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いざ実践:C2合格までの西作文練習における戦略(続き)
・・・adicto_1の場合
前回、ふたつの練習法を同時進行させていた、という話をしました。
再掲すると(各タブをタップで切替):
①ひとつ目:
- 時間制限なしに(時間は測る)
- でもちゃんと既定語数には従って(でもほどほどに※1)
- そして内容も完成度の高めのものを書く練習
- 頻度:3~4作文につき1作文
練習目的:時間があれば書けるのか、あっても書けないのかの把握。
時間はかかるが書ける⇒あとは構成を考えたり書いたりのスピードを上げていくだけでいい(だけ、といっても、すごく時間と労力を要す部分)。
時間があっても書けない⇒書けるようになるまで自分なりの工夫や研究が色々必要。もしくは、もっと基礎の部分が固まっていない可能性あり。
(※印の詳細説明などは、前回の西作文編(2)で確認願う)
②ふたつ目:
- 時間制限内に、
- 6~7割程度の出来(※2)のものをたくさん書く練習
練習目的:時間配分や語数感覚(※3)などを掴む為。書くことへの苦手意識を薄める為。そして書く作業自体に慣れることでスピードアップを図る為。
(※印の詳細説明などは、前回の西作文編(2)で確認願う)
まず、右側(端末によっては下側)タブの練習法ふたつ目②、またの名を、書きっぱ(なし)練習法、は内容も、ただひたすら書く、という極極シンプルなもので、またその効果のほどもはっきりしています。
- 書くことへの苦手意識が薄まる。
- 時間配分や語数感覚を掴める。
- 書く作業自体に慣れることができる。
そして、ここでは、
練習量と試行錯誤の量が、遅かれ早かれ、目に見える成果となって書く速度にあらわれてくれます。
だだし、文章がいい具合にうまく書けるようになるか、はまた別の話のようなのですが。
(ちなみにシンプルだからといって、楽な練習なわけでは決してありません)
それから、ただひたすら書きゃいい、といいながら、ここで忘れてはならないのは:
早く書くことを意識して書きまくること
早く書けるようになりたいと熱望しながら書きまくること
です。
まあ、当然です、時間制限の中で書こうとする練習なのだから。
そのためには、時間不足のためうまく書けないお飾りや脚色部分やうまい言い回しなどはキッパリあきらめてバッサリ削り、一応読める文章(例えば、主旨・テーマ・意見・結論が含まれているもの)であれば、よし、とすることが必要です。
ほかの誰でもない自分基準の、よし、です。
つまり、どんどん、書いて、どんどん、よし、としていく、というのがここでの流れです。
その名も、書きっぱ(なし)練習法なので、基本書きっぱなしで、振り返りは禁物です。きりないからです。前に進めなくなるからです。振り返るのは、もうひとつの練習法①でだけです。
ということで、今回のメイン、左側(端末によっては上側)タブの練習法ひとつ目①の、『時間があっても書けない』場合(水色マーカー部分)に焦点を当てたいと思います。
上では、その場合は、書けるようになるまで自分なりの工夫や研究が色々必要。と言いましたが、その中身の詳細です。
ちなみに、この練習法①では、時間制限は設けず=書くスピードは気にせず、としていますが、そうはいえど、ここでも練習法②と同じように早く書くことを意識することは大事です。
その為に、タイムリミットなしでも時間は測ります。単純にかかった時間を測るのでもいいだろうし、一応、規定時間でタイマー設定をして、時間の感覚と書ける量と疲れ具合などの関係性を知っておくのも為になると思います。
あと、お好みで、うぉ~制限時間経過したけどまだ導入部分しか書けてないわあ~、と多少焦りを感じたりすることもできます。
参考までに、恥さらすと、ひとつの作文に3時間とかかかったこともあります。よく。
時間があっても書けない場合の対策
自分も、始めから時間さえあれば書けたわけでもなし、そして今でも、毎回いつも時間さえあれば書ける、というわけでもありません。
どんだけ時間かけても形にならない時もあり、反則か、ぐらいの時間または日数をかけてなんとか形にできるような時もあります。
また、二度目の題材のものならなんとかまとめることができても、初見のものはまったくまとまらなかったりします。あと、テーマによっても得意不得意や慣れ不慣れがあったり、と不安定なもんで、出来などにも波がおおありの紆余曲折きわまりない道のりです。
そんなこんなで当然、内容の質向上のために、“自分なりの工夫や研究”を重ねに重ねまくりました。
◎効果的な対策(1):ネイティブによる作文添削の活用
【個人的にはC1合格後からC2合格までの間限定】
詳細:
内容: |
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頻度: |
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手順: |
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その後の仕上げ作業(大事): |
ネイティブチェック済で手元に戻ってきたものを、添削内容やアドバイスを基に、修正や改善が必要な箇所に手を加えて清書して完成品を作り、自分の為のテーマごとの見本作文とする。 そして、それを度々見返したり、同じかよく似たテーマの作文時に参考にしたり、長文暗唱のための素材としたりする。 |
上の表の内容説明:
月に2~3個=1.5週間に1個=ざっくり10日間に1個、ということにして説明すると、その10日間というのは、上記の手順1+2+3+最後の仕上げ作業、さらにはそれに加えてネイティブから添削されて戻ってくるのを待っている時間も全て含まれたものになります。
ちなみに、その待ち時間は、ネイティブに送りつけた過去の自作文のことなどせめて戻ってくるまでは綺麗にキッパリ忘れて、練習法②の書きっぱ練習に費やします。
ところで、月に2~3個、て回数的には大したものではないのだけれど、実際はズッシリのギッシリで自分的には十分でした。というのも、手順2の、自作文をネイティブであろうがだれであろうが人様に見せれる状態に持って行くまでが、かなり時間がかかる大変な作業だったからです。
さらには、手書きをデジタルフォーマットに変換する為にPCでタイピングするのに、初めのうちは、スペイン語打ちもあまり慣れてないような状態で、『@』マークどこだよ、『Ü』とかどうすんだよ、といちいち時間がかかったり。
(関連記事»『スペイン語タイピング術』)
それに、手書きしたものをそのまま文字通り写せばいいものの、タイピングしながら、“あ、こっちのほうがいい”やら“お、順序変えよう”やら考え考え修正し修正しでやってしまうから、また時間がかかったり。
さすがに、そこらへんは、こんなに時間かけてられません、と心底思い、まずは手書き内容を機械的にそのまま丸写ししてからその後PC上で修正する、ってことに決めたりして改善していったけど、それでもそもそもそれ以外のところでも時間はかかります。
素敵に飾り立てて粋な感じに仕上げよう、その上ちゃんとまとめつつ、となると、とにかく考えるのと何度も読み返すのに時間がかかります。手なんかほとんど動いてないようなもんです。
初めのうちは、ちょっと時間がかかりすぎて他の学習にしわ寄せがいっていたので、じゃあ、適度な修正で妥協してしまえばいいじゃん、とグッドアイデアが浮かんだりしたけど、結局、妥協することもできない、結果時間短縮することもできない、という有様で。
こんな風に(手順2の赤マーカー部にもあるように)、人目に晒す前に、時間が半端なくかかったとしても自分で気付ける範囲で徹底的に訂正修正する理由は、恥かきたくないから、というよりも、
この添削してもらうという機会を最大限効率的に活用したいから
です。
ここは、個人によって許容範囲ってもんがあるから、べつにへんてこりんな作文でも気にしない、ってなら、一発目に書いたものを書きっぱなしでお披露目してもよいのだけど、でも、そうすると、結局誰にとっても非効率極まりない、という話になってくると思われます。
まず、添削するネイティブが大変、そして、自分で修正できる範囲のものを他人に指摘されることの無駄さ、ったらない、と個人的には思えてしかたありません。
そんな、自分でも読み返せば気付くようなミスを指摘されるだけの添削なんて必要ありません。時間もエネルギーも金も無駄です。得なことがひとつも見当たりません。
でも、ネイティブはそんな初歩的ミス満載の作文を提出されれば、それに触れないわけにもいかず、そんなくだらない部分に時間と労力を割くだけで、それで仕事をしっかりした気になってしまうことでしょう。
その結果、実際ネイティブに求めるべきもっと深いレベルのところでの質のいいアドバイスをもらえる機会を逃してしまうことになります。そんなのいやです。
それなら、そんな自分でも気づける初歩的なミスは時間がかかってもちゃんと修正したものを提出して、
今の自分では気付けないネイティブだからこそ気付ける部分を教えてもらう方がいい
に決まってます。
そのためにも、ちゃんと修正できるだけ修正したものを晒す、ということは意味あることだと考えられます。
◎自分なりの試行錯誤+ネイティブの助け=相乗効果
ちなみに、このネイティブの助けは作文対策のメインとはなりえません。あくまで、最強のメインは、向上心に支えられた自助努力、つまり、独り孤独な練習や自分なりの試行錯誤の繰り返しの日々です。
この自助努力がベースにあってはじめて、ネイティブの助けがプラス要素として効いてきて、相乗効果で能力の底上げにつながるような気がします。
ちなみに、このネイティブによる作文添削は、人によっては必須ではない感じもするのですが、自分のように、意志が弱めでなんだか不安で或いは色々な事情によりモチベーションだだっ下がりの学習者にとっては、もってこいのアイテムだと思います。
個人的にも大いに助けになったと思います。
ただ、このネイティブによる作文添削の利用は、上に記したように個人的には、C1合格後からC2合格までの間限定の話です。
C1合格までは、主観的分析と工夫+ひたすら作文経験を積む、つまりは質より量スタイルでなんとかいけました。
でも、C2合格を目指すと決めて対策本や過去問で試験内容を見た時点で、
「これは・・・ちょっと、すごい・・・」と思って以来、
- 量より質スタイルに切り替える必要性
- 自分独りでたどり着ける自信ゼロという不安
を存分に感じ、ネイティブによる作文添削を対策に組込むことに決めました。
でも、もっと早い段階から組込んでいたらもしやもっと作文能力上達プロセスもスムーズに進んでもっと楽だったのかな、と思う節も実はあります。
でも、同時に、実際ある程度(C1合格できる程度)まで自分なりの研究や工夫で書けるようになっていたからこそ、添削してもらう頻度も月に2~3個であっても、最後のひと磨きのような効果があったのかなとも思う節もあります。
なので、この組込み時期は各自それぞれ自己判断でいいだろうし、なんであれ早すぎることも遅すぎることもないように感じます。そして、効果のほどは各自の活用の仕方次第だと思われるからです。
ただ、先に自分独りでも出来ることがたくさんあるので、「自分独りではもう限界だ」や「なにかスパイスが欲しい」と思った時点で組込むのがより効果的かもしれません。
まとめ
前々回からの内容とまとめてみると、“とにかく書く”ということによって渦巻き始める自分で作り出した好循環の中に自らを放り込んだら、手当たり次第、とまでは言わなくても、原動力や栄養になる可能性があるものは巻き込んでみて、相乗効果的に能力アップを図ろう、というはなしです。
次回は、『時間があっても書けない』場合に効果的っぽかった対策(1)『ネイティブによる作文添削の活用』の意味とメリット、について記したいと思います。
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