スペイン語技能検定DELEの試験内容
どのレベルでも、4技能:読む書く聴く話すの全技能が試される試験内容で、万遍なく技能がないと合格できない仕組みになっています。
試験内容は、読解、リスニング、スペイン語作文、口頭試験です。
採点対象が、C2(最上級)レベル以外は、『読む書く』と『聴く話す』の2部門に分かれていて、両方の部門で合格点に達していないと、合格できません。例えば極端な話、『読む書く』で満点でも、『聴く話す』が合格点に達していないと、不合格、となります。
C2(最上級)レベルは、『読む聴く』『読む聴く書く』『読む話す』の3部門に分けた採点方法です、色々と組み合わせて襲い掛かってきて複合的な能力みたいなものをじっとり測られるわけです。C2以下のレベルも作文と口答試験では、『聴く』と『読む』がそれぞれに絡んでくるので複合的ではあります。
そして、それぞれの部門で6割正解で合格(2016年現在)です。
このことから二つのことが言えます:
4割増しに難しい問題が出る
ということと、
4割間違ってもいい
ということです。
なんなのっ!?わざと難解にしてんの!?といらいらさせられたり、そーかそーかある程度間違ったり分からない設問があってもいいのかとほっとさせられたり、いまいちいいんだか悪いんだか、わかりません。
英語検定試験のTOEICやTOEFLのように、合格不合格ではなくて、点数で評価するようにしてくれたらいいのになあ、といつも思います。
そうしたら、試験開催サイドも問題をレベルごとに作成する莫大な手間が省けるし、作成する問題もひとつぽっきりで済む、その上、採点も楽になって結果発表まで3カ月弱も受験者を待たせなくて済む、のではないですか。と思う反面、もしや、全レベルの受験者に向けて、たったひとつの試験を作る方が、難しいことのなのかなという気もします。
国際的な英語検定試験との比較
スペイン語技能検定DELEは、リーディング(読む)とリスニング(聴く)技能だけの試験の英語検定TOEICよりも、同じく4技能試験のあるTOEFLに近いと思います。英語検定に関してはどちらも受験したことないので、色々なネット上の情報を参考にしてからの独断ですが。
そして、TOEFLとの違いは、わかりやすいところで、TOEFLの口頭試験は、ネイティブの試験官相手ではなくて、コンピューター相手らしいです。作文に関しては、手書きではなく、タイピングでコンピューター打ち込みのようです(手書きとタイピング選択できるタイプの試験もあるとかないとか)。
もっとも、検定自体の存在意義とか対象者、などの点で、いろんな違いはもちろんありそうなのですが、そこは置いといて(調べきれてないから)。
で、DELEは、ネイティブの試験官(人間)相手の口頭試験&手書き(選択の余地なし)の作文です。口頭試験は当然のような気がしますが、作文は少々アナログ過ぎやしませんか、と思ってる人が多数いるような気がします。
私の場合、DELEの西作文対策として、手書きに慣れる為にずっと手書きで作文練習してきたので、このまま変わらずアナログ路線継続希望ですが、実のところ、今にコロッ(十分あり得る)と、我らがハイテク時代に適合させるという名目で、作文試験をタイピング形式に変えてくるのではないか、とビクビクしてます。
ところで、手書きとタイピング書きって全然違う技術で、『書く』能力としてどちらの技術も磨く必要があると思います。でも、手書きできるけどタイピング苦手、はありだけど、タイピングできるけど手書きできない、はなんかまずいような気がするのは、考え方が時代遅れなだけ、でしょうか。
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