スペイン語のリピーティング6

ディクテーションは時間がかかる、という理由で、同じリテンション能力アップ目的の訓練であるリピーティングに乗り換えたという経緯から、この2つの学習に実際にかかる時間などを比較してみたいと思います。(「スペイン語リピーティング其の五」の続きです)

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リピーティングとディクテーションに実際かかる時間の比較


単純に考えて、音読メニュー内で比較してみても、リピーティングは繰り返す学習なのだから、例えば、シャドーイングやオーバーラッピングの2倍の時間がかかります。

そして、ディクテーションリピーティングの比較、となると、そう単純に比較できるものでもなさそうなのですが、期待していたほどには、ディクテーションと比べてリピーティング学習が時間効率がいいもの、というわけではない感じがしています・・・・。

それが、気のせいなのか。どうか。

まず、実際かかる時間をざっくり単純比較します。

例えば、4分の音声素材だと、

リピーティング:3時間ちょい音声スクリプトのノートへの書写と未知単語・文法調べ約1時間+素材作り15~20分+リピーティング時間約1時間15分※1

※1)リピーティング時間約1時間15分の内訳:

・4分素材の1回のリピーティング時間:①約20分/回のコース(※2)×初めの2回②約10分/回のコース(※3)×3回+諸々=1時間15分

(※2・3)各コース詳細:

(※2)①約20分/回のコース(2度繰り返しバージョン):リピーティングは一定の区切り毎に一時停止させて繰り返していくことを考えれば、単純計算で2倍の時間がかかります。なので、4分×2=8分。そして、この①20分コースでは、アプリを使い、ひと区切りごとに2度繰り返すように設定してやっているので、またこれ単純計算で、8分×2=16分。その上、まだ即リピできないゆえ、繰り返す為の無音時間(一時停止時間)の長さが音声時間の長さより長いので、プラスアルファーで、約20分とした。

(※3)②約10分/回のコース(通常の1度繰り返しバージョン):上の20分コースの説明にあるように、単純計算した、4分×2=8分、にプラスアルファーで多目に余裕をもたせた結果の、約10分。

ディクテーション約3時間=書き取りに2時間+答え合わせ1時間(未知単語・文法調べも含む)

リピーティングディクテーションも、どちらも、一日で3時間もこれらの学習の為だけの時間が取れないので、例えば、リピーティングの場合は、工程前半の素材作りまでの部分とリピーティングを2日に分けたり、又ディクテーションでは、全体を2分ずつ2日に分けて(⇒1日書き取り1時間答え合わせ30分)、などとしてやります。

比較結果

で、うわっ、同じぐらいだ!

そして、好きで比較しときながらなんですが、結局、なんか、比較する意味がない、というか、比較のしようがない、というか、そんな感じがしてきました。

なぜなら、ディクテーションは、書き取って答え合わせをして完成ではなくて、その後、音読(シャドーイング・オーバーラッピング・通常音読など)をして完成、と言われているしそして個人的にもそう考えているので、書き取りと答え合わせだけの時間との比較をしても意味がなく。

また、リピーティングも、リピーティング単独でするわけではなくて、音読トレーニングの一部として含めてやっているからです。

例えば、現在、一回の音読トレーニングの内容:

スクリプトを見ながらのリピーティング又はオーバーラッピング×2回

⇒単なる音読×5回(音声なし)

⇒スクリプト見ずにリピーティング×5回(2度繰返し2回+1度繰返し3回)

⇒シャドーイング×3~5回

(んな感じで、大体2時間かかります。これ、すー、と進んで、の時間です。しかも、眠たい時や集中できない時は、この限りではありません。)

あとは、ディクテーション後の素材の音読は数周繰り返すし、リピーティング含めた音読も同じくです。

また学習効果に関しても、両方とも同じく “リテンション能力向上” が挙げられるけど、それでもやっぱりそれぞれの学習ごとに違う効果があるはずだし。

つまり、これら諸々+数周繰り返す、という過程を経た上で完成、とするなら、両方とも、1~2日の中で1回で完結する学習法ではないから、単純比較できるものではなかった、という話でした。

まとめ:でも個人的には今のところリピーティングへの乗り換えに満足

でも、なんやかんやいっても、ディクテーションからリピーティングに乗り換えて何も悪いことはなかったと考えています。まだ数か月ながら。そして、時間的効率向上はあまりまだ感じられないとしても。

なぜかというと、個人的感想としては、ディクテーションだけやってても、リピーティング(又はリプロダクション)ができるようになるような気がしないけど、逆に、聴き取ったことをすぐ口から発するリピーティング訓練をやっていれば、聴き取ったことを書きとるディクテーションは難なくできるような感触があるからです。

たんなる感触なのですが・・・

それでも、以前書いたように、素材によっては、リピーティング暗唱できるようになっている場合がある、ということを考えれば、リピーティング後のディクテーションが安易そうな感触もあながち間違いではないような気はします。

でも、感触の話をされてもなんだかよくわからないし、実際に、リピーティング後にディクテーションをやってみたことがないから、なんともいえないので、今度実際にやってみたいと思います。

本当のところ、時間が無限にあるなら、ディクテーションもやりたいとこです。

あと、今回のリピーティングと一緒に始めた、音声スクリプトの書写。いままでのディクテーションをやっていた時とは違って、今は、わざわざ時間を取る必要があります。

別に、もし便宜上手元に紙媒体で必要ならば、デジタルデータならプリントアウトしたり、又すっごい小さい文字で紙に印刷されているスクリプトのものは拡大コピーしたりとか、手書きで写すことを避ける方法はいくらでもあるのですが、やっぱり快適に繰り返す必要がある音読トレーニングのためには、ノートに書き写したい(個人の好み・習慣:ライン引きたい・注釈などを書き込みたい)というのがあります。

あとは、文章を書写する、という事自体を学習法として推奨している人もいるようなので、あえて取り入れてみた次第です。

そして、今後、時間短縮を図っていくに際して、リピーティング行為自体においてはもちろんですが(2度繰り返し廃止や速度アップ)、この書写部分でも、達筆ながら速筆、を目指して行きたいと思います。

最後に、リピーティングディクテーションと比較してみて思い出したことがあります。

ディクテーションでは、16秒ぐらいのかたまりごとにやっていたことを思い出して、つい先日10~12秒の区切りの素材作りをすることにする、と勝手に宣言していたにもかかわらず、14~16秒にすることにしました。

ここで、リピーティングを再開してからの区切りの長さ変化の過程を見てみると、

8秒ぐらい区切りから初めて⇒10~12秒⇒そして今、14~16秒

お、これは、もしや、多少慣れてきたということでしょうか。

なんか・・・リピーティングに力をいれている近頃、

ほんと肩が凝って仕方ないけど。