◆ “DELE『C2』合格=マニアの域” 説検証◆
ここでは、単なるスペイン語に関しての語学マニアというか、検定マニア、とも言えそうですが。
まず、“マニア”という言葉の意味から調べてみます。
■“マニア”の意味
マニア:
・辞書①:ある一つの趣味に熱中し、それについての詳細な情報や資料をもっている人。(明鏡国語辞典)
・辞書②:ある物事に熱中している人。(デジタル大辞泉)
・辞書③:[1]mania「狂気」の意のギリシア語。病人の狂気とは異なる神の贈り物としての神的狂気をいう。マニアは有限的存在、死すべき存在としての人間に日常性、時間性の軛※ を断って永遠的なるもの(価値・イデア)と出会う超越的な力を与える。[2]一般に、1つのことに熱中する人をさす。[3]躁うつ病のこと。(ブリタニカ国際大百科事典/※くびき:やく:自由や行動の自由を妨げるもの)
辞書③の[3]を除いて、すべて肯定的な好印象です(③-[1]に至ってはなんか神々しい話に膨らんでしまってるけど、語源、てことで・・・)。
つまり、日本語の “マニア” という言葉自体には、大してへんてこりんな意味はありません。
でも、この “マニア” に相当するスペイン後(maniático)や英語の“mania”や “maniac” には、偏執的な人、奇癖が有る人、狂人、などの意味があり、多かれ少なかれ常軌を逸した病的で異常な執着、というようなイメージがあります。
そして、日本語の “マニア” も、こんなネガティブなイメージで使われることもよくあるかと思います。
自分自身でも、 “マニアの域” という言葉に、なんとも “常軌を逸した病的で異常な執着” 臭を嗅ぎ取ってしまって、最上級レベル合格を目指すことに腰が引けた、というよりかは、目指さない最適な言い訳を見つけてしまった、という感じがありました。
しかし、今回調べなおした結果、
“マニアの域” = “1つのことに熱中し、それについての詳細な情報や資料をもっている人の領域”
というポジティブな良い方の意味と取ることに独断的に決めました。
そして、そういうことなら、「自分でも、未知の領域の事柄について何か尋ねたい場合、できればマニアの方に尋ねたい」というのが正直なとこだな、ということに気付きます。
そうして、最終的に、マニアの域に達する為の絶壁登山ひとり旅を続ける覚悟が固まり始めます。
■DELE『C2』合格への道を進む覚悟
ここで、独学者の師匠であるDELE対策本「El Cronómetro」のC2レベルのものから、
DELE『C2』試験合格に向けて準備する目的:
“Tienes nivel C2 de español, lo tienes que demostrar……”
“C2レベルのスペイン語力をお前は持っておる。そして、それを証明しなければならないのじゃ・・・”
“Tienes que prepararte para demostrar lo que sabes…..”
“持っている知識を見せつけるために、お前は訓練しなければならないのじゃ・・・”
はい、師匠のお言葉でした。
続いて、DELE『C2』資格取得を目指す学習者が、合格する為にはこんな風に宣言できるような地点に到達しないとだめ:
宣言
1.私は、どんな会話や討論にも苦なく参加し、そして積極的に発言してイニシアチブをとる能力があります。
1.私は、聴き手が重要な考えや概念に気付いたり思い出したりしやすいように、明白かつ流暢な方法で、文脈や背景に沿った形で、論理的で効果的な組み立てで、論拠や言い分を提示します。
1.私は、ほとんどすべての文章表現の様式での書き言葉を容易に読む能力があります。また、口述し物語り描写し論じ情報を求め説明し意見し言語学的に問題に対処し、そして大概はネイティブスピーカーとほとんど同じような言語能力でスペイン語で立ち振る舞うことができます。
1.私は、流暢に自分の考えを表現し、そして、正確に意味の違いを伝えます。文法や語彙に関するミスをおかしません。
1.私がなにか問題を抱えた時には、それに他の人がほとんど気が付かないほどに、機知に富んだ言葉でもってその障害を上手にかわします。
1.私のボキャブラリーは、豊富で正確で、そして、すべての状況、シチュエーションやテーマにふさわしいものです。
1.私の理解能力は、非常に広範囲に渡ります。
1.私は、提示される各ケースごとに、トーン(教養のある、口語体の、くだけた、etc.)、言語使用域(格式ばった、カジュアルな、etc.)や伝達手段(口頭での、文書によらない)に沿って、敬称の表現形式を適切に使います。
1.私は、他の種類のものと混合することなく、ただひとつの種類のスペイン語での発音において、完全に精通しています。
引用・適当訳:「El Cronómetro C2」のP69より
◆まとめ
・・・・・。
宣言しますねー。求めてきますねー。
つまりは、こんな風にきっぱりと
“私、すごくできる”
と言い切れないうちは、合格は難しい、ということのなのでしょう。
目的地、遠そう、としか感想が出てきません。
それでも、遠くない未来に辿り着いてみたい地点ではあります。
関連記事(サイト内)
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コメント
コメントしまくっててごめんなさい(´・ω・`)
宣言、すごいですね・・日本語でこれ宣言できないです笑
C2受けられるんですか?
わたしはスペインに行く予定があるのでもう少し後に受ける予定です!
引き続き独学がんばりましょうね!!
コメントありがとうございます!
でもほんと、自分があんな宣言をシラフで出来る日がくるとは到底思えません。
ところで、勝手に試験日までのカウントダウンなんかしといてなんですが、私も次の11月のC2試験は見送りました。今の状態では準備不足のため絶対合格できない、という確信があるからです。試しに受けるのもいいかな、とも思っていたのですが、合格する可能性が果てしなくゼロに近いと知りながら、あんなにパワー消費する闘いに挑めない、という省エネ志向に転向したわけです☆
パワーも消費しますし、受験料も安くはないですもんね・・
あの、突然なんですがMercedesって女のひとのことご存知ですか?
変な質問してごめんなさい、違ったらスルーしてください!!
そうです、愚痴り忘れてました、DELE受験料高い件!マックスレベルC2は価格もマックスで18500円。。。
ところで、残念ながら、知り合いにMercedesさんはいないです。なんかすいません:-)
高い受験料払ってるのに、「結果はだいたい3か月後くらいかな」って言われちゃうシステム改善にはきっと使われてないのが悲しいです(´・ω・`)
そうでしたか、知り合いがすごくスペイン語ができる男の子がいて、この前C1受かったって言ってたのでadicto_1さんかと思いました!
同じC1でも流暢さとか単語量全然違うんだなって実感します。新しい記事読んで、会話のテストとか勢いと笑顔でごまかすわたしとは大違いだと、尊敬しました!
今後も色々参考にさせてください!
もう今後DELE試験のシステム改善はなさそうですよね・・・運営元のInstituto Cervantesさんは、一応、DELE試験も並行して実施し続けるみたいですが、もう新しいスペイン語検定試験のSIELEの方に力を入れていきそうじゃないですか?勝手な想像ですけど・・・。日本公式HPを見ても、今年の1月以降は、もはや“結果発表されました”という新着情報すらアップされないですもんね。考えすぎ?でも、個人的には、C2合格するまでは、DELE試験なくならないことを願います。
ところで!スペイン語会話において、勢いと笑顔とごまかし、のパワーを見くびってはなりません!!知識よりも大事な時もあると思います!本気で!
RAEの改定履歴なんか見ていてもそうですが、だんだんと南米のスペイン語を正式なものとして取り入れようという動きがありますよね。
SIELEはメキシコの大学も主導機関のひとつのようなので、そちらが主流になっていくのも自然な流れなのかもしれません・・
なんだかもっと色々お話し聞かせていただきたい気分ですが、コメントしすぎなのでこれで失礼します笑
次回の更新も楽しみにしてます(o^^o)
ほんと、中南米がぐいぐい来てる気配がしますよね。スペイン語学習者にしても中南米のスペイン語を学習している人の数の方が多そうだし、やっとか、ぐらいの当然の流れなような気が私もします。
コメントありがとうございました!