Contenidos
パターン②:【短期集中】“どこでも”スペイン語漬けライフ
個人的に持っていた長期的なものというイメージとは裏腹に、巷では、
“〇〇語漬け”=“〇〇語短期集中学習”
のように、短期間に集中してするもの、という風にとらえる人もいるようです。
わかりいやすいイメージとしては、
“短期留学”
つまり、
- “非日常な空間”の演出
- “タイムリミット効果”の有効活用
を取り入れることによって、
要は、ここで今やらずにいつどこでやる。というような緊張感や活気あふれる空間と空気を作り出して、ふわっとしてれば一瞬で過ぎてしまうような時間に緊迫感を持たせる、という戦略のものであります。
そして、このパターンの“漬け”のそもそものねらいは、
この短期集中漬けを普段の学習に時々ながら組み込むことによって、集中的に勉強に没頭する時期もあれば、逆にテンポを落としてじっくり時間をかけてゆっくりでも着実にすすめる時期もある
というように学習リズムに強弱をつけて
学習をメリハリのついたものにする
というところにあるようです。
そういう意味では、これを繰り返し実行する、そしてその頻度、というところあたりがミソなわけで、一度限りだと効果もうすそうです。
でも、レベルとかタイミングそして期間の長さにもよるのかもしれないし、短期間であってもその1週間なり1か月なりがきっかけとなって、向上心あるいは対抗心が芽生えた、とかなんなりと次につながる為の収穫はあるはずです。
短期集中スペイン語漬けケース例↓↓
◎“自国にいながら短期留学”(=単に缶詰になってスペイン語漬け)
*概要*
期間:「1日」でも「1週間」でも「1か月」でもお好みで
実施形態:独り合宿でもいいし、学習仲間と一緒に泊まり込み合同合宿プランでもいい
ポイント:マイルールの導入
必須ルール
- 日本語全面禁止
- =スペイン語オンリー:話すのも読むのも視聴するのも書くのもスペイン語だけ
オプション
- 日本語使ったら罰ゲームや罰金システムの取り入れ(罰ゲーム中も日本語禁止)
- 独りなら、達成できればご褒美ありできなければご褒美なしシステム
あとは、数日間缶詰、とかでなくても、例えば週一で、一日だけスペイン語しか話してはダメデー(=日本語禁止デー)を設ける、などもあり。
ところで、合同合宿とか楽しそうな感じだけど、何するんでしょうか。
スペイン語しりとり?スペイン語文法クイズの出し合い?スペイン語文早書き写し競争?一緒にスペイン語原語の映画を字幕なしで視聴後スペイン語であらすじと感想の発表会?スペイン語朗読会?一緒にスペインや中南米料理作るとか?もちろんテキーラとかラム酒で酒盛り?で、フラメンコなりサルサなりメレンゲなり踊るとか?
とか?
オンラインでマンツーマン授業短期集中プラン
他の短期集中スペイン語漬けケース例としては、前述の缶詰スタイルのものとはだいぶテイストが違ってくるけど、例えば:
1か月間だけオンラインでネイティブ講師によるマンツーマン授業を集中的に毎日受ける
とかもできます。
例えば、1日30分なり1時間なりの授業時間だとしても、さーっと流すように受けるだけなら“たったの30分や1時間”ってことになるけど、もしちゃんとマックスに授業効果を得ようとしたら予習復習が不可欠になってくるので、そうするとちゃんと結構な負荷になります。
別に状況が許せば1日に何時間でも受けたいだけ受ければいいのだけど、予習復習せずに授業受けるだけでよし、とする姿勢になってしまうと、単純にもったいないったらない、という感じがします。工夫次第で、いろんな面における省エネ効果も学習効果も倍増なのに、と。
まあ、各自に適したスタイルがあるだろうから、そもそも他人がどうのこうのいう話ではないのだけど。なんにせよ実際留学するよりはだいぶ経済的だし。
とにかくどんな形であれ、自分にとって、いい意味で負荷のかかるもの、いい具合のストレスやプレッシャーを生むものに短期間であれ没頭して取り組むということは、いい刺激になるのは間違いないと思われます。
◎ノンネイティブ学習者同士での会話練習はいいらしい
ところで、同じ言語を学ぶノンネイティブ同士の会話練習はすごくいい、っていうはなしを小耳にしたことがあります。
というのも、効果の面というよりは、等価交換の観点からみて、ノンネイティブ学習者同士での会話練習なら、“スペイン語で話す”こと自体がお互いに交換できるものとなるので、
どちらにとっても話せば話すほどメリットがあるから
ということのようです。
もちろん、何かを吸収するという対象としてはネイティブとの会話の方がどう考えてもより効果的に決まっているのだけど、ネイティブが相手だとこちらも相手にとってメリットとなる何かを与える必要があります。
交換に日本語を教える、なり、それが難しい又は面倒な場合はお金で解決する、なり。
まあ、なにかしら払えばいいわけなのだけど、それでもこちら側の労力もお金も限られてくるわけだから当然持てる機会も時間も限られてくることとなって、結局自分のスペイン語を磨きたいという一方的で自分勝手な欲を思う存分満たすことができないというような面はどうしてもあります。
そんなこんなで、お互い時間が許す限り、気をつかうことなくハチャメチャなマシンガントークであろうがそのぶつけ合いを気の済むまでいつまででもやっていられるんだからノンネイティブ学習者同士での会話練習てなんて素晴らしいんだろう、という話のようです。
ま、“間違いを指摘してくれる存在”不在、っていうリスクも伴うからそこらへんは意識しつつやっていくことになるのでしょう。
でも、たしかに、ノンネイティブ同士なら、
- 外国語としてスペイン語を学ぶ者にしかわからない複雑でやっかいな部分だったり
- 大袈裟でもなく結構本気で悩んでしまっていることだったり
- 難なくスペイン語を使いこなせるネイティブにはわかりにくい“もどかしさやこんがらがりやはらだたしさやジレンマやフラストレーションやいらいらやストレス”だったり
- あとあれ、講師レベルネイティブにも“説明不可能。”とためらいなく言い切らせてしまうスペイン語文法ミステリー各種だったり、
- またはこれら全部含めたその面白おかしさ
そういうものが共有&共感できて、それはそれは有意義な時間となりそうです。
また、もし日本人同士なのであれば、同じく日本語を母語とするものにしかわからない苦労ポイント・つまづき所、そして、うっぷん、みたいなものもあるだろうから、おしゃべりに花が咲くことでしょう。でも、そこは、日本語にならないように注意して(いや、多分なってしまう)、いや極力注意して。
やっぱり、英語やラテン系言語が母語の人はぜったい有利だと思うし。英語に関しては発音上は日本語よりも不利かもしれないけど。
そして、実際、どこの国の人であれ同じノンネイティブの話すスペイン語は、見るにしても聴くにしても、なんにせよ学ぶところが多いと個人的にも思います。
お~、同じノンネイティブなのに、すっごい流暢だなあ~、とか、シンプルだけど効果的な言い回しを駆使してて器用だなあ、とか、感心するだけでなく、ああ、こういう表現の仕方や工夫もありなんだな、というような新鮮な発見や目からうろこ的発見があったりします。
さらには、「人のふり見てわがふり直せ」効果もあって、いい刺激になります。
いいものを見た時、まだ持ってなければ盗んで真似して吸収することができるし、もし既に持っていたら“自分の方向性は正しかった”と救われる思いや自己満足を味わえるし、又、悪いものを見た時でも、あ~あんな風に外からは見えてしまうんだ、と、自分も注意しようと気が引き締まります。
つまり、いいものも悪いものもなんだって、自分に重ねてみたとき、有意義なものになります。
また、間違いをものともせず、どんなにブロークンでもぐいぐい前のめりな勇敢ノンネイティブのスペイン語を聴くのも、大いに為になります。
まずなにより第一に、マインド面や心意気的に大いに見習うべきところがあるし、
また、
そうだった、そうだった、一番大事なのは
「通じるスペイン語」
なんだった、と思い出すきっかけとなります。
あと「もっと雑でいいんだ」と、ちょっと勇気づけられたりもするし。
どれもこれも、難なくスペイン語を操れるネイティブにはわかりにくい類の“思い”であって、同じものを学んで攻略してやろうとしているもの同士だからこそ共有できる思いなのだと思われます。
とはいえ、ノンネイティブの世界にずっと閉じこもってたら、当然それなりにいろいろな弊害やゆがみが生じてくるだろうし、いつか限界が訪れるだろうから、やっぱり、時には目の前の広大さや殺伐さに目が眩もうとも、ネイティブのスペイン語界のさらなる深みへの進出も同時進行していくべきなのだと考えられます。
◎【憧れ、に終わりそうな】スペイン語雑誌の定期購読
前々回記事の「④普段の知的活動や情報収集のために使う言語をスペイン語にする」に含まれる件になるのだけど、ほぼ雑談にちかいのでここに書きます。まあ、どれもこれも全記事が雑談みたいなもんだけど。
個人的に、前々からやりたいやりたいと思いながら思ってるだけでまだやったことないしそれにこれからもしないかもしれないこと第一位はこれです。
紙媒体のスペイン語雑誌の定期購読
手に取って読める、紙媒体のスペイン語で書かれた雑誌をペラリペラリしたいなあ、それも、内容が興味深いもの、読む気が掻き立てられるようなものを、と前々から思っています。
雑誌といってもジャンルは幅広いけど、個人的には、カルチャー・サイエンス系あたりの、英文雑誌でいう、“TIME誌”“ニューズウィーク誌”“サイエンス誌”“ネイチャー誌”のような、世界の情報や最先端技術や科学的新発見やイノベーションなどのタイムリーでワールドワイドな内容のトピックスが満載、みたいな感じの雑誌希望です。
ちょっと、否、相当ミーハーかなあ、と思いながらも、いやあ、興味深いやつまた届いちゃったよ、前回の興味深いやつまだ最後まで読んでないのにい、とか憧れます。
そして、だいぶ前にはなるのですが、探してみてひとつ見つけたのは、『; puntoycoma』(プントイコマ)という、年間6回刊行される一見スペイン語圏全体のカルチャーをカバーしているオーディオブック的雑誌です。
おそらくスペインの出版社が刊行している、オーディオCD付きの“スペイン語学習者向け”押しらしい雑誌で、日本国内でも『セルバンテス書店』でオンライン購入・定期購読できるようです。
でもいかんせん一冊3300円かあ。と渋れるほど内容を知りもしないくせに、めいっぱい渋る思いで、一応比較参照用データの抽出目的で、スペインの出版元の本家サイトらしいところに行ってみました。
紙媒体(CD付き)だと、一冊14.99€(≒1782円:2017/02/22現在)。バックナンバーまとめ買いの特売価格だと冊数によって一冊7~10€。まあ、これは一冊購入だと海外からの送料もプラスされると考えれば何とも言えない、に収まる程度の差です。
でも、デジタル版もあって、それだと1冊分が、7.90€。最新号の定期購読一年分が6冊分で、39.99€。つまり、デジタル版だと、日本で買う紙の雑誌1冊分とちょいぐらいで、1年分6冊全部が読めるのか・・・。
そして、でも、デジタル版をまとめ買いするにしても実際に一冊でも読んでみないことには自分にとって面白いかもコスパ面もわからないしなあ、とか優柔不断にウロウロしてたら、結局、興味があるのは雑誌の中身なのか、それとも、雑誌を読むというスタイルに憧れてるだけというわけのわからないことなのか、と我ながらなってきてしまって、そしたらなんか急に疲労に襲われて、パタン、とサイトを閉じてしまいたい気分になって、最終的にはなかなか行動に移さないわけです。
ということで、とりあえず、手に取ってペラリペラリとめくりながら優雅に読む(イメージの)紙の雑誌はあきらめて、素人目には公式スペイン語版に見える、“National Geographic”のオンライン雑誌スペイン語版や、単に勝手に訳している可能性高しの“ネイチャー誌”の記事をスペイン語に訳してあるような無料サイトで間に合わせておくことにしました。
ただ、公式っぽくみせることなんて今の時代簡単だろうから、内容の真偽も不明なので、ここでそのサイトをおすすめするのはやめておきます。
あとがき
結局、長期型であれ短期集中型であれ、
“スペイン語漬け”のキモは、
負荷
であるように思います。
そして、長期型なら、じわじわと小さな負荷をでも確実に執拗に日常的にかけ続けることによって、そして短期集中型なら、ギュインッツと一気に、でも短時間だけ負荷をかけることの定期的な繰り返しによって、
いつの日か訪れるやもしれない
飛躍的な伸びの実感
とやらを、まだかまだかまだかまだか、と待ち望むわけです。
そして、これらすべての前提にあるのは:
負荷をも楽しめるほどの“スペイン語を極めたいと望む気持ち”
です。
これないと、負荷の意味も意義も感じられず、なにもかも無理です。
でもそうはいっても、実際問題、負荷のかかるヘビィーなものばかりだとばててしまう可能性が高いので、なあなあに白目剥いてでもできるようなライトでイージーなものと組み合わせていい具合にバランスをとってやっていくのが得策なのだろうと思われます。
次回は、『スペイン語漬けライフの極意』についてです。
次記事↓↓
初回記事↓↓