DELE2016年5月C2試験:西作文パート編

つい先日実施されたDELE2016年度5月試験C2レベルのスペイン語文章表現(西作文)パートで実際に出題されたテーマや素材について、いち受験者として振り返ってみたいと思います。
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一番壮大で且一番多くを要求されるパート、と噂の文章表現パート

(Destrezas integradas:comprensión auditiva y de lectura y expresión e interacción escritas)


壮大すぎて目もまわる、150分つまり2時間半にもわたる長丁場で文句なしに過酷な色々な意味で一番重いヘビーパートです。

課題は3つ

今回は、目玉であるひとつめの課題①についての詳細です。

●課題別のお題と素材●

 課題① 

講演やインタビューの音声素材1つと文章2つを基に作文:単語数400‐450語

お題:生活の質と平均寿命の改善のためには、心と身体両方の健康保持が重要であるということを普及する目的で記事を書く

◆資料其の一(リスニング素材:4~5分)

題名:『Entrena tu cerebro』 抜粋元の動画をYouTubeで見つけました。 スペインのテレビ番組“Para todos La 2”(22/09/2014)で行われた、神経科学専門の女性教育学者Marta Romo氏へのインタビュー動画です。

※再生時音量注意願います

◆資料其の二(文章テキスト1)

内容ざっくり: 運動と心身の健康の直接的な関係について。 心身ともに総合的な健康を手に入れるためには、時間を費やしての訓練や練習が必要である。

◆資料其の三(文章テキスト2)

題名(多分)『autoayuda』 内容ざっくり: 自助(自分を助ける・自立・自力救済・self-help)のために、他人の力によらず自力でできることの一例として、利他的・愛他的な行為、つまり営利 目的でない人助けやボランティア活動などが、支援を受ける側だけでなく、当の行為者にとっても特にメンタルヘルス上メリット・好効果があり、さらには身体 的健康にも効果的という論。 効果例: (精神的)ストレス減少・うつ病緩和・自尊心向上・自己認識や自己コントロール能力向上・共感や他人の感情理解能力向上・色々なケースの他人の問題や困難 に直に触れることによって視野が広がるなどなど。 (身体的)メンタルヘルス向上効果による、病気克服・長生き効果。

以上。

●残念なことになった時間配分について●

時間割は:午前11時15分開始~午後13時45分終了(あーあと45分で正午だ、で正午を過ぎるとそこから2時間弱か・・・←イメトレの一環)

そして、時間配分は基本的に個人の自由です。

ここでは、自分で事前に決めていた理想の時間配分と実際の試験時の配分において、理想と現実のギャップを検証します。

課題内容 理想の時間配分(計150分) 現実の時間配分(恥さらし)
課題①(講演やインタビューの音声素材1つと2つの文章を基に作文:単語数400‐450語

90分(リスニング2回:8-10分+文章読みまとめ練る:20分+書く:60分)(11:15~12:45まで)

110分(書く時間を20分オーバー)(13:05まで)
課題②(短めの文章修正や作成:150‐200語

15分(13時ジャストまで)

25分10分オーバー)(13:30まで)

課題③(グラフや資料を基に文章作成:200-250語

45分 15分30分不足!!

我ながらひどい・・・。

このひどさ自分の中では想定内ですけど、やはり厳しかったです。単に自分の実力不足のせいなのですが。

実力不足とあらゆる面での処理スピード不足は重重承知で、時間制限内にいい具合に全部書くことはできないことはわかっていたので、その上で今回たてていた作戦は:

優先事項⇒とにかく全課題書く:うすっぺらくてもうすら寒くても辻褄ずれずれでもなんでもいいから全部書き切る

そしてその為には:

ポイント⇒与えられた資料を聴いて読んで吟味しまとめたり考えたり構成したりする前準備時間を削減する

というものでした。

ところが、課題①に関しては、書き始める前の準備時間のやりくりは思い通りにいったのだけど、結局書きながらちょくちょく読み直したり考え込んだりしてしまって、書くこと自体に時間がかかりました。結果、大幅オーバーです。

そして、次の課題②に関しては、文句を言わせてください。なぜなら、予測と違って文章修正じゃなかった!!

過去問や対策本によると、この課題は、基本的に文章修正もので、インタビューなどを書き起こした口語調の表現満載のスクリプトを、きちんとしたフォーマルな読み物となるように修正する、という一番気楽にできそうなものなはずだったのに(思い込み?)、今回の実際の試験では違って、内容指示のある広告作成でした。

この不意打ち(個人的解釈)のせいで、時間を思いのほか取られて、課題①のオーバー分に加算され、最終的に、最後の課題③を15分で書くはめになった、というわけです。予定の3分の1の時間で書いたので、当然いろんな意味で無理がありました。そして、もちろん内容のひどさは10倍ぐらいアップです。

臨機応変さが足りない自分のせいなのだけど、愚痴らせていただきました。

次回は:

引き続き、文章表現パートの課題②と③の詳細について書きます。

あと、いち受験者として今回の試験で再確認した弱点や今後の課題点などについてもおいおい記していきたいと思います。

文章表現パートの続きにいく前に挟みました→『DELE2016年5月C2試験:コンセプト編』『DELE2016年5月C2試験:リスニングパート編』へ


コメント

  1. わさび より:

    私がこの記事書いたかと錯覚しました。時間配分までもうほぼ同じです。私は90分・30分・30分で練習してたのですが、全問題初見時の第2問の予想外の展開、第1問を書きながらあれこれ考えてしまって100分超え、そして第2問で書くことあんまりなくて文字数不足で付け足しを強いられ、第3問を10分足らずで殴り書き。
    さらに、これは私の集中力不足の問題なだけですが、会場での隣の方との距離が思いのほか近く、どのくらい書いてるのか気になってしまってソワソワするという無駄時間も発生してしまいました。

    • adicto_1 adicto_1 より:

      むふふ!ほぼ同じだ!!
      そして、わたしも近隣の人々の動きは気になります。ぎりぎりのはずなのに。長丁場だから合間に効率アップ目的で水分やら糖分やら補給する為に数分間ブレイクとろうと予定していたのに、それをスッパリ忘れるぐらい余裕なくギリギリなのに・・・です。あくまで気配や音の察知とチラ見が情報元なんですが、「あ、下書きする派なんだ・・・」とか「何重線かを引いて消している誤字や間違い部分の数が半端ない、それもありなんだな・・・?」とか、読解時には「(近隣から、ペラッの音)!?なぬ、もうペラッ!?」(ページめくる音)、「(近隣から、グルグルの音)!?もうグルグルしてるの!?」(マークシートに解答をマークしてる音)、さらには、「(カタン)!?カタン?もう終わったの!?」(筆置く音)とか。マイペースと平常心キープが大事だから気にすまい、と自分の焦る心をなだめなだめしつつも、それでも大体は自分の足らなさを思い知らされるケースが多いので、「あ~是非そんな余裕な感じの域に到達したい!」という憧れと尊敬の念と「まだまだこの先も学習の道のり長そう・・・」という絶望感(←おおげさ)をまぜこぜにしたなにかを消化するのに無駄にエネルギーを消費しつつの試験本番となりがちです。