが求められる時代になってきていて実際にも取り入れられ始めているけど、まだまだ社会や人々の意識改革が普及しきってない、みたいな話、とその試験本番では決めつけて、それを基に作文しました。

実際、最近この講演のソースを発見して、聴き直してみると、まあ、完全なる的外れではないけど、かといってしっかり理解できていたとは言い切れない感じでしたが・・・(リスニング能力磨かねば)

とにかく、内容的には、もうざっくり言ってしまえば、よく登場するエコロジーや自然環境保護などについてのテーマだ、と決めつけて、そして、こういうテーマの時は、経済的そして技術的進歩と引き換えの環境破壊、進歩と環境保護の両立の必要性、という流れになることが多いと思います。そういう流れがなくても、そういう風に強引にもっていってしまう、ということもありだと個人的には思っていたので、そうしました。

このように、話の流れを事前に自分で決めておいたり、(まとめ・結論パート)に使いまわせるフレーズをたくさん持っておけば、いくらか楽になるような気がします。

例えば他には:

結局、我々ひとりひとりの意識を高めることが問題解決につながります。

↑これは、どんなテーマの〆にも使えそうなマルチなフレーズだと思います。または、

今まさに、この人類の進化の結晶であるテクノロジーを、自然環境の改善や保護の為に使うことが求められています。

とか、本当は求められてるか知らないけど、言い切ってしまう。とか、

教育システムの改善は社会全体で取り組むことが大事です。なぜなら、今現在教育を受けている子供たちこそが、未来の社会を動かす人材となるからです。つまり、今我々大人たちが子供たちに教えることすべてに我々の未来や次世代の将来がかかっているのです。

とか、もっともらしいこと言ってみたり(これ個人的には教育関連のテーマでは必ずどっか隙間探して挟むと決めてる)、

この状況を打破するのは簡単なことではありませんが、努力する価値があります、次世代の明るい将来のために。

とか、一芝居打ったり、

これは我々の社会にとって大いなる挑戦です、しかしながら、これに立ち向かってみる価値はあります。

などなど・・・

まだまだ、くさいフレーズがたくさんありますが、日本語で書くとくさいけど、なぜでしょうか、スペイン語では平気で書けるし言えます。

よく、外国語話す時は、日本語を話す時とは別の人格になる、と言われるけど、それある、と思います。

とにかく、どんな薄っぺらいくさいことを書こうが言おうが、試験官や採点係には、”ほんと心底どーっでもいいっ!” 案件なのだということは知っておいて損はないと思います。なんでも書いて言ってやればいいのです。恥ずべきことなど何もありません。

◆まとめ

そして、こんな風に、いろんなテーマに使いまわせる構文・フレーズの引き出しをたくさんもっておくために、瞬間西作文トレーニングは欠かせないと個人的には思います。

これは主に話す時の為に推奨される学習方法ですが、とどのつまり表現する、ということには変わりないので、文章での表現である作文にも、がっつり役立ちます。

いやむしろ、自分が瞬間西作文トレのために使ってきた素材が、作文学習の為の構文や表現の参考書のものだったことから、話す時に使うにはちょっと御堅い表現になってしまうものもたくさんあるので、作文の方により有効かもしれません。

ねぇ・・・それより、C2レベルのDELE西作文パート、すごい・・・、150分ですよ。

¡¡¡2時間半!!!

C1レベルの80分つまり1時間20分でも、集中力の限界を感じてたのに、それの約2倍て・・・

対策本には、C2レベルの試験においては、この作文パートが一番凄いところだ、と書いてありました。

時間の長さだけでもう凄いけど、他に、何がどんな風に凄いのか。

それを知るために、次は、C1とC2の試験内容を比較してみます。

あと、他に、一貫性・辻褄合致の維持の為にできることはないかは探し続けます。


関連記事(サイト内)

⇒「スペイン語作文其の1」「其の2」「其の3
⇒「瞬間西作文其の1」「其の2」「其の3
⇒「スペイン語表現全般が楽になる可能性探索
⇒「DELE口頭試験の詳細


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