実際どんな練習をするか、を簡単にいうと:
ただひたすら書く(辞書も何も見ないで自力で)
→見直す
→使いたいのに出てこなかった単語や表現を調べたり誤字修正したりする
(→余裕があれば書き直す)
です。
初めのうちは、時間制限なしで、実際現状でどれぐらい自分が書けるのかを知り、だんだんとタイムリミットを実際の試験のものに近づけていく、が理想と思われます。
しかしながら、自分の場合は、練習時1回たりとも実際の試験の時間制限内で書けたことがありません。ちゃんと書くことに重点を置いていたからなのですが、つまりは、まだ、時間短縮を目指し始めることができるほど、ちゃんと書けるようになってなかった、というだけのことです。
ですが、過度に心配しなくても、実際の試験時は、集中力維持に成功していれば、必要に迫られて、練習時より早く書けます。
練習時とは違い、“こんな猿芝居させんじゃねえ”と課題の妄想クレーム手紙などを書きながら思う余裕すらないのです。幸い。
そして、個人的には、大体作文中1回は、フォーッと何かが抜けていく瞬間があります。あ、集中力切れたな、とわかる瞬間です。5秒か10秒かもしかしたら1分ぐらい熱中から覚めて我に返って周りを見渡す余裕が出来て、で、ハッ!!最中だった!となって書きに戻る、という流れです。
●練習スタイル:スピードと量 vs 質
ところで、作文訓練時、どこになにに重点を置いて練習するのか、は大事なポイントであると思います。例えば:
ーう~ん。どっちがよいのか!?
とある語学上級者の意見は、どちらもしたほうがいい、でした。
そういう事なら、ということで、毎回毎回90~100%のものを作り上げるのは難しいし時間がかかるので、例えば、普段は①のスピードと量重視スタイルで練習をして量をこなし、そしてたまに、気になるテーマやまとめたいと思うテーマがあったら、②の質重視スタイルで書いてみるようにしたり。
又は、試験で扱われるテーマも無限ではないから、練習量が積み重なってくると同じテーマについて書くことが増えてくるので、例えば、テーマごとに1つだけ、②の質重視スタイルで内容や表現を研究して熟成させて、作文を完成させてみる。
という感じで、個人的には作文練習をするようにしています。
◆あと、意外に大事、形から入ること
猫背禁止・かっこいいクールな姿勢で作文を書く、とかいうことではなくて、作文の紙とかに関してです。
具体的には、作文の紙の大きさ、行間の広さ、字の大きさ、を実際の試験と同じようになるようにして練習を進める、という話です。
やり始めて流れに乗れば、容易くはないけど書けるようになっていくので続くのですが、なかなか手をつけ始めにくい作文練習。
形からでもいいから入っていきたい・いかねばと思ったので、そこでまず、実際の試験で使われる作文用紙と同じ大きさと思われるA4サイズの大きめノートを用意。行間7ミリ。(一般的なノートはB5サイズ:行間は同じだけど横幅が短いのでスペースの感じが違い、語数感も違う)
そして、1行10語ぐらいで書くようにする。また、10行ごとにチロッとマーカーかなんかで印をつけておく。そうすることによって、語数の感覚がつかみやすくなります。ここまで書けば、100語か・・・、という風に。
初めのころは、対策本についている作文用の用紙をコピーして、そこに書いていたのですが、行間が少し広め(9ミリ)です。これで練習し続けていると、実際の試験時、多少ながら戸惑います。
実際に、初めてDELE試験を受けたときに、作文用紙の行間の狭さ(7ミリ以下かも)、今まで何も考えずに普通に書いていて慣れ切っていた自分の文字の大きさ、に驚きました。たった2ミリくらいの違い、と思いきや、ぜんっぜん違うのです。
まず、その場で、字の大きさの調整が必要だったし、それに、より小さい文字で書くのは、より大きく書くよりも、臨機応変さが利かない感じがしました。
あとは、語数の感覚も違ってくるので、要調整でした。
こんな風に小さなことで戸惑ってるような時間も惜しいほどに、時間との闘いになるDELEスペイン語作文試験本番に備えて、練習時から、こまっかーいとこから前調整していくのもいいのではないかな、と考えて実行しています。
あと、本番前はもちろんのこと練習前でも、手首や指の準備体操はかかせません。普段タイピングに慣れていてペンを握る機会が少ない人は特に、だと思われます。
あ、そして、消せるボールペンの利用にも慣れとく(詳細⇒「スペイン語作文1」へ)。
まあ・・・そろそろ、手書き作文も、なくなるかもしれませんが。時代の流れを考えれば当然で、実際、来年2016年から開始される新しい国際スペイン語検定SIELEでは、スペイン語作文はタイピングになると思われます。まだ詳細ははっきりしていないようですが、試験の電子化を押してるからには、当然そうなると考えるのが自然です(詳細⇒「新しい国際スペイン語検定SIELE」へ)。
◆まとめ
経験上、内容くそでも多少辻褄がズレ気味でも、時間内に全部書けば、合格点くれる、と勝手に思い込んでる、スペイン語作文試験。
しかしながら、時間内に2つ(80分:C1レベル)や3つ(150分:C2レベル)の文章(小論文・手紙・記事・報告書など)を書き切ることこそが、最大の難関ポイントです。
あ~、結局、スピード勝負か・・・と思いきや、C2レベルとなれば、内容の質もともなっていないと合格は難しいと思われます。
今までは、 “内容くそでも~合格点くれる” 態勢で何とか凌いでこれたかもしれませんが、C2レベルとなると、そうはいかないはずです。
だから・・・、もっと具体的に、内容の質を伴った作文を書くための能力上達の助けになるものがないか調査続けます。
次の記事に続く↓
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