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【手加減なし】一般ピーポーネイティブのスペイン語に慣れたい
いままでにも、同じような目的でいくつか動画を載せてきましたが(スペインの芸人によるひとり漫談特集・ちびっこネイティブ特集・スペイン語吹き替えアニメ特集などなど)。
またここでも、関連した動画を他にもいろいろ見ていこう、という話です。
ところで、スペイン語圏は広大すぎるから↓↓
ご覧のとおり広大すぎるから、
まずはスペイン国内のみでやってみます。
そうすると、ここでご存じの問題が。
一般ピーポーのしゃべりは手加減なし
だから思いっきり聞き取りにくい
その上、こんな噂も。
スペイン人は他の国の人々よりほぼ2倍早口
(関連記事»スペイン人の早口ぶりに触れた『スペイン語リスニングのハードルの高さ其の三』)
◎手加減なしで超早口?んなもん無理だ、と思ったそんなあなたに朗報
そこは字幕付き。
の動画で解決できます。
字幕がなければ、もしかすると上級者以上レベル向けになるかもしれないようなものも、字幕があることによって、上級者をめざす中級者をもカバーできる優秀な教材となりえます。
字幕の助けをかりて、聴きにくいものをたくさん聴くことによって慣れて、耳に馴染ませるのが狙いです。
◎スペイン語字幕付きのスペイン語が原語の動画
今回のピックアップは、ネット上で配信されている、スペインのテレビ局RTVEの『Comando Actualidad』というテレビ番組です。(週一回放送:公式HP»http://www.rtve.es/alacarta/videos/comando-actualidad/)
情報番組なのだけど、ニュースものではなく、毎回違うテーマに沿って、レポーターが現地でインタビューしながらスペイン国内を回るレポート番組で、一般ピーポーの出演が多めです。
個人的には、話し言葉以外にも、学校の中とか職場や工場の中とかの内部やその内部で働く人々とかも見れて興味深いです。
そして、ここの目玉は、画面内で、番組公式のスクリプション(字幕)表示のオンオフが可能だというところです。
つぶやきレベルのものまで網羅した完全スクリプション(聴覚に問題のある人用でもあると思われる)の表示切替ができます(もそも字幕がついていない動画もあり)。
(スマホ視聴の場合:自分の古い古い型のiPhone4では、端末自体の設定[※1]で字幕表示には出来ますが常時表示してしまいます。でもどうやら新しい型のスマホでは視聴中の画面上から切替可能なようです。視聴中に画面タップ⇒再生コントロール表示⇒吹き出しアイコンタップ⇒「オーディオと字幕」メニュー開く⇒使いたい字幕オプション選択⇒で[個人的には未確認]。)
1.「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」の順にタップ。
2.スクロールして「メディア」セクションを表示し、「字幕とキャプション」をタップ。
3.「クローズドキャプション+SDH」をオン。
あ、でもまあ、古い古いスマホででも、めんどうだけどその都度設定を変更すれば切替できますね。問題なし。
ちなみに、PC視聴時のみですが、公式HPへ行って視聴すれば、画面内だけでなく画面横にも字幕が出ます。画面内の字幕が邪魔なら非表示にもできます。
こんな風に↓↓
字幕表示切替可能な動画の最大限活用術:
- まず字幕なしで何度か見る。
- 次に字幕付きで1回見る。
- また字幕なしで見る。
- 聴き取りにくかったり気になるところだけ部分部分字幕表示して見てもよし。
- 例えば1時間のものだとしたら全部通して数回見るのは非常に時間がかかるので、1回目の視聴時に聴き取れなかったり気になったところだけ字幕付きで再度見る。
などなど。
動画①『¿Qué hay de menú?』(長さ:1時間9分55秒)↓↓
【再生時音量注意】(2016.09.14放送分)
この動画に関連するDELE試験での出題テーマ:
食の安全、エコロジー、食事の質、健康と栄養を考えた食事、オーガニック食品、地産地消、食糧自給率、地中海式ダイエット、外食文化普及の健康への影響、食に対する人々の意識や教育、コンセプト『Somos lo que comemos(我々の体は我々自身が食べたもので出来ている)』、などなど。
内容:
スペイン人の食事情。
ある長距離トラック運転手の食事、小学校の給食、列車で出す食事、機内食、社員食堂や病院の食事などなど。
例えば、スペインの小学校の給食事情(15:10~35:10あたり)。
給食センターみたいなとこで給食を作る過程とか、実際にその給食を小学生らが食べてる風景とか、給食で使われる食材とか。
給食どぅるんどぅるんのスパゲッチーかあ。
パンの真ん中ほじり食べがブームみたいだなあ、とか。
エコロジー飯に変わった今の給食は、前の給食と比べてどう?という質問に・・・↓↓
生徒が魚きらいで泣いてるわー。とか↓↓
(↑上の動画本編からのキャプチャー)
さて、この子はこのあと、泣くほどに大嫌いなフィッシュをパンくずを添えたぐらいでごまかされて食べるのでしょうか?
(↑列車で出す食事を作る工場で働く色々説明してくれるセニョール2連発)
学んだ表現:
『regulín, regulán』
⇒意味:まあまあ、可もなく不可もなくだ、良くも悪くもない
⇒類似表現:『ni bien ni mal』『ni fu ni fa』
レグリンレグランレグリンレグランレグリンレグランレグリン
ニフニファニフニファニフニファニフニファニフニファニフニファニフニファ
動画②『El misterio del tiempo』(長さ:1時間1分5秒)↓↓
【再生時音量注意】(2016.03.23放送分)
内容:
この動画で扱われている、“tiempo”は、天気とか天候の方のやつです。
色んな種類の風と共に生きている地元民たちと風がいつもすごい田舎町(アラゴン州ZaragozaはPedrolaやGriselあたり)でびゅんびゅんしたり、
又、バルセロナにて、天候や風土(太陽・光・雨・曇り空・風)に左右される人間の生活や行動や精神状態について掘り下げたり。
ガリシア州はLugoで行われている雲の研究、とか。
カタルーニャ州はlleidaのとても寒そうな雪山や山間の町中でうろうろしたり。
エストレマドゥーラ州はBadajozで、降水量(雨量)測定マニア?のセニョール達とわいわいしたり(国の機関からなにかしらの報酬が発生するデータ収集の仕事のよう)。
首都Madridにて、高層気象用観測装置を載せた気球を飛ばす係の人とその飛ばした気球を追跡するマニア?たちの集まりとか。
そういえば、
前回(2016年5月:レベルC2)のDELE口頭試験で当たったテーマは、
「生活の質」(La calidad de vida)
あたりだったのだけど、面接官からの質問に、
「気候(clima)は人の生活の質や精神状態に影響すると思う?」というのがありました。
もし同じテーマにあたったら、同じ質問が出るかもしれません。
この機会に、動画をさーっとでも見てその後ぼやあっとでもそれについて考えを巡らせておけば後々役に立たないこともない、かもしれません。
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公式ホームページに行けば、他にもたくさん動画があります(字幕が出ないものもある)。
『Comando Actualidad』»(http://www.rtve.es/alacarta/videos/comando-actualidad/)
注意なのは、そのトップページ上のメイン動画画面の下にある、他の動画が並んだ部分の上部の「Programas completos」の中から選択できる動画(長さ1時間ぐらい)は字幕付きのものは字幕出るけど、下部の「Clips」の中の動画(上部の完全版の一部分を抜粋したものである様子)は字幕が出ません。
それから、どんなボタン押しても、不具合か?固まったか?と思うほどに反応おそめです(もちろん各自の契約ネット回線速度や端末スペックにもよる)。
動画を再生するときは、画面左下のオレンジの再生ボタンを押す⇒宣伝が始まるので右上端の「saltar promoción」を押す⇒少ししたら本編開始になります。
あと、1時間ぐらいの長さの動画、って、集中力が続かなかったり、そんなにまとまった時間が取れなかったりしてちょっと取り掛かりにくいけど、この番組に関しては、テーマは同じでも、場所などが変わって話にも区切りがあるので(10~20分ごと)、隙間時間でちょっとずつ見てもよし。
まとめ
それにしても、学習者からしたら、自動生成のものでないちゃんとした字幕が出る動画はとてもありがたいです。がやがやしたところで周りの音にかき消されて誰にとっても聴こえにくいものでも字幕があれば理解できます。
でも、それに頼りすぎないように、なるべく(せめて初回視聴時だけでも)字幕なしで見るようにします。字幕なしでも、数回見れば聴こえてくる部分もあります。
そして、その発展編としては、是非吸収したいテーマのものがあれば、あらゆる角度から舐めまわすように攻めて、関連する語彙やら表現やら賛否両論やら話の持って行き方など、すべて吸収させていただきます。
例えば、字幕を表示させる前にディクテーション(耳で聴いて書き取り)して、字幕表示させて答え合わせする、とか。あと、視聴後に内容の要約をスペイン語でしてみる、とか。字幕を音読して音声に合わせてオーバーラッピングする、とか。
あとは、動画を見て内容を把握したあとに、音だけを聴いてみたりすると、あれ、こんなこと言ってたっけ?こんな単語や表現使ってたっけ?こんなにいい声だった?などと、やっぱり音だけに集中してみて初めて発見できることもあります。
というのも、やっぱり動画視聴時というのは、画面に映ってるいろんな情報や要素(人の表情・状況・風景など)を見てるし、もし字幕表示させていたら字を読んでもいます。
つまり、目が大忙しで、耳で聴く、というところがおろそかになっていることもあるようなのです。ま、いってみれば、耳で聴きとるべき情報を目でキャッチする情報で補完しようとしている、ともいえます。
とにかく、どんな角度で攻めようがなんにせよ為になるので、他にもいろいろ動画を見てみようと思います。
関連記事↓↓
スペインの芸人によるひとり漫談もの↓
コメント
以前コメントで書き込んだか記憶が曖昧ですが、私も口頭試験で面接官から同じ質問を受けました。私の回答は「あると思う。私の場合、昔は雨の日は湿気で髪が広がってイライラしたが、近年はパーマ技術の進歩で常にストレートを保てるのでイライラしない」的なコメントしたところ、面接官は「髪で悩んだことないからそんなのあるなんて知らなかった」と、自らの髪のない頭をさすりながら答えてくれました。やっちまったと思いました。
ふふ。楽しげな面接です。そういえば、わさびさんとは当たったテーマが同じだったんですよね。ところで、同じ質問を受けたということは、面接官がする質問もテーマごとに世界共通である程度決まってるんですね。そらそうか・・・。面接官の好きに質問してたら質問内容のレベルが不公平になりますもんね。で、私はなんて答えたか思い出してみようとしたんですけど、うっすらとしか覚えてない、という。でも、記憶に間違いがなければ、「そういう部分もあると思う。太陽光は精神状態にポジティブな影響があるとか言われたりもするし。でも実際は人によると思う。1年の大半がどんよりした天気でほとんど太陽の光が届かないような薄暗い土地に生まれ育っても、別に全員が全員必ずしもうつ病になったりするわけでもなく、その人にとって意義ある生き方をしてれば、天候なんて大した問題でもなさそう」みたいな『必殺:人によりけり』系の当たり障りのないこと言ったような気がします。