DELE試験当日のこと

あの異常な緊張感異常な試験時間の長さ異常な難しさ(緊迫された状況下でそう感じるだけかもにしても)+異常に内容やテーマや面接官に当たり外れのある感じ、などが無遠慮に混ざり合った、DELE試験本番。それに備えてのもろもろについての考察です。
スポンサーリンク

DELE試験直前


試験本番の1週間前~直前(2~3日前)になると、学習面に関しては、今さらあがいても仕方ない、という段階だと思います。

そうはいっても、モデル試験や過去問を実際の試験と同じ時間割で一通りやってみたり、新しいものではなく今の時点での持ち語彙の復習をしたり、馴染の素材を読みまくって聴きまくって書きまくってしゃべりまくって追い込みをかける、とか。はたまた逆に、なんにもしないとどうなるか、を実験してみるとか。

つまり、まだ出来る有意義なことはたくさんあると思われます。

でも、

それよかこの段階に来て気にすべき大事なことは:

心身ともにベストコンディションで試験当日を迎えること

・・・なんか・・・受験生みたいな気分ですね。

ま、受験生だけど・・・

でも、体調管理・精神管理の両方とも大事だけど、特に、精神管理です。精神がやられると、体調にも響くことが少なからずあると思います。

ここで、試験約2週間前~前日までの緊張や謎の圧力やストレスを和らげるための効果のあるおまじない(個人的)

「受験するかどうかは、当日の朝早起きできたら考えよう」

御存知、DELE試験は朝型です。AM8時半集合です。

どんなに試験会場の近所に住んでたとしても、早起き必須です。

そして、当日、朝早起きできてしまった暁には:

「まあ、せっかく早起きしたし、試験会場まで散歩がてらゆっくり行ってみるか」

そして、わざと、人身事故など起きたらもう100%間に合わないような時間ギリギリの電車に乗り、

「・・・・まあ、仮にもし間に合ったら、今回どんな試験内容なのか見るだけでも見るか、高い受験料を払ったことだし。」

そして、仮に間に合ったら、

「ちっ、間に合ったか、しゃーない、試験内容とか受験生の数とか他色々、雰囲気の様子見するか。」

と、大体こんな風に、仕方ない感じで自分の受験番号の席につく、くらいでちょうどいい具合になる。

いわゆる

リラックス状態

が、ここまでしてやっと生まれる。

精神力や余裕のある人から見れば、こんなにまで自分をごまかさないとやってられないのか、という話になると思うのですが、なんと言われようと、己のマインドをコントロールできればそれでよいのです。

覚悟すべし特記事項:DELE試験本番(筆記)の長丁場具合

特記すべきは、劇的に長丁場だ、ということです。

DELE筆記試験の時間
全レベル共通で:8時半集合⇒9時試験開始
A1(入門) A2(初級)
10:40終了(1時間40分:休憩なし) 12:00終了(3時間:25分休憩込)
B1(中級) B2(中上級)
12:25終了(3時間25分:30分休憩込) 12:45終了(3時間45分:30分休憩込)
C1(上級) C2(最上級)
13:20終了(4時間20分:30分休憩込) 13:45終了(4時間45分:30分休憩込)

やっぱり、Cレベルあたりから危険区域ですね。

そして、長丁場長丁場言ったり聞いたりするのと実際に体感するのとは雲泥の差があります。

半端ないです。

少なくとも、普段、他人から強制された時間制限をなるだけ避けて生活しているような軟弱な人間(soy yo)にとってはストレスすごいです。

そして、「んはぁあっっ!!」のような精神力だけでは、集中力は持ちません。

もちろん、「んはぁあっっ!!」のような精神力は最低限必要なのですが、実際問題として、頭脳に血や水や糖分やその他もろもろの物質が巡らなければ、集中がいつでもどこでも切れます。

なので、水・チョコレート(試験最中ですら必要とあらば摂取)、そして、あんぱん・バナナ・おにぎり(30分休憩時チャージ用)などの軽食持参が自分には必須。

そして、こんなに色々策をとっても、フツッと切れてどこかへ行って漂ってしまう瞬間があるのだから、困りもんです。

@試験当日@

当日起床してからの、その日一日頭脳をマックスに働かせる為の準備:

まず、

前日、絶対しっかり睡眠

そして、

早起き必須

なぜなら、

①あさめし摂取必須(最低でも握り飯:脳を働かす為の炭水化物摂取のため)

②頭の準備体操(その為の時間を作る)

●試験会場へ向けて家を出る前の30分~1時間シャドーイング

●電車などで移動なら、車内でのリーディングやリスニング

●目的地の最寄駅に着いたあとも、人気のない公園や通りを探して(事前に公園などの場所チェック推奨)、そこで歩きながらシャドーイング(小声/口頭試験前の場合は、小声だけど口周りの筋肉のストレッチの為に口は大きく動かすようにする:追記:マスク着用推奨)

③身体全身の準備体操・ストレッチ(全身・特に頭脳に血流が行くように)

会場に到着後

④試験直前の目と頭のウォーミングアップ

席につく前とかのほんと直前に、過去問や対策本の読解問題などの難解だけど読み慣れた文章を1~2個読んでおく(個人的にはこれをするのとしないのではだいぶ違う気がする)。

⑤試験開始直前と休憩開けの肩・首回し、手首ストレッチ

リラックスする為以外にも、手や腕の筋肉をほぐして、より素早いマークシートのぐるぐるマーク作文での素早い筆さばきに備える。

追記:大事:これから眼を酷使するので、試験開始直前、1分間でもいいから目をつぶって休ませて眼力酷使開始に備えます。ついでに深呼吸とかして精神統一。

⑦そして、もう一個重要な点:試験開始前に配布される問題の冊子、安価な紙なのでしょうか、閉じてても中の内容がうっすらながら透けて見えます。表紙の裏側の文字なので反対読みをしないといけないけれど、見たくなんかなくても見えるのだし、反則だとかなんとか言ってる場合ではないので、必死に目を凝らして、せめて読解問題の1個目の課題の題名だけでもキャッチしておきます。

あと、さっきも言及したけど、試験の合間、又は、試験の最中でも、集中力維持のためのチョコ摂取(個人的にはちっとも好きじゃなく普段食べないけど試験本番では食べる)。

そして、実際の試験の最中の張り詰める緊張や焦りをおさえるおまじない

6割の出来でいいんだ

つまり

4割分失敗したり違えても合格できる

つまり

わからない問題は、勇気を振り絞って潔く飛ばして適当にマークして、次へすすんで、わかるところをこなして行き最後まで解き切ることに集中する
西作文の際は、素敵なこと書こうとせずに、全課題を書き切ることを優先する 

試験一日目:筆記試験終了後

中級以上のレベルだと約4時間にも及ぶ長丁場の筆記試験後のあの消耗具合は半端ないです。脳がぐったり、という表現がぴったりです。

そして、目はかすんで、試験後はもはや小さい文字のものは何も読めません。1週間分くらいの眼力が消費されるからです(個人的感覚)。

それでも、とにかく筆記試験だけでも終わったことが嬉しすぎて、脳と眼はやられてても、元気は元気です。まあ、まだ口頭試験が残っているので集中を切らせるわけにはいかないのですが。

個人的経験として、いままでに、口頭試験が筆記試験と同日だったことは一度もないけれど、もし同日の場合は、あの脳ぐったりの後にまだ一番本命ぐらいの口頭試験という勝負があるなんて、心底「無理。」と思います。

ただ、口頭試験が同日というのもいやだけど、1週間後ていうのもすごくいやです(レベルによってはそういう場合もある)。

こんな、気分の変動が激しい試験本番(人によっては1日~2週間に跨る2日間)がなんにせよ終わると・・・・

燃え尽きます。

でも、この本番という山をもがきもがきながらも超えるごとに、試験結果自体が不合格であったとしても、クリア感が結構あります。

つまり、確実に実力がついていくのを実感できます(気のせいかもしれないのだけど・・・)。もちろん、試験本番を受けるだけではなくて、その合格目指して数か月間であっても本気で準備した場合に限り、です。合格はちょっと無理かもしれないと思いながらでも、その試験本番めがけて勉学に励んだのであれば同じことです。

◆まとめ

結局、万全を期する為に、自分なりに工夫してみる、ということなのですが、リラックスすることがたぶん一番大事だろうから、そのためには、上記のようにもんもんとせずに、なんも考えずになんも構えずに、なんでもないいつもと変わらない一日として試験当日を迎える、てのもよいと思います。

追記:

大事なこと書き忘れていました。試験会場に時計がないことがあり、また携帯などは電源オフしないといけないので、時計持参が必要です。

自分が初めてDELE試験を受けた時、そうとは知らずに、時計なしで感覚的タイムコントロールするはめになりました。

こんなにもタイムコントロールが大事な機会なのに!!時計がないなんて!!

あんなことは、もう二度と経験したくありません。

(なんか前のホワイトボードだか黒板だかに、“あと残り何分”とか度々書いてくれるのだけど、書き換えの頻度が少な過ぎて、あてにできません。)

(筆記試験後の口頭試験にまつわるあれこれは「DELE試験当日のこと其の二」へ続く)


関連記事

⇒「DELE試験合格の意味

⇒「新しい国際スペイン語検定:SIELE


スポンサーリンク
レクタングル広告(大)
レクタングル広告(大)

フォローする

関連記事
【関連記事(広告含む)】

コメント

  1. Palante より:

    すごい内容ですね~。私もギリギリ到着派なので、着いたらほとんど皆さん着席してましたね。テキスト類なしで試験に臨んだので、あわてて到着、ぬぼ~っとして試験官の服装や匂い、周りの受験者の様子など観察してリラックスにつとめました。確かにおなかがすきますよね。会場何も売ってないし、本当小腹対策は必要ですね。終わったときはもうお腹すきすぎて倒れそうになります。駅から遠いし。東京会場では9時の校歌が試験中延々と流れるし、2コマ目に別の教室に移らされたこともあった。そんなラテンな試験が私は好きなのでこれからも適度に力を抜いて運営してくれればと。

    • adicto_1 adicto_1 より:

      コメントありがとうございます!
      ふふ、試験官の匂い・・・。そして、教室移動て、すごいですね。未経験です、幸い。
      ほんとに、小腹を埋めていたって、終わった時はもうふらふらです。そんな難解な試験内容や強行突破感のある試験スケジュールとラテン風味でゆるめの運営体制のコントラストの際立ちが凄いと思います。そして、あの、よく言えば、ゆとり・リラックス・寛大さ・柔軟さ・マイペース、悪く言えば、適当・考えなし・行き当たりばったり・一か八か感・待たされることが多い、などが特徴であるラテン感(個人的印象)、曲者だと思います。でも、なんやかんやいって私も嫌いではないです。

      • Palante より:

        私は中南米よりの人間なので、たまにヨーロッパの方みるとおおっ!!ってなりまして・・・。本部から来てる方はスーツとか雰囲気違うし、洒落た香水だな~とか、観察しちゃいます。