スペイン語独学モチベーション:『言葉の壁越え』で『世界広がる』

とにかく、頻繁に起こるビタミン切れとモチベーション切れにはくれぐれもご注意を。語学の道はどうやら果てしないっぽいから、そして、特に独学だと途方に暮れる率高いから、どんどん積極的に己を盛り上げていこうという魂胆です。

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独学モチベーション維持方法あれこれ

人間が生きていく上でビタミンが欠かせないのと同じように、独学を続けるために不可欠なものは、ご存じモチベーションです。

モチベーション»»物事を行う動機や意欲/動機付け

動機»»人が意志を決定したり、行動をおこしたりするときの直接の要因

明鏡国語辞典より

モチベーション喪失してたって継続できるぐらいでないとだめ、モチベーションをわざわざこしらえないと継続できないというところがそもそも問題、

と、どこかのだれかが、まず己自身の深ーいところを見つめ直すのが先だろうが、というような類のことを言っていて、あ!そういうものなのか・・・と会得したかに思えた時期もあったにはあったけれど。

それでもやっぱり、そんなに器用でもなく芯もぐらぐらであるゆえ、「いっそやめちまうか」という悪魔か天使かのささやきに完全侵略されそうな危機一髪状態を何度もスレスレかいくぐる中、

何でもいい、とにかく私を支えてくれ、

という藁にもすがる思いで、モチベーション維持の方法を必死に探さずにはいられません。

あらゆる工夫をして、意味付けをせずにはいられません。

だってなかなか進化が見えないんだもん。

と。

そして、モチベーの維持の方法は、多種多様で、ひとそれぞれです。

◎初心に戻ってみるも自由

まず、モチベーション維持のための基本中の基本、『そもそもスペイン語の勉強をしようと思い立った時の気持ちを思い出してみる』という手法をためしてみます。

とても青い話です。あしからず。

初心»»何かしようと最初に思い立ったときの、ひたむきな気持ち純真な気持ち

(明鏡国語辞典&デジタル大辞泉参考)

初心①:『言葉の壁越え』願望

なんでこんなにまで言葉の壁が高いのだろう

なんでこんなにまで言葉の壁がスムーズな意図疎通の障害となるのだろう

なんでこんなにまで言葉の壁が心の壁になるんだろう

なんでこんなにまで言葉の壁が相互理解を阻むのだろう

なんでこんなにまで言葉の壁が疎外感を生むのだろう

なんでこんなにまで通じ合えないことが恐怖なんだろう

なんでこんなにまで理解できないものが脅威となるんだろう

なんでこんなにまで誤解を避けたいんだろう

なんでこんなにまで異なるんだろう

なんでこんなにまで微妙なニュアンスにこだわらないといけなんだろう

なんでこんなにまで何ひとつ漏らすことなくに全部全部伝えたいのだろう

by 昔の自分の青くういういしい初心

感じていたなあ、たまに、そういえば、と無理やり初心に戻ってみようとしたら、思い出しました。

ちなみに、この、なんでこんなにまで、という数々の疑問に対する答えは、いまのところ、コミュニケーション手段の発達過程を歴史的観点から見ると言葉の壁の存在や高さは当然のものだ、や、それが人間のサガだ、や、さらには、原因は壁だと感じる自分自身の中にある、あたりで自分の中では固まりつつあるのですが、

とにかく、

海外との貿易も国際協力や外交活動も盛んな先進国かつ経済大国だけれど、四方を海に閉ざされた特色濃い目の島国に生まれ育ったものとして、

言葉の壁越えをしてみたい

そして、

その言葉の壁を越えた先に何があるのか見てみたい

というのが、そもそもの発端だったような気がします。

これは、国境こそ引かれているが陸続きで意思疎通可能なそっくりな言語または同じ言語が話される隣国を持つ多くの国々や、方言はあれど広大なエリアでひとつの言語が話されているような国々とは違う、小さめの島国日本ならではの特殊な感覚なのかもしれません。

もちろん、他にも、日本によく似た境遇の国や地域があるとは思うのですが。

そんなこんなで、言葉の壁越えアドベンチャーのぬかるみに足を踏み入れたわけです。

こんなものまで胸に抱きつつ↓↓↓

初心②:『世界広がる』予感

これまた、青い。

ところで、世界が広がる、と一口にいっても、いろんなことを意味します。

ここでは、物理的に海を渡った外の世界、というより、情報やカルチャー面においての外の世界、における、自分の触れることができる又はコントロール可能な

“知的活動領域”の拡大

についての話です。

そして、ここらへんの予感は当たった、と言えると思います。

スペイン語をある程度深くまで学んで理解できるようになったおかげで、知れる見れる経験できる世界の範囲がグンッと広がったのは確かです。

話者人口1億2千万の日本語の世界しか知的活動領域として持っていない場合と比較して、自分の情報源の選択肢がグンっと増えるゆえ、

入手できる情報量が格段に違ってくる

からです。

根拠(1)

なぜなら、スペイン語の母語人口は世界第二位で4億7200万を超え(※A)、さらには第二言語話者なども含めるとスペイン語話者人口は5億6700万にもなり、そしてそれは

世界人口の7.8%

に相当します。

※A:参考↓↓Instituto Cervantes “Informe2016”[PDFファイル]による/ちなみに一位中国語)

cervantes-informe2016

Instituto Cervantes “Informe2016” より抜粋p4

根拠(2)

また、スペイン語は、インターネットで利用されている言語ランキングで世界第3位です(※B)。スペイン語ネイティブのネットユーザー数の多さゆえの結果であります。

2015年11月時点で、全世界のネットユーザーのうち、7.6%がスペイン語を使っているそうです。ちなみに、1位英語(25.9%)、2位中国語(20.9%)。

確かに例えば英語なんかに比べたらまだまだだけど、スペイン語圏の国々における、ネット網の普及や通信の安定性を考えると、7.6%という数字もなかなか結構なものだと考えられます。

ところで、下の参考資料でインターネットでの日本語利用が第6位(3.4%)なところが、個人的には驚きです。上位五位までの、英語・中国語・スペイン語・アラビア語・ポルトガル語などと比較して、たいした母語人口数(でも世界第9位なんだそうだ)でもないところを考えると、日本でのネット利用の普及ぶりやネット社会の広がりぶりがうかがえます。

※B:参考↓↓同じくInstituto Cervantes “Informe2016”[PDFファイル]による)

cervantes-informe2016-2

Instituto Cervantes “Informe2016” より抜粋p26

ぐんぐん盛り上がってきました!ね!?

そんなこんなでスペイン語を習得することで、世界が広がらないわけがありません。

もちろんこれは、スペイン語に限らずどんな外国語の習得の場合でも言えることであり、情報・文化・芸術・学問・科学・最先端技術・経済などなどのあらゆる世界で一番利用されていて一番影響力がある世界共通語とも言われているご存じ英語はもちろんのこと、話者人口が圧倒的に多い中国語しかりです。

そして、見たところ、世界的影響力ナンバーワンの英語とスペイン語間の相互的なやりとりは、英語-日本語間よりも盛んです。アメリカに住むスペイン語母語人口が半端なく多いこととも関係のある現象であります。

例えば、スペイン語のカルチャー世界は英語のカルチャー世界がベースになっている部分が多いような気がします。日本語世界も例外ではありません。

お互いに影響し合っている部分ももちろんあるけど、でもやっぱりまだまだ英語の世界の方がより大きな影響力を持っているのは明らかです。

このグローバル化された現代の世界では、スペイン語⇔英語の関係だけに限らず、世界全体を見渡しても、お互いに影響し合っていないカルチャーの方がもはや少ないのかもしれませんが。

あと、ここでもうひとついえることは、

スペイン語知識があることによって、

世界人口の7.8%の人間と通じ合うことができる。望むなら。

ということです。

単純にざっくり言えば、以前は、1億2692万(=日本総人口:平成28年9月1日現在総務省発表)の人間としか通じ合えなかったのに、今や、通じ合える人の数が、プラス5億6700万(第二言語話者含むスペイン語話者人口)の合計7億となり、今までの約5.5倍となった。

つまり、今や、望むなら、約7億通りの多種多様な考え方や意見を知ることができる。

正にスペイン語を学んだおかげで。

生まれたばかりの赤ん坊すら含んでしまってるところは置いておいて。英語だともっとだし、中国語だとさらにもっとだというところも置いておいて。

盛り上げたいばっかりに膨らませすぎではないか?も置いておいて。

初心③:情報格差の餌食にはなるまい

とにかくプラス何語でもいいのですが、日本語という限られた世界だけの場合と他の言語の知識もプラス持っている場合とでは、明らかな情報格差があるのは確かです。

つまり、外国語知識のおかげで、何か必要な情報を求める際に、常に誰か他人に依存する立場である“情報弱者”になるのを回避することができます。

だって、例えば+スペイン語知識を持っていれば、5.5倍もの情報や知識を入手できる、つまり、5.5倍のチャンスをつかめるかもしれない可能性が5.5倍あるんだし。英語界との関係を考慮したら、もしくはもっと。

別に誰かの意図をもって発信されたトレンドのような情報に疎くたってなんてことはないけど、自分が必要な情報を探すときに、誰か(翻訳者など)に依存しなければならない、もしくは、そんな語学に疎いがために逃している自分にとって有益な情報が存在することを知ることすらない、というような状況はできれば避けたいものです。

ま、もちろん、どんな情報だって自分以外の他人の発信しているものであるので情報を探している時点で他人に依存していることには変わりないんだけど。

それに、この情報格差こそがあらゆるビジネスチャンスの源であったりします。世の中には言語だけに限らずいろんな専門分野が存在するわけで、それぞれの分野での専門家と素人との間にだって情報格差は当然あります。

例えば、自動車整備士のプロと素人の知識や技術の差もいってみれば情報格差のひとつであります。そして、その情報格差があるからこそ、自動車整備士という仕事が成り立つわけです。

つまり、こだわり出したらきりない領域だし、たいしたことでもないか、とも思います。

ところで、こんな神話もあります。

世界広がる=多様性に触れる=視野広がる人間の幅広がる神話

上で述べたように、確かに、外国語の知識のおかげで世界は広がるゆえ、いやあ実にいろんな人がいるよなあ、いろんな文化があるよなあ、いろんな考え方があるよなあ、とあらゆる面での多様性を肌で感じることができるという部分は本当だと思います。

でも、だからといって、外国語を学んだことで多種多様なものに直に触れたからと言って、そのおかげで、必ずしも人間の幅が広がるか、人間的に成長するか、というとあやしい、し、そうでもない、人による、というのが個人的感想です。

というのも、多種多様なものを自分の目で直に見て自分の手で直に触れたからといって、その多様性を受け入れて自分を広げていけるかもしくは拒絶して閉じこもるかはその人の考え方次第だと思うからです。

日本語しか話せなくたって、生来のものなのかなぜだか、偏見の一切ないオープンなマインドな広い心の持ち主はいます。

多言語操れる人でも多文化交流をさかんにしてきた人でも、視野も心も狭くて偏見満載で卑屈なひとはいます。

つまり、この、外国語を学べば異国文化に触れれば海外に住めば異国の人々と交流すれば、偏見のないオープンな精神のポジティブシンキングの持ち主に自然となれるそして人間的に成長できる系の話は

・・・神話に近い。と個人的には思います。

ちなみに、言葉の壁を越えることによって、もしマイナス面があるとしたら、見たくないことまで見える聞きたくないことまで聞こえる察知したくないものまで察知してしまう、とか。

昔カタコトコミュニケーションだったときはだれでも皆陽気な人に感じて楽しかったな・・・とか、無知もいい仕事する時があるよな・・・とか。

があります。

でも、プラス面の方が目白押しなので、どれも取るに足らないマイナスとも呼べないちっぽけなことばかりです。

まとめ

以上のもろもろから懸命に絞りだしたこと:

  • スペイン語を勉強してきてよかった。
  • スペイン語知識のお蔭で、直に触れることができる世界が広がり、どんなに発展しようともどんなに最先端技術が巷に溢れようとも、いつまでも消えずに立ちはだかりコミュニケーションや知的活動や情報収集の妨げとなる言葉の壁を越えつつあるみたい。
  • スゴイ。
  • 要は早い話:スペイン語習得のお蔭でがっぽり得してる。
  • ような気がする。

ということで、栄養補給の回でした。

個人的にも、結局、DELE検定の道はどんづまりまで行き着いたには着いたけど、想像はしてたにせよ、独学の道ははまだまだまだまだ続くらしい・・・わ・・・、と一瞬絶望に似た何かを感じ、そして、諦め、じゃあ、わかったから、何でもいい、私を支えてくれ、というもう飽き飽きするほど経験した状況に今ふたたび陥っている次第です。

これからも、引き続きモチベーション維持方法探索続けます。

探索続き»「進化の証を血まなこで探す編」↓↓

前回から引き続き、独学を続けるためのモチベーション維持方法あれこれについて色々な角度から考察します。不純なものから高尚なものまで幅広くカバー。今回は、上達や進化の証を血まなこになって探してみるも自由編です。だれか、上手になったねー進歩したねー順調に進んでるねー、と言ってくれ、ポルファ!!

もったいない精神にすがる編」↓↓

そもそも動機なんて、おおいに不純でいいと思います。 一途さ?ピュア?なに? 不純物や打算的思考やダークでダーティなこといっぱいでも構...


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