スペイン語音読5

今回は、音読トレーニングを継続させる為に必要な「いろいろな音読方法を組み合わせてトレーニングが単調になるのを避ける方法」やその詳細を記してみたいと思います。(「スペイン語音読4」からの続きです)

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◆音読(声を出して読む)方法いろいろ


●普通の音読

音声なしで独り読む(テキスト見ながら)

シャドーイング

音声を止めずに聴きながら、少し後から追って繰り返す(テキスト見ずに)

リピーティング

意味の区切りか文ごとに音声を止めて繰り返す(テキスト見ずに)

オーバーラッピング

音声に合わせて読む(テキスト見ながら)

他にもあるかもしれませんが、上の4通りが代表的な声を出して読む=音読法だと考えられます。

繰り返し繰り返し繰り返し繰り返しひたすら読む、音読というトレーニング、習慣づけばどうってことないのですが(個人的感想)、慣れるまでに時間がかかります。

習慣付く地点までなんとかたどり着けるようにするには、他でもない、いわゆる、“継続する”、しかないのですが、ただ読むだけじゃ単調で退屈な作業の繰り返しになりかねないので、いろいろな方法で刺激(又は障害)を作って、この “継続する” ことの負担を軽減させる(=ごまかす)のがよいかと思われます。

そして、その刺激とは、上の色々な音読法を組み合わせて進める、です。

はっきりいってハードルは上がるけれど、口周りの筋トレになる、以上の効果が期待できるのは間違いなさそうです。

組み合わせ例

組み合わせ例は、個人個人で様々だと思います。

例えば、自分も初めの内は存分に参考にした「英語上達完全マップの音読」で薦められている例はこんな

全サイクル通して合計100回 第一サイクル(30回 第二サイクル(約20回 第三サイクル(約15回 第四サイクル以降(約10回
①テキストを見ながらのリピーティング 5回 3回 2~3回 2~3回
②普通の音読 15回 10回 6~8回 4~5回
③テキストを見ないリピーティング 5回 3~5回 3~5回 3~4回
④シャドーイング 5回 3回 2~3回 1~2回

書かれている注意点

※第四サイクル以降も、音読効果のある最低限の回数である10回という回数を保って、サイクルを回し続け、全部で合計100回くらいになるまで続ける。

※第一サイクルの30回というミニマム回数は守る(音読初期段階の場合)。

※1回にする回数は30回以内にする。

※回数は、個々の出来具合に合わせて調整する

自分の実際の例

音読を始めた当初の第一段階目は、ほぼ上の通りにやってみました。

もちろん、多少回数の違いはあります。初めの内は③のテキストを見ないでリピーティング、が劇的に難しくて多目にやったし、④のシャドーイングもリピーティングほどではないにせよ、“今日はこれぐらいにしといてやる” という自分への許可がなかなか出ません。

なので、合計回数も、結局ひとつのテキスト素材につき120回くらいになりました。ちなみにテキスト素材の数は、2~4分のものを60個くらいです。

以前にも書きましたが、最終の第七サイクル目では、第一サイクル目に比べて、九分の一くらいの時間で出来るようになっていました。

もちろん、サイクル内での音読回数が、第一回目の30回から最終サイクルでは10回に減ってるし手順にも慣れるので当然なのですが、それだけ少ない回数で自分に “よし今日はこれぐらいにしといてやる” という許可を出せるようになった、ということなので上達は認められます。

もし仮に、同じ回数をするのにかかる時間を比較したとしても、工程自体にかかる時間に関しては、三分の一でできるようになっています。

そして、“手順に慣れたから時間短縮できてる”という部分を差し引いても、実際に一つの音声テキストを一回読むのにかかる時間は、五分の四とか、四分の三とかに短縮できているので、音読速度が向上したのがわかります。

つまり、慣れれば慣れるほどかかる時間も労力も軽減していくのです。

それでもなんにせよ莫大な時間と労力がかかったこの第一段階目を、ひと通り終えた後は、また違った組み合わせで、第二段階目をやってみることにしました。こんな風

1サイクル14~18回
①テキストを見ながらオーバーラッピング 2~3回
②普通の音読 5回
③シャドーイング 7~10回

※この1サイクル14~18回を、3サイクル回して合計40~50回前後。

※③のシャドーイングの初めの2~3回は目を閉じて超集中。

違った組み合わせや回数にした理由:

現在

そして、現在はといえば、この第二段階目が終わりそうなころです。

もうすぐ終わるので、次の第三段階目はどんな素材でやっていこうか、や、どんな組み合わせでしようか、リピーティングをまた組み込んで再開しようか、などと模索中です。(再開しました⇒「スペイン語のリピーティング」へ)

まとめ

このように、色々な方法を組み合わせてやる方が単調さは紛れるので、継続できる可能性は上がると思われます。

そして、結局、どんな組み合わせでどんな回数で音読トレーニングをするかは、どこまでも個人の自由です。

また、音読トレーニングの工程に慣れれば慣れるほど、かかる時間も短縮されて楽になり、そして、より気軽に取り組めるようになります。

そんなこんなで、惰性の法則の力を借りながらでも、流れに乗ればこっちのものです。

ただし、要注意事項としては、晴れてそういう惰性に身を任せてナアナアな状態で音読ができるようにやっとこさなった日々の中で、忘れがちなことがあります。

『ただ機械的に繰り返してても意味がない、内容を理解しながら読んでいくことが大事』

ということです。

これ、特に自分に言い聞かせる為の言葉です。

個人的に、ほんとこれ忘れがちで、機械的に音読作業をこなしてしまっていることに気付く瞬間がたびたびあります。

学習効率向上の強迫観念に取りつかれているわりには、そんな効率の悪いことをしてしまっています。

気をつけます。

次は、音読トレーニングを通して能力が上達したかどうか確認するための目安などについて考察してみます。(⇒「スペイン語音読6」へ続く)


関連記事(サイト内)

⇒「スペイン語音読其の1」「其の2」「其の3」「其の4