スペイン語ディクテーション

疑惑
ついに、重い腰をあげて、学習メニューのひとつである スペイン語ディクテーション についてじっくり考えてみたいと思います。腰が重い原因は、このディクテーションが、自分独自のメニューの中で一番新入りであって、そしていつまでも馴染めなくて、いつまでも学習効果・効率の面で疑問疑惑がすっきり晴れないものだからです。

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まずディクテーションとは


語学学習者の中で知らない人はいないかもしれませんが(個人的には1年前ぐらいまで知りませんでした、今でもサッと出てこない¿¡ディク・・・ディッ・・!?)、「ディクテーション」とは:ピッと日本語で言うと「書き取り」です(英語「dictation」:スペイン語「el dictado」)。

精聴トレーニングのひとつであり、リスニング能力の上達に効果抜群、と言われています。

聞き取ったスペイン語文を一言一句書き取って、スクリプトと照らし合わせて答えあわせして、「くぅぅぅぅう、ぜんっぜんちゃう!畜生!」とか「おしいぃ!」とか「こんな簡単なもん聞き取れてなかったのか・・・(唖然・呆然)」とかなる、単純で地味だけど時間と根気と集中力が必要な訓練です。

ある日その効果抜群さを信じたくなってそして信じてみて、とりあえず実験的に1年前ぐらいから独学メニューに取り入れてやり始めました。具体的には、音読したいリスニング素材を事前にディクテーションする、という流れを作って取り入れました。ディクテーション自体、書き取り後に音読(シャドウイングやオーバーラッピング含む)をして始めて完成し学習効率がアップする訓練であるとも言われています。

で、なにが不満でなにが疑問

はじめに、はっきりさせておくと、このディクテーション、全然きらいじゃないです。むしろ、すきな部類に入ります。個人的には、必要だといわれている根気や忍耐力はそんなに必要であるとは思いません。時間が無限にあるなら無限にしてもいいくらいです(言い過ぎた)。

でも、いつからか自分の概念の中では時間は有限だから、他にすべきであろうことを優先して、削ってしまうメニューのひとつです。

なぜなら、まず、とにかく時間がかかります。たった数行の文を書き写すのに、数十分かかって、思うように進みません。

その上いまのところ成果のほどがあまり見えてこない。でも、まだ成果がはっきりしないからこそ、成果を実感できるまで継続すべきだと思うから、たびたびやらない時期があると、なんかいつも“やらなきゃやらなきゃ”にまとわりつかれている感覚があります。

よりよい方法模索

成果がなかなか見えないことに関しては、やり方が間違っている可能性を考えて、何度となく調べなおしてやり方を見直しました。

  1. 音をひとつひとつ書き留めるのではなく、まず文章の意味を理解しその文章を書き起こすという作業をする
  2. 上の1の為には、まず初めに、主語・動詞(時制)・目的語を聴きとるように心掛ける(その次気にするのは接続詞)
  3. 短く切ってちょっとずつやるのではなく、一文ごとに停止してやっていく
  4. 聴きながら書く、書きながら聴く(これいつまでもできない)
  5. スペル間違いを過度に気にしない

こんな感じのアドバイスがありました。

まず、上記の1、2、3は互いに関連しています。これらのアドバイスをもとに具体的にやったことは、初めは3~5語区切りで止めて書き取って行っていたところを、区切る長さを少なくとも1文ごとに変えました。

実際、前々から短い区切りだとなんか効果が薄い気がしていました。変えてみたら、少ない語数でやっていたときよりもやはり難しく感じて時間もかかったのですが、でもそこから徐々にスピードアップしていく方が断然効果的そうな感触がありました。

今は、1~2文か、16秒前後を目安に区切りをつけてやっています。

とにかく、「まず文章の意味を理解し、その文章を書き起こす」というポイントが特に大事そうです。

ディクテーション不必要説

このディクテーションに関しては、いろいろな意見があります。学習法として絶賛もあれば不必要説もあり、ここがまた惑わされどころです。

例えば、まず、上級者になってみて、ディクテーションは必要なかった(実際やってみて)と断言している学習者がいました。理由としては、時間がかかりすぎるし、実践のリスニングで大事なのは、ちゃんと聴きとらなければならないところと不必要なところを区別できることとその必要な部分の意味を理解することであって、スペイン語文中の一言一句を聞き取るよりも文の意味を瞬時に理解することに集中することのほうが大事だから、ということでした。

この意見、ごもっともだと思う一方で、上記のポイント(1~3)を踏まえて正しいやり方でやれば、文の意味を瞬時に理解する訓練になるような気がするし、えーっと・・・と、頭が混乱します。

あと、ディクテーションという学習法は、初級者から中級者向け、という人もいるし、中級者から上級者向け、という人もいます。頭が割れそうです。

頭、割れそうですよね?

まとめ

頭は混乱しつつも、やらずに善し悪しや効果ありなしはわからないので、やる、という選択をしてやってるわけですが、疑問はつきません。

実はなにをもって成果と呼ぶのかもよくわかりません。かかる時間の短縮(又はスピードアップ)?書き取ることができたものの正解率アップ?

そして、実は一番知りたいのは、ディクテーションの絶妙なやめ時(そんなものがあってほしいと願う)、です。

次は、これらについて考えを巡らせたいとおもいます。

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