前回の記事で、最後におまけ的に投げかけるだけは投げかけたけど投げかけっぱなしだったDELEレベルC2試験のリスニング課題内容に関する疑問に関し て、スペインDELE本部(Instituto Cervantes)へ直接お手紙書いて尋ねてみたら即翌日返事が来て好感がもてた件(前記事⇒
こちら)
∞疑問解決∞
DELEレベルC2試験:Prueba1のTarea4(リスニング問題一つ目)関連の疑問です。
前記事に書いた疑問をそのまま丸まま再掲してみます↓
※おまけ:もうひとつ、些細、じゃぜんぜんない疑問
これは前回の記事にいただいたコメントのおかげで思い出せた、1つ目の課題に関する件なのですが、この課題、12個の中から講演内容に沿った正しい文を5個選択するという内容です(A~Lから5個選択:選択したものはアルファベット順に並べよ、という指示有)。
ここで巻き起こりうる静かなるしかし無視できない論争は、マークシート形式という解答法において、不正解があった時にその5個の解答のマークがずれていてもいいのか否か、例えば仮に5問中4個正しいものを選べていたとしても、極端な話、始めに1個間違えることによって全体的にズレが生じた時に、全滅の運命なのかどうか、についてです。
具体的には:
(仮に正解が、A/C/D/H/Kだとして)
まず全問正解例↓
次に4個正しい選択肢を選べているけれど、一個目の選択が間違ったゆえに、問題の番号と解答のアルファベットが全体的にずれてしまった例↓
で、このズレた際に、当然、解答シートにマークする位置が違ってくるわけですが、つまり、27番目の正解は「A」なのに、「C」にマークしてしまっています。でも「C」も正解の選択肢なわけです。
で、要点は、
マークシートを読み取るマシーンは、ちゃんと「4問正解です」としてくれる有能で常識的な御方なのか、それとも「全問不正解ですが?」という理不尽な全滅ジャッジを下してくる残酷で非情な奴なのか。
です。
いや、マシーンだよ!この御時世、人工知能すごいんだよ!つまらないとこで足りない知能使ってんなよ生身の人間が!!
っていう話であってほしい。
だって、全問正解なんかしてる自信ないから、理不尽タイプの場合、全滅の可能性非常に高いし、そしてここ全滅だと、もうこのリスニングパート全体がアウト決定だし、それに、
5個もの正しい文章をセレクトするという努力を強いておいて、1個でも不正解だと、ブッブー。はい退場、ってなんのゲーム?
というわけで、個人的には、有能で常識的なマシーンが公正なジャッジを下してくれるはずとずっと信じて疑っていません。
でも一度DELE本部に質問してみてもいいかもしれません。こんなぐちぐちこぼしてるくらいなら。そして、その回答次第では、その理不尽さと合格させまいとする商業主義的な戦略っぽい感じにとれなくもない件に対して抗議を。
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上記の、一見些細なようで、残念だけどギリギリの受験者からしたらちっとも些細でない疑問の内容を、ざざっとスペイン語で適当にまとめて(愚痴抜き仕様)書いた質問メールに対して、頂戴した回答が以下です。
※あ、その前に、返事レターのとても親切だった本文の直下部に、うって変わって小さい字をぎっしり詰め込んだ警告文が張り付いてました。警告文を要約すると、『このメールでの回答内容は、あなただけに 向けてのものであって、言ってみれば機密情報扱いであります、決して許可なく拡散したりして法を犯さないように』という内容のものでした。 なので、回答メールをキャプチャして掲載するのはやめておきます。そのかわり、この情報自体の信憑性が薄れてしまうのですが、罰せられるよりはましです。 まあ、内容を訳しているので直接的ではないにしても以下に公表してしまっているわけですが・・・ でも、この、‘’情報共有”行為が違法なものなのかは不明です。
で、スペインのInstituto Cervantes様からの回答内容は以下(スペイン語本文を日本語に適当に訳したもの)↓
疑問を明らかにしあなたの気持ちを落ち着かせる為にお答えします(※①)。
この課題(la Tarea 4 de la Prueba 1 del nivel C2 DELE)では、「アルファベット順に並べて解答せよ」との指示があるけれど、実際は、どんな順番に並べても、又、マークシートのどこになにをマークして も、ちゃんと正解の選択肢を読み取れるようにシステムがプログラムされています。
なので、あなたの質問の中で挙げている例のように、もし受 験者が、初めに1つだけ間違えた選択をし、その結果後に並ぶ解答が全部ずれたとしても、あとの4つの正しく選択されたものに関しては、どんな順番に並んで いようとどこにマークされていようとも、ちゃんと正解として認識されます。
又、例えばもし受験者が、正解であるひとつのアルファベットを2回だぶってマークしてしまったとしても、正解がふたつ、というような誤認識はおこりません。正解と認識されるのは、ひとつの正解選択肢につき一度だけです。
この情報があなたにとって役立つものであることを願い、11月の試験での幸運を祈っています(※②)。
(注意:2016年6月中旬時点での回答)
感想:
(※①)超親切。もしくは、こちらの文面に、それほどまでに切羽詰まった感じがにじみ出てしまっていたのかもしれません。でも、この回答で、実際、多少落ち着いたのは確かです。「ほんと落ち着きました、感謝してます」と返事しておきました。
(※②)ありがとうございます!!・・・でも、勝手に次回の11月試験を受験すると思いこまれてるのはなぜなのでしょうか。5月に受験したとも11月に受験予定だ、ともなにも個人的データはメールには書いてないのですが・・・。まあいいや、心遣い、ってやつ、てことで、社交辞令だとしても気持ちの悪いものでは全くありません。好感度アップ。
◎まとめ◎
結果、とにかく疑いが晴れてすっきりです。
まとめると、
●順不同でも問題なし
●1個でも間違えて全体的にずれたからと言って全滅にはならない
ということがはっきりしました。
いえ、そうだとは思ってはいたのですよ50%ぐらいは。
・・・でも、
マークシート読み取りマシーンの性能を疑ったり、「ってなんのゲーム?」とかぐちぐち言って、すみませんでした。
あと、
『・・・そして、その回答次第では、その理不尽さと合格させまいとする商業主義的な戦略っぽい感じにとれなくもない件に対して抗議を。』
しようだなんて、以前に考えただけでなく、文字に起こしたりしてほんとすみませんでした。心から。
→表現パート全般編へ続く。
コメント
おおおお!この件、自分で言っておいて、忘れておりました。
個人的には「落ち着かせる」にどの単語が使われたのか気になるところですが(Tから始まるやつでしょうかそれともCでしょうか)聞いてくださってありがとうございます!そうですよね、受験料は高いとはいえ、部屋をレベル別に分けて、受験者ごとに回答用紙が準備されていて、さらに口頭試験も準備時間と面接時間にわけてひとりひとり行い、回答をMadridに送ってまで採点するという経費を考えたら、商業主義ではないことなんて気づいていたはずなのに、でも・・・なんて邪な考えを私も抱いておりました。すみません。
“…nos gustaría tranquilizarle…”でした!!