魔法的勉強法発展編
desarrollar el método mágico de aprendizaje “el ensayo de cinco líneas o puntos”
“5行エッセイ”の例として、前記事に載せた例Ⅰ:「夏が好き」な件、を再掲。こんなん↓
①結論 | A mí me gusta más el verano. |
②理由1個目 | Los días son más largos. |
③理由2個目 | Podemos vestirnos con menos ropa. |
④理由3個目 | Podemos viajar com mi familia. |
⑤結論の繰り返し(言い換えて) | Mi estación favorita es verano./La estación que más me gusta es verano. |
◎さらに話を膨らませたい、膨らませる必要がある、場合の方向性
例えば実際のスピーチで、上記のような5行だけで済ますと、シンプルでライトすぎて、15秒で終わってしまいます。実際の作文だと、まさに5行で終了です。詰めて書いたら、2行半くらいです。評価も100点満点中5点もらえるかもらえないかくらいのライトなものとなるでしょう。
そりゃそうです。この5行エッセイは、あくまでベースであって、さまざまな実践の場では、そこから発展させて、膨らませていかなければなりません。それもいい具合に。
参照記事内容によると、このベースとなる5項目を、特に理由部分の3項目を、もうちょっとヘビーにしたり、もうちょいこじらせたり、もうちょい飾り立てたりして、展開・発展させていくことによって、実践の場で使えるような、さらに説得力があるものになるようなのです。
例えば、発展方法として:
三つの理由を、似通ったものにせず、三つのまったく違った観点から述べた多様なものになるように工夫したり
また、それぞれの理由の内容を、もう少し詳しく説明したり具体性をもたせるために、
動かぬ証拠(数字・データ)・思わず納得の事例・共感を誘う情報などで補強したり
例えば、5行エッセイの例Ⅰ:「夏が好き」な件の場合。(上のと同じ)
①結論 | A mí me gusta más el verano. |
②理由1個目 | Los días son más largos. |
③理由2個目 | Podemos vestirnos con menos ropa. |
④理由3個目 | Podemos viajar com mi familia. |
⑤結論の繰り返し(言い換えて) | Mi estación favorita es verano./La estación que más me gusta es verano. |
●理由1個目:Los días son más largos.(日が長い)は、
+「夏には、朝6時に日が昇り、夜7時に日が沈む。」(理由を説明するための具体的なデータ・数字)
●理由2個目:Podemos vestirnos con menos ropa.(楽な服装ができる)は、
+「会社でのクールビズ制度の存在」「重くて分厚いコートや上着が不要」(理由のまっとうさを押す事例)
●理由3個目:Podemos viajar com mi familia.(家族と一緒に旅行ができる)は、
+「最近じゃ会社も休暇取得を推奨する傾向があるし、子供たちも夏休みだし」(確かにね~、と共感してもらえるような情報)
などなどを付け加えることによって、ボリュームを出すことも、理由の価値を深めることもできる。
つまり、無駄に話を膨らませるだけでなく、どんな風に工夫して、話相手を
納得させたり、共感させたり、ギャフンといわせたり、グーの音もでない感じにさせたりするか、が勝負どころなのでしょう。
◎どのように普段の学習への組み込もうかな。
大体、基本的なやり方も膨らませ方もわかったところで、具体的にどんな風に普段の学習に組み込めば習慣化されやすいのかを考えます。
1日一個ずつ日記的気分で書く、とか?
とかいろいろ考えた結果、
現在、いまひとつしっくりとした流れを構築することができず、いまだ本格的に取り組むに至っていない二つの学習法と組み合わせてみることにしました。
まず①のコンセプト固めに関して、コンセプトごとに書きなぐりで一か所に色々関連事項をかき集めたりはしてきたのですが、単に大集合させてるだけなので、秩序もなけりゃまとまりもなく、結局見返したときに、依然として活用しきれてない感がありました。
ここに、5行エッセイを組み合わせて、コンセプト毎にまとめつつ固めてしまえ。そうすることで、表現時に常時出し入れ自由なストックに早変わり。
次に、②に関しては、いままで実際に、例えば、何個か自作文の音読・暗唱を試みてきたのですが、なんかやっぱり、4-500語の自作文を丸暗記て、なんか応用性や柔軟性がいまひとつだなあ、と感じていました。あと頻繁に暗唱を繰り返さないと、大部分を忘れてしまうし・・・。
そんな時、シンプルな構成の自作5行エッセイを多少発展させたバージョンを作成して、それを音読・暗唱して沁み込ませて、実践で柔軟に応用させるためのベースとしてしまえ。
◎論理的思考の秘訣:DELE口頭試験用のメモ作りにも応用可かも
ところで、この勉強法の押しのポイントであるシンプルさこそが論理的思考の秘訣なのかもしれない、と思えた、という感想を前回述べました。
例えば、DELE口頭試験用の準備にメモをとるとき、いつも(よかれと思って)情報満載メモにしようとするあまりいろいろ詰め込みすぎて、“ちっさい汚い字の100行超えエッセイ”になってしまって、結局、本番で発表してる最中のメモをチラ見しかできないような(メモ直視で読むの禁止とされている)状態だと、
- 汚くて読めない
- 重要ポイントがどこかわからなくなる
- だって、ぐちゃぐちゃだから
というような致命的なことが、多々、多々、多々すぎるくらい起こります。
実際、直近のDELE試験でも、ほとんどメモみずに適当にやる羽目になりました。練習している段階からそうなってたから知ってたけど、やっぱりそうなりました。
結局
ということで、つまり、メモを取るという行為の最大の目的:「自分の頭の中で内容をまとめる」が果たされていない状態で、うまく要約の発表などできるはずもないのは明らかです。
かろうじで、あとあと解読不能なきったない字ででも一度メモする=文字に起こすことによって、短期間なら記憶には残る、という点は有効だとは思うのですが。でも、結局、まとめることができてないから、順序良く思い出せない、ので、いまひとつ役に立たなかったりします。
そんな、前述のような実際の実害ある失敗もあって、前々から、メモの取り方の研究もしないとなあ、と考えていたのですが、そのメモ法にも、この5行エッセイのまとめ方は使えるかもしれません。
自分の意見でなくとも、他人が書いた資料を読んで内容を要約したり、作者の主張ポイントを把握するためにでも、同じように使えそうだなと思いました。
このメモの取り方研究については、別途、進めたいと思います。
まとめ
筋がスーっと通った誰にとっても理解し易い話術・文章術が、のどから手がでるほど欲しいです。理由は、たったひとつです。自分が楽になりたいからです。
次回は、『そういえば、“5行エッセイ”を実用的で実践的で説得力のあるロジカルなものに発展させるのに、もうひとつ大事なものが抜けていると思いませんか、そうです、あれです。見せ掛けであったとしても流暢さの演出と話の自然な流れをつくり話術の質をグンっとアップさせるのに不可欠な、あれです。』の回です。⇒こちら
※あれ→連結詞・接続詞(los conectores o los marcadores discursivos)
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今回の参考記事↓