ちびっこネイティブのスペイン語

スペイン語の技能を磨いていきたいだけなのに、独自のやり方で学習を進めていると、たびたびいろいろな意味で迷子になりがちです。そうこうしている内にある日、血迷って禁断の領域に踏み込んでしまいました。魅惑のスペイン語ちびっこワンダーランドに。つまり、ついに、ちびっこネイティブらの話すスペイン語を聴いてガツンと来る機会、そして我を知る、つまり、己のスペイン語能力の現時点でのレベルを思い知る機会の到来です。
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スペイン語ちびっこワンダーランド

el universo del español de los niños


ちびっこネイティブのおしゃべりを聴いていると、それはもういろいろ感じるものがあります。

まず、

流暢だなあ・・・

から始まり

はぁ・・・流暢だなあ・・・

で終わりです。

でも、あえて、中間パートで駆け巡るいろいろな思いを挙げてみると、

例えば:

ちびっこがちゃんと接続法使ってる・・・
ちゃんと定冠詞と不定冠詞使い分けてる・・・

とか感心したり。

つまり、ノンネイティブの自分には不自然にがんばらないと使いこなせないものを、ちびっこネイティブはごくごく自然に使いこなしてきます

当然のことといえば当然のことなのです。が、なんだか、そーかー、んー、そういうことかー、といろいろ思えます。

それから:

自分のスペイン語を話すという技能に関してはネイティブでいうと6歳レベルじゃないか!!否、それ以下か!?

とか。

こんな風に、己のスペイン語能力・スペイン語道における現在の立ち位置を思い知りすぎて、あ~なごむなあ~とかには決してなれず、どちらかというと多少ハートブレイク気味になるのだけど、あまり深刻にならないように“はっはっはっ!かわいっおもしろっ!”だけで、さっぱりとスルーするように心がけます。

ちびっこワンダーランド動画

せっかくなので、いろいろな国・地域のスペイン語方言のものを見てみます。

あ、

そして、DELE口頭試験のモノローグに使えるものがあれば思う存分どんどん盗む気です!

1.アルゼンチン編

アルゼンチン特有のイントネーションや「voz」使い色々、「y」「ll」(ジャ・ジュ・ジョ・シャ・シュ・ショあたり)の音などを馴染ませるいい機会です。

アルゼンチンのテレビ番組「Agrandadytos」より。3~12歳くらいの一般キッズへインタビューするショー番組のようです。ちびっこトークの字幕がついていて助かります。(動画サイトの説明によると、16~17年前[1999~2000年]くらいの映像)

(※音量注意願います)

↓パブリート氏4歳・アルゼンチン):テーマは“人体”。[動画長さ:6分16秒]

↓ニコラス氏6~7歳くらい?・アルゼンチン):テーマは“僕のハムスター”。[動画長さ:1分32秒] 

感想:リピートしてしまいます。
↓イバン氏5歳・アルゼンチン):テーマは“僕の目に見えない友達たち”[動画長さ:8分15秒]

↓ナタリア氏3歳・アルゼンチン):テーマは“シラミ”。[動画長さ:49秒]


感想:「aparte…」とか使うんですね。3歳。

2.コロンビア編

上のアルゼンチン編と同じ番組でコロンビアの子供へインタビュー編です。

↓クリスティーナ氏7歳:ボゴタ-コロンビア):テーマは“私は生まれたときからクール”。[長さ:5分39秒]


感想:・・・7歳・・・・。
ところで、やっぱりコロンビアはボゴタのスペイン語はこのイントネーションなのだなあ。

3.スペイン編

こちらは、打って変わって、スペインのテレビ番組「El intermedio」(ユーモア・風刺番組)内での、子供らへのインタビューです。

↓子供たち複数(多分小学生ぐらい・スペイン):テーマは“エコノミー(おこずかい・失業・経済危機とワールドカップetc.)”。[動画長さ:4分57秒]

↓子供たち複数(多分小学生ぐらい・スペイン):テーマは“将来の夢と政治家になることについて”。[動画長さ:3分32秒]

感想:すごいなあ。。。確実に、上↑のふたつの動画の彼らのスペイン語表現レベルより、もうかなりだいーぶ下回ったところに自分はいます。だいーぶ。

ちびっこネイティブにド直球アドバイスをもらおう

ところですっかり話は変わりますが、

子供は正直です。

大人は遠慮てわけでもないけど、まあそもそもそんな暇でもないしそして結局心底他人事でどうでもいいから指摘してくれないところも、ちびっこは、ぴしゃっと指摘してくれます。

たまにズキっと痛むこともそしてそれが尾を引くこともあるけど、大体はありがたいです。

例えば、実体験として、三輪車を乗り回してブイブイいわしている4歳くらいのネイティブちびっこパンクガールに、

『こいつの“gracias”笑える』

とか、本当にケラケラ笑いながらいわれるわけです。

もちろん、その当時自分ではどこが笑われどころかさっぱりわかりません。でも、ひたすらかわいいから、こっちも、『そう?ひひ』と笑って終わりです。

でもどうやら、“gracias”の“cias”あたりがへんてこだったみたいで。

あと、“gra”のとこも。

そうです、あれです、魔の二重子音(例:libro,blanco,clima,madre,tren,etc.)。

ところで、一番使う、“ありがとう”が難しいってなに?と、よく思ったものです。

大人は複雑で多忙でそうそう笑ってくれないから、ありがたきまじりっけなしちびっこ直感レーダーでもって今の己の真のスペイン語力をチェックしてもらうのもいいかと思います。

まとめ

・・・はぁ・・・しっかし、流暢だなあ。。。

結局、語学習得に関して、ネイティブであることの有利さは計り知れない、という至極当然の話でした。

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一般ピーポーの話すスペイン語を聴きたい。著名人や知識人やニュースキャスターのものでなく。赤ん坊から年輩者まで。都会から田舎まで。それはもう幅広く。そして方言も含めていろんなバリエーションに触れて慣れて苦手意識があれば克服したい。DELE試験時、どの方言のものが出題されるか、のドギマギやソワソワを少しでもソフトに。


コメント

  1. わさび より:

    なんてタイムリーな話題。私も前日、スペイン人の子供(といっても8歳から15歳くらい)たちと一日一緒にいる機会があり、雑談の中で「動詞の活用って学校で習うのか?習うとしたらいつ?」と聞いたら、習わない、自然に覚えるとのことです。習うことはその動詞の活用が点過去だの過去完了だのという名前、だそうで。人間の赤ん坊の脳みそはものすごいなと思った次第です。

    • adicto_1 adicto_1 より:

      天然もの”の強みったらないですよね。お子様といえども、そんな天然ものネイティブに勝てっこないのに自分と比べて、そして無駄に、くぅぅ、まだ遠いのかぁぁ、となってみたりしてる今日この頃です。